高校生と高卒の社会人が選ぶ、「理想の上司ランキング」2024 発表
~10月16日はボスの日~ アニメキャラの1位は3年連続「フリーザ」
高校生の就職を支援 している「 ジンジブ 」 (本社 ・ 大阪府大阪市)は 、10月16日の「ボスの日」にちなみ、現役高校生と高卒の社会人1年目に向けて「理想の上司」をテーマに、「有名人部門」「アニメキャラ部門」「上司にかけられたい言葉部門」に分けてアンケートを行いました。
ランキング結果をご報告いたします。
<ランキング結果サマリー>
●「有名人部門」1位は、高校生「明石家さんま」、高卒社会人「内村光良」。選定理由は明るく面倒見が良いこと。
●「アニメキャラ部門」1位は、3年連続「フリーザ(ドラゴンボール)」。
【高校生の調査概要】
調査期間:2024年7月5日~7月19日
調査対象:ジンジブ主催の合同企業説明会「ジョブドラフトFes」でアンケートに協力してくれた高校生(N=371人)
【高卒の社会人の調査概要】
調査期間:2024年8月5日~8月23日
調査対象:社会人1年目向けの合同研修「ルーキーズクラブ」に参加する高卒の1年目の社会人(N=135人)にアンケート回収
■アンケートの実施背景
高校生の新卒採用は、2025年3月卒の求人倍率が「3.70倍」と、今注目を集めています。(※1)その一方で高校生の就職活動は、求人票や短期間での応募先選定や、一人一社ずつの応募などアナログなやり取りや長年続く仕組みがあることから、将来を考えるためのキャリア教育への取り組みが必要と言われています。
ジンジブでは、高校生や高卒1年目の社会人が「働く」や「キャリア」をどのように捉えているかを考えるためにアンケートを行っています。今回は、10月16日の「ボスの日」にちなみ、高校生の理想の上司像についてのアンケートを行い、高校生や高卒社会人の世代にとっての上司部下の関係について考えます。
ランキング3年目の今年は、高卒1年目の社会人に対してもアンケートを行いました。
※1) 厚生労働省『令和6年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(7月末現在)』
■アンケートの結果
【アンケート】あなたはボス(上司・リーダー)になりたいと思いますか?
現役高校生と高卒の社会人に「ボス(上司・リーダー)になりたいと思いますか」とそれぞれ聞いたところ、「なりたい」と答えた人は高校生で「12.1%」、高卒の社会人では「11.1%」でした。いずれも「頼まれたらなりたい」「できればなりたくないが頼まれたらやっても良い」と合わせると、半数ほどが回答する結果になりました。
高校生はアルバイトなどの経験から「頼られること」に対して好印象を持っています。社会人になって上司や先輩の仕事ぶりを見たことで「こんなに大変なことが自分に務まるのかどうか」と感じていると考えられます。
主な回答の理由
「なりたい」と答えた理由(高校生):「自分のリーダーシップを試してみたいから」、「チームのために自分が貢献できると思う」、「自信があるし責任を持ってみたい」
「なりたい」と答えた理由(高卒の社会人):「もし後輩ができたら助けになりたい」、「上司がカッコよく見えているから」
「頼まれたらなりたい」と答えた理由(高校生):「人に頼られるのは嬉しい」、「自分の成長のためにやってみたいと思う」
「頼まれたらなりたい」と答えた理由(高卒の社会人):「自分の上司を見てその人のようになりたいと思った」、「大変なことも多いと思うけどやりがいがありそうだから」、「人をまとめる力が身についたと判断されたということだと思うから」
「できればなりたくないが頼まれたらやっても良い」と答えた理由(高校生):「できる自信はないが頼まれるなら応えたい」
「できればなりたくないが頼まれたらやっても良い」と答えた理由(高卒の社会人):「コミュニケーション能力に自信がないのであまりなりたくないが、やって欲しいと言われたら信頼されていると感じるのでやってみたい」
【アンケート】あなたはどんなボス(上司・リーダー)になりたいと思いますか?
