京都府福知山市 産官学連携による起業家人材育成「NEXT産業創造プログラム」ワークショップを東京で開催
「AI×地方創生」をテーマに生成AIとヒトの力でアイデアをブラッシュアップ
京都府福知山市は、2024年9月13日にNEXT産業創造プログラムの一環として、SHIBUYA QWS(東京都渋谷区)にて「地域の課題から生まれたアイデアを育てよう~地域と都市の共創ワークショップ~」を開催し、地域課題の解決案を都市部の起業家や企業の目線でブラッシュアップを図るワークショップを実施しました。当日は、NEXT産業創造プログラム受講生、SHIBUYA QWS会員企業、自治体など約40人の参加をいただきました。
本プログラムは、受講生23名(学生、社会人含む)に向けて、8月から講義演習型の基礎4科目を開講してきました。ワークショップでは、AIの基本原理とその活用方法、起業とコミュニケーションの重要性を学ぶ必修基礎科目「起業>コモングラウンド>AI」(講師:福知山公立大学:西田 豊明 副学長、福知山公立大学 地域経営学部 加藤 好雄 准教授)の演習成果として、受講生から各プロジェクトの生成AI検証結果が発表されました。その結果を基に、さらにSHIBUYA QWS会員企業らとのブラッシュアップのワークショップが実施され、今後の構想に活かされる時間となりました。なお、本プロジェクトの一部は、秋開講のPBLにおいて、クラウドファンディング実証への移行が予定されています。
今後もQWSと連携し、都市部の企業等との連携によるイノベーションの創出をめざし、取り組んでいきます。
地域の課題から生まれたアイデアを育てよう~地域と都市の共創ワークショップ~概要
■日時:2024年9月13日(金)14:30~17:00
■会場:東京都渋谷区 渋谷スクランブルスクエア15階 SHIBUYA QWS
■タイムライン
•14:30~14:35 オープニング:亀井省吾教授(NEXTユニット長)
•14:35~14:50 レクチャー「生成AIの初中級クラス活用法」:西田豊明副学長(北近畿地域連携機構長)
•14:50~14:55 取り組み紹介:加藤好雄准教授
•14:55~15:15 フラッシュピッチ:受講生チーム
•14:15~15:30 ワークショップに向けたインストラクション:加藤好雄准教授
•15:15~16:20 ブラッシュアップワークショップ・アイディアピッチ
•16:50~17:00 ラップアップ
生成AIを用いたワークショップで実証した内容
今回のワークショップの大きなテーマであった「生成AI」を用いたテストマーケティングでは、ビジネスにおいて欠かせない様々な分析と、戦略の立案について「生成AI」の力も借りながらより実践的な視点で議論が展開されました。
▼実証内容
・効率的かつ一目見て理解できるアイデアのまとめ方
・事業を展開していく中で、何を行うべきかのロードマップ作成
・仮想ペルソナの設定およびその分析
・地方の独自性を引き出し、地方の魅力を伝えるための戦略について
福知山公立大学 西田副学長からコメント
APIやファインチューニングといった専門性を必要としないレベルの生成AIでパワーアップしたら、北近畿を基点とする起業構想をどこまで高められるか? NEXT産業創造プログラム受講生が、1ヶ月半にわたる学習と演習の成果をベースに問いを発し、非常に充実したワークショップでさらに高めることができました。地域での起業に不可欠なコモングラウンドの発展を生成AIで強化する道すじが見えて、大きな手ごたえが得られました。
参加したNEXT産業創造プログラム受講生からコメント
・(株)Season(福知山市)と取り組む「万願寺とうがらしアメプロジェクト」を発展させるべく社会人受講生の方々とチームになり、生成AIをプロセス検証に組み込んだブラッシュアップに挑戦しました。検証を繰り返すことで短期間で洗練されたソリューションを打ち出せたと感じています。
・NEXTE福知山で取り組む学生メディア事業「Style Note」の収益モデルを確立するべく、生成AI実証では、「問い」の質向上に苦悩しつつも、仮想読者を設定して記事の改善を行いました。ピッチでは、QWS会員企業からのフィードバックにより「学生らしさ」を再考でき、更に手応えを実感した次第です。
NEXT産業創造プログラム
福知山市では、産業施策のテーマとして「産業集積と技術革新のまちづくり」を掲げ、先進的な企業やこれから生まれる多様な産業を集積させ、雇用の創出や雇用水準の向上にも寄与する新たな企業や産業の育成に取り組んでいます。
その実現に向け、2021年度から福知山公立大学と連携し、起業家人材育成プログラム「NEXT産業創造プログラム」を開講しています。
イノベーションを創出する起業家輩出の障壁として、2017年度中小企業白書からは、「経営知識の不足」「資金方法の目途がつかない」「事業化の方法がわからない」などがあげられています。本プログラムは、それら起業を阻む壁に対し、処方箋となるよう「基礎科目」「事例研究型科目」「PBL型科目(課題解決型科目)」の3つから構成されるカリキュラムを提供します。
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