【鈴鹿高専】兼松秀行特命教授がアメリカ材料学会からフェローの称号授与

独立行政法人国立高等専門学校機構 鈴鹿工業高等専門学校(三重県鈴鹿市 校長:竹茂 求 以下「鈴鹿高専」という。)のGEAR5.0 マテリアルユニットリーダー兼松秀行特命教授がアメリカ合衆国材料学会(ASM International)から2022年フェローの称号(FASM)を付与されました。

米国で開催された材料科学技術連合講演会2019シンポジウム(MS&T)特別シンポジウム,    Rustom Roy symposium講演者一同(左下から2番目:兼松特命教授)米国で開催された材料科学技術連合講演会2019シンポジウム(MS&T)特別シンポジウム, Rustom Roy symposium講演者一同(左下から2番目:兼松特命教授)

概要
 このたび,世界をリードするマテリアルサイエンスの学会、アメリカ合衆国材料学会(ASM International)は2022年の同学会のフェローとして、GEAR5.0マテリアルユニットリーダーで鈴鹿高専特命教授の兼松秀行(かねまつひでゆき)博士をその一人として選出しました。

ASM International Fellows
https://www.asminternational.org/membership/awards/asm-fellows 

背景
 兼松特命教授がフェローの称号を受けたのは、多種多様な材料に対する腐食・劣化挙動と表面特性の解明といった分野に対する顕著な長年の業績の高い評価と言えます。現在の研究対象として特に力を入れているのは、材料と環境との界面である材料表面に微生物の作用によって形成されるバイオフィルムに関わる材料界面現象とその工業的対策です。また、細菌・ウイルスに対する材料の抗感染力をどのように評価し、高い抗感染力を持つ材料の開発・その表面処理・改質による対策について、精力的に研究を進めています。
 併せて、兼松教授は、これまでの高専での研究教育が評価され、令和2年度の国立高等専門学校教員顕彰において、文部科学大臣賞を受賞しています。
 兼松教授は数多く海外の招待講演を行っており、また国内企業とも数多く共同研究を実施し、その社会実装の一つの成果として、株式会社山本鍍金試験機と共同でバイオフィルムリアクターを開発しています。

セルビアのベオグラード大学への招待講演セルビアのベオグラード大学への招待講演


ASM International
https://www.asminternational.org/home

GEAR5.0マテリアル
https://www.suzuka-ct.ac.jp/gear-materials/    


 

株式会社山本鍍金試験器との共同開発したバイオフィルムリアクター株式会社山本鍍金試験器との共同開発したバイオフィルムリアクター

バイオフィルムリアクター(C-BIKA-01)製品情報
https://yamamoto-ms.co.jp/product/biofilm_reactor/

研究実績
https://researchmap.jp/hidekanematsu/?lang=japanese

今後の期待
 兼松教授は、現在国立高等専門学校機構の教育研究の高度化を目指した大型プロジェクトであるGEAR5.0マテリアルユニットリーダーとして活躍しており、今回の表彰もその活動の一つの顕著な結果であると考えています。このプロジェクトでは、マテリアルに関連した全国の高専の選ばれた協力校とともに、研究と教育に重点を置き、高専生の社会実装に目を向けた人材育成を推進しています。今後、同プロジェクトの社会実装と発展が一層期待されるところです。

 【兼松秀行特命教授からのコメント】
 今回、このような栄誉ある称号を付与いただき大変嬉しく思っています。これまで高専で30年間行ってきた研究活動が評価されたことに感謝するとともに、これまで研究を支えてきていただいた数多くの研究者に改めて御礼申し上げます。現在、GEAR5.0マテリアルユニットリーダーを拝命して、特にマテリアル分野での全国高専の研究と教育の高度化、そして社会実装と貢献しています。そして、将来高専生の中から創意工夫をモットーに世界で活躍・評価される研究者の養成に最後まで取り組んでいきます。

 【アメリカ合衆国材料学会(ASM International)について】
 アメリカ合衆国材料学会は、材料科学・材料工学に関する情報を教育・ネットワーク・プロフェッショナル育成を通じて、世界中に広めることを目的として、1913年にアメリカ合衆国において設立された世界最大のグローバルな材料学会の一つです。フェローとは、材料科学と工学への卓越した貢献をした会員を表彰し、世界の材料科学・工学の技術的・専門的リーダーとして学会顧問に迎えるために1969年に設けた称号であり、世界をリードするマテリアルサイエンティストに送られる称号です。マテリアル分野では、高専初の日本人での称号授与となります。

【鈴鹿工業高等専門学校について】
鈴鹿工業高等専門学校は、全国12の国立高専一期校のひとつとして1962年に設立され約10,000人の卒業生は技術者や研究者あるいは企業家として社会で活躍し、産業界から高い評価を受けています。1993年には、さらに2年間の高度な専門教育を実施する専攻科を設置して国際社会で活躍できる創造性豊かなエンジニアの育成に努めています。また、鈴鹿高専テクノプラザをはじめとして地域社会と密接に連携した教育研究により産業振興に努めています。

【学校概要】


学校名:独立行政法人国立高等専門学校機構 鈴鹿工業高等専門学校
所在地:三重県鈴鹿市白子町
校長名:竹茂 求
設立:1962年
URL:https://www.suzuka-ct.ac.jp/
事業内容:高等専門学校・高等教育機関


【本リリースに関するお問い合わせ先】
独立行政法人国立高等専門学校機構
鈴鹿工業高等専門学校
総務課総務企画係
TEL:059-368-1717(平日8:30-17:00)
 



 

 

 
~2022年度、高等専門学校制度は創設60周年を迎えます~
https://www.kosen-k.go.jp/Portals/0/60th/

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会社概要

URL
https://www.kosen-k.go.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都八王子市東浅川町 701-2
電話番号
-
代表者名
谷口 功
上場
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資本金
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設立
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