高校生の回答
1位 よく褒めるなど人を活かす人(48.8%)
2位 リーダーシップがある頼りになる人(46.6%)
3位 すぐに行動・決断できる人(41.8%)
4位 相談に乗れる親身な人(41.8%)
高卒社会人の回答
1位 よく褒めるなど人を生かす人(60%)
2位 相談に乗れる親身な人(53.3%)
3位 リーダーシップがある頼りになる人(43.7%)
4位 すぐに行動・決断できる人(42.2%)
次に「どんなボス(上司・リーダー)になりたいと思うか」を質問したところ、高校生と高卒の社会人いずれも「よく褒めるなど人を活かす人」の回答が最も多くありました。自己承認や多様性の意識などから、「褒める」ことや「個性を活かす」ことへの関心が高いと見られます。
高校生と高卒社会人の回答で、最も差が生じたのが、「相談に乗れる親身な人」で、回答割合に12%ほどの差が生じました。高校生と比較して、実際に働き始めた社会人にとって「相談に乗ってもらう」ことでの良い経験があったか、もっと相談に乗ってもらいたいと感じていると考えられます。
【現役高校生と高卒社会人が選ぶ理想の上司ランキング 有名人部門】
高校生ランキング
1位 明石家さんま
2位 HIKAKIN
3位 阿部寛
4位 ムロツヨシ、出川哲朗、志村けん
7位 大谷翔平、マツコ・デラックス
高卒社会人ランキング
1位 内村光良
2位 ムロツヨシ
3位 大谷翔平
4位 明石家さんま、志村けん、山﨑賢人
7位 阿部寛、宮川大輔、安倍元総理、ティモンディ高岸、アンミカ、みやぞん、出川哲朗
※敬称略
【理想の上司ランキング 有名人部門の総評】
現役高校生が選ぶ「理想の上司ランキング」の有名人部門では、1位はお笑いタレントや司会者の「明石家さんま」が、2位はYouTuberの「HIKAKIN」、3位は俳優の「阿部寛」が選ばれました。昨年のランキングと比較して、1位と2位の順位が入れ替わりました。対して高卒の社会人が選ぶランキングでは、1位はお笑いタレントの「内村光良」、2位は俳優の「ムロツヨシ」、3位は大リーグプロ野球選手の「大谷翔平」が選ばれました。
明石家さんまさんを選んだ理由には、「面白く、場を盛り上げてくれそう」「明るく人を笑わせることや周りもしっかり見えている」「芸人後輩によく想われている」などの声がありました。HIKAKINさんには「人望がある」「努力家」「明るいから接しやすい」という声が集まり、阿部寛さんには、「頼りがいがありそう」「誰にでも平等に接してくれそう」「落ち着いていて冷静な判断ができそう」と回答がありました。
また、高卒の社会人1位の内村光良さんには、「人をよく褒めているから」「仲間想いでちゃんと叱れるところ」「面倒見が良さそう」という理由があがりました。ムロツヨシさんには、「一緒に仕事したら毎日楽しそう」「意外に頼りになりそう」という声が集まり、3位の大谷翔平さんには、「実績もあり目標に対しての道筋が立てられる」「面倒見が良さそう」と理由がありました。
高校生は、仕事の時間を「面白く明るくしてくれる」、「優しく面倒見が良い」という理由が多く、仕事の時間が楽しいものであることを望んでいる人が多いことがわかります。高卒の社会人は「人を見ている」「頼れる」をいう理由が多くありました。次に目標達成までのリーダーシップや頼りがいを理由に、理想の上司像をイメージしている人がいることがわかります。
その他に選ばれた主な有名人:木村拓哉(タレント)、芦田愛菜(女優)、石丸伸二(元市長)、橋本環奈(女優)、櫻井翔(タレント)、所ジョージ(タレント)、水卜麻美(アナウンサー)など
(※ランキング投票は自由記述 ※敬称略)
【現役高校生と高卒社会人が選ぶ理想の上司ランキング アニメキャラ部門】
高校生ランキング
1位 フリーザ(ドラゴンボール)
2位 ドラえもん(ドラえもん)
3位 五条悟 (呪術廻戦)
4位 野原ひろし(クレヨンしんちゃん)、モンキー・D・ルフィ (ONE PIECE)
6位 殺せんせー (暗殺教室)
高卒社会人ランキング
1位 フリーザ (ドラゴンボール)
