エプソンアトミックス、55億円を投資し新工場の建設を開始

環境ビジョン2050 「地下資源(※)消費ゼロ」達成に向け、不要な金属を原料として資源化する金属精錬工場を八戸北インター工業団地に建設

エプソン

 セイコーエプソン株式会社(以下 エプソン)のグループ会社であるエプソンアトミックス株式会社(以下 アトミックス)は、建物・生産設備に約55億円を投資し、不要となった金属を金属粉末の原料として資源化する金属精錬工場の建設を開始します。
 新工場は、2022年7月に八戸市と土地売買契約を締結した「八戸北インター工業団地16号区画」に建設します。本日地鎮祭を執り行い、2023年10月15日に着工、2025年6月の稼働を目指します。

新工場(完成イメージ)新工場(完成イメージ)

 エプソンは、「環境ビジョン2050」において、2050年に「カーボンマイナス」と「地下資源(※)消費ゼロ」を達成し、持続可能でこころ豊かな社会を実現することを目指しています。また、長期ビジョン「Epson 25 Renewed」では、環境への取り組みとして環境技術開発により、金属や紙などの原料リサイクルを進め、そこから生み出された技術やソリューションを使い、新たな環境ビジネスを創出することを掲げています。


 アトミックスは、今後の地下資源減少や金属原料の価格高騰などによるバージン原料の入手が困難となるリスクも考えられることから、金属の資源循環を実現する金属粉末製造を確立していくために、新たに工場を建設するものです。


 新工場は、不要となった金属を金属粉末製品の原料として再生する工場として、金属を溶解する高周波誘導炉や金属の不純物を取り除くAOD精錬炉、インゴット(塊)に固める鋳銑機などを導入します。


 この新工場では、アトミックス内の製造工程で規格外となった金属粉末製品や工場内から排出される金属くず、エプソングループが排出する金属端材・使用済み金型など、不要となった金属をアトミックスの金属粉末製品の原料として再資源化します。新工場稼働により高炉製純鉄などのバージン原料を再生金属原料に置き換え、地下資源の保護とCO2排出量の削減に貢献します。


 アトミックスでは、新精練プロセスの導入により、次世代高機能粉末の開発を強化し、磁気特性やアモルファス形成能力を向上させ、次世代の省電力・小型デバイスの実現に寄与します。

また、エプソングループの「環境ビジョン2050」に基づく「地下資源(※)消費ゼロ」を目指す取り組みの一つとして、金属の資源循環可能な拠点を目指します。

※:原油、金属などの枯渇性資源


新工場概要

 所 在:青森県八戸市北インター工業団地 四丁目111番2

 投資額:約55億円(建物・生産設備など。土地を除く)

 面 積:約29,000㎡(土地)

 建 屋:工場棟 約3,617㎡、受変電棟 約345㎡、事務所約356㎡

 設 備:高周波溶解炉、AOD精練炉、鋳銑機 など

資源循環のイメージ資源循環のイメージ

■「環境ビジョン2050」については、下記ホームページを参照願います。

https://corporate.epson/ja/sustainability/environment/vision/

                                                                                                                                              以 上

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会社概要

セイコーエプソン株式会社

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URL
https://corporate.epson/
業種
製造業
本社所在地
長野県諏訪市大和3-3-5
電話番号
-
代表者名
小川 恭範
上場
東証1部
資本金
532億400万円
設立
1942年05月