電通デジタルと電通、企業間データ連携を安全に実現するプラットフォーム「Tobiras Shared Garden」を共同で開発、提供を開始

クラウドフリーで企業間データの利活用を促進し、マーケティングROIの最大化に貢献

株式会社電通デジタル

 株式会社電通デジタル(本社:東京都港区 代表取締役社長執行役員:瀧本 恒 以下、電通デジタル)は、株式会社電通(本社:東京都港区 代表取締役 社長執行役員:佐野 傑 以下、電通)とSnowflake合同会社(日本法人:東京都中央区 社長執行役員:東條 英俊 以下、Snowflake社)が取り組む企業間のデータ連携プラットフォーム「Tobiras Shared Garden(トビラス・シェアード・ガーデン 以下、TSG)」の開発に参画しました。本プラットフォームは、企業グループ内・他企業間でのデータ連携を促進し、マーケティングROI(mROI)の最大化を支援するもので、本日より提供を開始します。

 TSGは、既存のシステム環境に依存せず、マルチクラウド(クラウドフリー)で柔軟かつ安全なデータ連携を実現するプラットフォームです。これにより、顧客は、企業グループ内・他企業間や、電通デジタル・電通がアライアンスを構築したデータホルダー、プラットフォーム企業とのデータ連携が可能となります。また、顧客の環境において、より自由度の高いデータ利活用によって、広告施策やCRM(Customer Relationship Management)の効率化を実現します。

「Tobiras Shared Garden」システムイメージ

 近年、1stパーティデータの取得範囲と深度が拡大する中、企業にはこれらのデータを利活用することによるmROIの向上が期待されています。その一方で、プライバシーポリシーに基づく同意範囲の管理や、システムの安全性確保といった課題により、企業グループ内であってもデータ連携が難しいケースが多く見られます。

 特に、複数のデータソースを活用する際には、それぞれ異なるプライバシーポリシーに対応する必要があり、それぞれのデータソースから提供される個人データの同意範囲を適切に管理するには多大な労力を要します。また、一度データを送付すると、送付先のデータを更新できないうえ、無断コピーや目的外利用を防ぐ手段も限られていることがデータ連携上の障壁となっていました。

 TSGは、電通デジタル・電通が年間1,000件以上(累積3,000件以上)運用してきたデータクリーンルーム(以下、DCR)の知見を生かして設計しており、これらの課題を解決する3つの機能を備えています。

①Consent Matching Support AI

連携データに関連する複数のプライバシーポリシーを読み込み、同意内容と一致する表現を抽出・リスト化し、プライバシーポリシーの確認を支援する機能
②Interoperable DCR

データ連携における安全管理措置を支援し、基本クエリを用意することで、非エンジニアでも分析を可能にする機能

③Intelligent Activation

分析結果に基づき、目的に応じた広告やCRMの施策実施を支援する機能

 これらの機能により、顧客は柔軟かつ安全にデータ連携を実現することができます。

 また、TSGは、Snowflake社が提供するマルチクラウド対応のプラットフォーム上に構築されていることから、顧客は自社環境内で効率よく安全に1stパーティデータを管理・連携・分析することが可能です。料金体系には「固定費+従量課金制」を採用しているため、初期コストを抑えてスモールスタートすることもできます。

 電通デジタルではこれまで、Snowflake Partner Networkのサービスパートナー※4として、1stパーティデータ活用に関する支援やクラウド基盤の開発を多く実施しており、その実績やノウハウを生かし、今回の共同開発に取り組みました。今後は、TSGの機能拡充を推進すると同時に、当社の統合マーケティングAIエージェントと接続することで、顧客のmROI最大化の実現および、AIトランスフォーメーションを支援していきます。

 当社は今後、対応クラウドの拡大に加え、Snowflake社が提供する主要AIソリューション※5を活用することでTSGを強化し、顧客のmROI向上に貢献していくとともにグローバル各市場への展開も進めていきます。

※1:TSGを活用したデータ連携では、各種データは当社の環境を経由せず、安全に処理されます。(ただし、顧客が一部のクラウドにのみ対応している場合や、媒体DCRとの接続時には、当社環境への連携が必要となるケースがあります。)

※2:国内大手クラウド企業に複数対応しています。

※3:データ連携および利活用にあたっては、案件ごとに法務判断が必要となります。

※4:電通デジタル、Snowflakeのサービスパートナー「Select」に認定(2022年9月8日発表)https://www.dentsudigital.co.jp/news/release/prizes/2022-0908-000042

※5:Snowflake社が5,200社を超える企業へのAI導入実績を通じて新たに発表したOpenflow(構造化データのみならず、画像や動画ファイル等の非構造化データを統合的に取込み・処理を可能にするサービス)、Snowflake Cortex AI(複数のLLMを効率的に切り替え・活用するAI機能群)、Semantic Views(メタデータの再定義・統合整備を支援する機能)などの新ソリューション。

<電通デジタルについて>https://www.dentsudigital.co.jp/

電通デジタルは、国内最大規模の総合デジタルファームです。「人の心を動かし、価値を創造し、世界のあり方を変える。」をパーパスに、生活者に寄り添うクリエイティビティとテクノロジーを統合的に活用することで、あらゆるトランスフォーメーションを実現しています。クライアントの事業成長パートナーとして、共に新たな価値を創造することで、経済そして社会の「変革と成長」を目指しています。

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会社概要

株式会社電通デジタル

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URL
https://www.dentsudigital.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区東新橋 1-8-1
電話番号
03-6217-6036
代表者名
瀧本 恒
上場
未上場
資本金
4億4250万円
設立
2016年07月