2位 ドラえもん(ドラえもん)
3位 リムル=テンペスト (転生したらスライムだった件)
4位 モンキー・D・ルフィ (ONE PIECE)、アンパンマン (アンパンマン)
ブローノ・ブチャラティ (ジョジョの奇妙な冒険)
※( )内はアニメのタイトル名
【理想の上司ランキング アニメキャラ部門の総評】
「理想の上司ランキング」のアニメキャラ部門では、現役高校生と高卒社会人ともに、1位にはドラゴンボールの敵役の「フリーザ」が、2位には「ドラえもん」が選ばれました。高校生では、3位に呪術廻戦の「五条悟」、4位にクレヨンしんちゃん父親の「野原ひろし」とONE PIECEの主人公「モンキー・D・ルフィ」が選ばれました。対して、高卒の社会人からは、3位に転生したらスライムだった件の主人公「リムル=テンペスト」、4位に「モンキー・D・ルフィ」「アンパンマン」、ジョジョの奇妙な冒険「ブローノ・ブチャラティ」が選ばれました。
フリーザは3年連続で1位に選ばれました。理由を聞いたところ、「適切に評価し褒めるところ」「部下にも“さん”付けや敬語で話すところ」「良い人材だと思えば敵でもスカウトするから」「福利厚生がしっかりしているから」「危険な事になっていれば自分から現場に行く良い上司」、「威厳がある」などの声が集まりました。2位のドラえもんには、「道具を使って色々なことを解決してくれそう」「優しくて一緒にいて落ち着きそう」「甘やかすだけではなく失敗を経験させて成長させてくれそう」という声がありました。
高校生の上位に選ばれた「五条悟」には、「強くて頼りがいがある」、「面倒見が良さそう」、野原ひろしには「優しそう」「家庭的で面倒見が良さそう」、モンキー・D・ルフィ には、「強いから」「優しいしリーダー」と理由がありました。高卒の社会人から上位に選ばれた「リムル=テンペスト」には、「強く、頭もいい、そして優しく面倒見がいい」「仲間思いで、個人個人をちゃんと見てくれる」と理由がありました。
高校生や高卒社会人にとっての理想の上司像には、「面倒見が良さそう」「部下思いである」「評価を適切にしてくれる」ことなどから、「着いていきたいと思える人かどうか」や「優しい人であるかどうか」を元にイメージしていることが伺えます。
その他に選ばれた主なアニメキャラクター
高校生:七海建人 (呪術廻戦)、アンパンマン (アンパンマン)、竈門炭治郎 (鬼滅の刃)、煉獄杏寿郎 (鬼滅の刃)
高卒の社会人:相澤消太(僕のヒーローアカデミア)、虎杖悠仁(呪術廻戦)、ピッコロ(ドラゴンボール)、白崎優清(新しい上司はど天然)
【現役高校生と高卒社会人が選ぶ 上司に言われたい一言 ランキング】
【上司に言われたい一言ランキングの総評】
「上司に言われたい一言ランキング」では、高校生と高卒社会人ともに1位は「ありがとう」でした。現役高校生からは3年連続で選ばれています。
高校生と高卒社会人の回答の違いは、「成長したね」(高校生6位:高卒社会人2位)、「頑張っているね」(高校生5位:高卒社会人3位)の2項目でした。学生と比較して社会人は、上下関係に仕事や成果が加わってくるため、成果そのものよりも、成果を出すまでの過程である「成長したね」「頑張っているね」が嬉しいと感じる人が多かったのではないかと推察されます。
ジンジブの高卒1年目の社員から、『高校生時代はアルバイトの中で「成長したね」と言われても、良く理解ができませんでした。社会人になってからは「頑張っているね」も、もちろん嬉しいのですが、「成長したね」と言われることで頑張ったことも合わせて評価されているような気がして、とても嬉しく感じます。』とあったように、その人の成長にフォーカスをしてコミュニケーションを取ることが、モチベーションにつながると考えられます。
上司は10代の部下に対して、日頃の感謝を言葉にして伝えること、また「成長したね」「頑張っているね」などの成果までの過程についての声かけを心がけると良いでしょう。また、「○○さんがいてくれて助かったよ、ありがとう」などの声かけをすることで、「自分が上司に貢献できた」と感じてもらうことも信頼関係の構築に良好だと考えられます。
