BBSS株式会社、早稲田大学とネット詐欺被害防止に関する共同研究を開始

~ネット詐欺対策ソフト『みやブル』のビッグデータとAI研究の知見を融合し、ネット詐欺被害ゼロ社会の実現へ~

BBSS株式会社

AIとITサービスを通じて人と社会を“みまもる”BBSS株式会社(以下、BBSSといいます)は、AI・セキュリティ分野において豊富な知見を持つ、早稲田大学 理工学術院 森達哉教授と連携し、ネット詐欺被害防止を目的とした産学連携共同研究(以下、本共同研究といいます)を開始いたしました。

BBSSはこれまで19年間にわたりネット詐欺専用セキュリティソフト「みやブル」の提供を通じて、約1,200億件以上の検査トランザクションデータを蓄積してきました。

本共同研究では、このビッグデータに早稲田大学森達哉教授のAIを活用したビッグデータ分析技術とセキュリティに関する学術的知見を融合させることで、新しい形でのネット詐欺被害防止に向けたアプローチを提供し、社会課題に解決策を提供することを目指します。

■ 研究の背景

近年、ネット詐欺は深刻な社会的課題となっています。

特に日常的に利用する機会の多いサービスのブランドをかたり、クレジットカード情報などの個人情報を詐取するフィッシング詐欺は、見分けることが難しくなってきています。こうしたフィッシングサイトの高精度化だけでなく、SMSやメールの誘導手口の巧妙化も見られます。日本クレジット協会の発表によるとクレジットカードの不正利用被害額は、2024年に555.0億円の過去最高額となっており、「番号盗用」による手口が9割以上を占めています。(「クレジットカード不正利用被害の状況について」2025年一般社団法人日本クレジット協会より)

BBSSの提供するネット詐欺専用セキュリティソフト「みやブル」で検知したフィッシングサイトを含むネット詐欺サイトの件数も年々増加し深刻さが伺えます。

(みやブルで検知した詐欺サイト数の推移 2025年7月時点)

「みやブル」は、ネット詐欺専用のセキュリティソフトです。2006年に発売されて以降、約19年に渡りバージョンアップを繰り返しながら国内のデバイスをネット詐欺から守り続けてきました。2025年8月現在、1,200万以上のライセンスをユーザーに提供しており、月間およそ1,007万件の詐欺・危険サイトの検知※1を行っています。

これらのビッグデータをネット詐欺被害防止に活用し、社会貢献していくべく、産学連携の共同研究を開始いたしました。

森達哉教授の研究室では、これまで情報セキュリティに関する研究に取り組んできましたが、大学に属する研究室という立場上、実際のサービス利用から得られる実利用データを扱える機会は極めて限られていました。今回の共同研究では、そうした実世界で蓄積されたビッグデータを解析できる貴重な機会を得ることができ、研究開発を一層前進させる契機になると考えています。

※1 2024年4月~2025年3月の『みやブル』での平均検知件数

■ 今後の展望

BBSSは本共同研究を中長期的に継続し、得られた成果を「みやブル」利用者だけでなく、社会全体へと共有することでネット詐欺に対抗できる心理の醸成に貢献し、ネット詐欺被害ゼロ社会の実現を目指します。

一例としては、普段のインターネット利用における行動が詐欺サイトへアクセスするリスクをセルフチェックできるような情報やコンテンツをネット詐欺総合情報サイト“ネット詐欺総研(※2)”に掲載・発信するとともに、「みやブル」の付加価値として提供することを期待しています。

※2 ネット詐欺総研URL

https://netsagisoken.jp/

■早稲田大学 理工学術院 森 達哉 教授 経歴

企業研究所におけるインターネット計測・解析の研究を経て、米ウィスコンシン州立大学での経験をきっかけにセキュリティ研究へと関心を広げた。現在は情報セキュリティ・プライバシー全般を対象に研究。ハードウェアから人間まで幅広く扱っており、自動運転やAI、VR、Web3など新興技術におけるセキュリティ課題、攻撃者視点からのオフェンシブセキュリティ等の研究に加え、人間の認知や法制度など、異分野の領域を融合する学際的な研究にも注力している。

■ コメント

早稲田大学 理工学術院 森 達哉 教授
我々の研究室では、これまで情報セキュリティ技術に関する幅広い研究を実施し、フィッシング攻撃対策についても複数の研究を手掛けてきました。しかし、大学の研究組織として、現実世界で起きている現象をリアルタイムに捉えることには限界がありました。このたびの共同研究では、実世界で観測される大規模データを解析する貴重な機会をいただきました。これにより、技術の研究・開発を進展させるとともに、フィッシング攻撃の被害防止策の確立という社会貢献につながる成果を期待しています。

BBSS株式会社 プロダクト本部 プロダクト企画部 小津謙一


「これまでBBSSではネット詐欺専用ソフトの提供を通じて詐欺サイト・ネット詐欺に関するデータを蓄積させてきました。このビッグデータを早稲田大学森先生の持つAI分析・研究の技術とセキュリティに関する知見と融合させることで、ネット詐欺被害に遭いそうになっている方へより効果的にアプローチ可能なネット詐欺被害防止策やサービスを社会に提供できると期待しています。」

<会社概要>

社名 :BBSS株式会社

所在地 :東京都港区海岸1丁目7番1号 WeWork東京ポートシティ竹芝

社長 :代表取締役社長 兼 CEO 本多 晋弥

設立日 :2006年1月17日

株主 :SB C&S株式会社 100%

事業内容:コンシューマ向けソフトウエア、およびIoTサービスの企画・開発・提供、法人向けライセンス販売

URL :https://www.bbss.co.jp/

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会社概要

BBSS株式会社

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URL
http://www.bbss.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区海岸一丁目7番1号 WeWork東京ポートシティ竹芝
電話番号
-
代表者名
本多 晋弥
上場
未上場
資本金
3億円
設立
2006年01月