アンリツ、NECが助成事業として実施したNEDO「ドローン航路」開発・実証事業に電波環境測定で貢献
アンリツ株式会社(代表取締役 社長 グループCEO 濱田 宏一)は、日本電気株式会社(取締役 代表執行役社長 兼CEO 森田 隆之、以下NEC社)が助成事業として受注している国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)の推進する「デジタルライフラインの先行実装に資する基盤に関する研究開発事業(ドローン航路)[※1]」において、電波環境測定を担当し、事業の推進に貢献したことをお知らせいたします。

本事業は、経済産業省が関係省庁と連携して推進する「デジタルライフライン全国総合整備計画[※2]」の下、NEDOの「産業DXのためのデジタルインフラ整備事業[※3]」の一環として実施されたものです。先行実証地域である埼玉県秩父エリアにおいて、送電網の管理、河川上空のマルチユース実証を行い、ドローン航路の有効性を確認しました。これにより、ドローン産業の協調領域としてのドローン航路の実装・発展に寄与しました。
NEC社は、システム上のユーザインタフェース/ユーザエクスペリエンスの確認、立ち入り監視システムおよびLTE電波不感エリア対策の検証のため、実際のドローンを用いた飛行テストを実施しました。アンリツは、ハンドヘルドスペクトラムアナライザ「フィールドマスタ MS2080A」を用いて、ドローンが飛行するルート上の妨害波・干渉波の測定を行いました。ドローンの飛行には無線通信が不可欠であり、安定した無線通信環境の確保が求められます。そのため、妨害波・干渉波の有無を確認し、必要な対策を講じた無線通信環境整備が、安全・安心なドローン飛行とサービスの実現に重要となります。
アンリツグループは、独自の製品力と高度な測定技術を活かした「はかる」ソリューションを通じて、ドローン飛行を支える通信環境の整備を促進し、ドローン産業の発展に貢献してまいります。
製品概要
フィールドマスタ MS2080Aはフィールドの過酷な環境で使用可能な、信頼性の高いスペクトラムアナライザです。バッテリー駆動の小型筐体で可搬性に優れ、かつ高性能・高機能を実現しています。「リアルタイムスペクトラム解析(RTSA)」や「IQキャプチャ/ストリーミング機能」などに対応しており、幅広い電波解析を実現します。
用語解説
[※1] ドローン航路ドローン運航のための社会的理解の醸成が進んだ範囲であり、地上及び上空の制約要因に基づいて立体的に最外縁が画定された運航環境において、航路運航支援及び航路リソース共有を実現するものです。(「デジタルライフライン全国総合整備計画」p.29 より抜粋)。従来、ドローンの飛行の際には、運航会社がそれぞれ飛行ルートの計画や各種調整、リスクアセスメント等を個別に行い、周知や情報共有をしていました。しかし、ドローン航路の整備により、運航会社が個別に行っていた飛行ルートの調査や周辺関係者との調整、リスクアセスメントにかかる手間や費用が協調領域として集約されることで、運航会社の時間とコストを大幅に削減できる効果が期待されています。
[※2] 経済産業省「デジタルライフライン全国総合整備計画」の詳細はこちら
[※3] 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「産業DXのためのデジタルインフラ整備事業」の詳細はこちら
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