<アンケート調査結果をうけて>
「理想の上司」に関するアンケートから、「ボス(上司・リーダー)」になりたいと答える高校生・高卒の社会人の世代は10%超えるほどの割合でした。また、「頼まれたらやってみたい」「頼まれたらやっても良い」という回答は、約半数ほどいることが分かりました。「自信はないけれど頼られたらうれしい、引き受けたい」と考える人が多い傾向があります。
引き受ける理由を見ると、「上司像」に対して、「頼りになる」「周りの支えになれる」「自分の成長につながる」「大変そう」と捉えていることが分かります。また高卒の社会人からは「自分の上司をずっと見てきてやってみたい」と身近な存在を参考に考えた回答もありました。
将来なりたいと考える「理想の上司像」には、「よく褒めるなど人を活かす人」が最も選ばれました。また社会人からは「相談に乗れる親身な人」が上位に選ばれました。
このことから高校生・高卒の社会人の世代は、一人一人をよく見て成長させることができる人に、理想の上司像を重ねていると考えられます。
「理想の上司ランキング」では、仕事の時間を明るくしてくれることや、よく人を見ていて面倒見の良さ、適切な評価や判断をしてくれることを理由に投票をしていることが分かります。
また、「上司から言われたい一言」では「ありがとう」が一番でしたが、働き始めると「成長したね」「頑張っているね」など自分の努力や成長の過程を褒められる言葉が嬉しくなることが分かりました。
以上のことから、高校生の世代では上司と部下の関係の中で、仕事の時間を明るくしてくれる人、1人1人の相談に乗り成長をサポートしてくれる人や、褒めることや感謝のコミュニケーションを取ってくれる人に対して理想の上司像を重ねていることが伺えます。
職場内での上司と部下もこのようなコミュニケーションがとりやすい環境になっているか、今一度チェックしてみてはいかがでしょうか。また、部下の方も、「ボスの日」をきっかけに、日ごろの感謝や、されて嬉しかったことなどを伝えてみてはいかがでしょうか。
多くの組織の上司部下の関係が今よりも良いものになることを願っています。
「ジョブドランキング」では、今後も「働く」に関するアンケートをランキング形式でご紹介します。
■ 株式会社ジンジブについて
会社名:株式会社ジンジブ
代表者:代表取締役社長 佐々木 満秀(ささき みつひで)
本社所在地:大阪府大阪市中央区南本町2-6-12 サンマリオンタワー14階
拠点:大阪本社・東京・福岡・名古屋・仙台・広島・新潟・岡山・熊本・静岡
設立:2015年3月23日(グループ創業1998年9月1日)
株式情報:東京証券取引所 グロース市場(証券コード:142A)
ジンジブは「高卒」の若者のための社会課題解決企業です。
同じく「高卒社長」である佐々木が、「夢は、18才から始まる。」をスローガンに掲げて事業をはじめました。
初めて社会に出る高校生は、将来に対する漠然とした不安をいだきながら、社会に出ることを決意しています。ジンジブでは、かかわる若者や会社に対して、不安な時には真剣に向き合い、自己理解・社会理解・マインド・スキルなど社会で生き抜くための力を高めるサポートを行い、自分の意思で未来を選択できる機会をつくります。
応募前の情報不足が要因で、ミスマッチ入社することでの早期離職は、高校生・企業の双方にとっての課題です。
ジンジブでは、高校生が自分で求人情報に出会う新しい就活方法となる、求人情報アプリ「ジョブドラフトNavi」や合同企業説明会の「ジョブドラフトFes」を始め、高校生が “働きたい”と思える会社に出会うきっかけを提供しています。
高校生のキャリア教育や、就活の情報提供、就職後の定着やスキルアップやキャリア形成、転職時の情報提供やサポートを行います。
たとえ失敗してもすぐに手を差し伸べ、その人生にずっと寄り添い、これからを生きる人の夢を増やしてまいります。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像