「壊れた五右衛門風呂を再建! 築100年の京町家で、昭和情緒あふれるぬくもりと職人技を継承したい」クラウドファンディング開始

文化を未来につなぐTHE KYOTO Crowdfunding

株式会社京都新聞社

 THE KYOTO Crowdfunding(運営:京都新聞社)は、一般財団法人藤野家住宅保存会によるクラウドファンディングのプロジェクトを進めています。

 「五右衛門風呂」をご存じでしょうか? かまどで薪を燃やし、直火で鉄製釜を温めてお湯を沸かす、体の芯まで温まるお風呂です。京都御所南側に位置する築100年の京町家、国登録有形文化財の藤野家住宅には、懐かしい五右衛門風呂が今もあります。しかし、釜が錆び付き、排水口も壊れてしまっています。風呂造りの技を継承し、昭和のぬくもりを体感できるよう、壊れた五右衛門風呂を再建することにしました。皆さまのご支援をお願いいたします。

THE KYOTO Crowdfundingサイト

URL:https://the-kyoto.en-jine.com/projects/fujinoke

【クラウドファンディング概要】

■藤野家住宅について

 「藤野家住宅」は、1926(大正15)年、京都御所南側の閑静な住宅地に室町筋の白生地問屋の番頭の住まいとして建てられました。

 通りに面して高い塀を構える典型的な「大塀造(だいべいづくり)」の京町家の秀作として、2016(平成28)年に国登録有形文化財に指定されております。

 塀の内側に、平屋建の「表側棟」と二階建「居住棟」を「玄関棟」でつないだ造りで、玄関を兼ねた四畳半の茶室や、数寄屋風意匠が取り入れられた瀟洒な佇まい、門の脇に雪隠や供待(待合)を備えた前庭を茶室の露地として使えるように演出しているのもみどころとなっています。

 年間700軒以上の京町家が減失している現状を憂い、京町家を「点」ではなく「面」として保存しようと、2019年に一般財団法人藤野家住宅保存会を設立。研究者に積極的に場所や資料を提供してきました。

 2019年には「京の夏の旅」で初めて一般公開し、多くの皆さんに藤野家住宅の存在と保存継承する大切さを認識していただきました。

 2024年からは「オープンデイ」と題する一般公開を行うなど、生活の場である藤野家住宅に触れていただく機会を増やしております。

 台風で甚大な被害に遭った時も従来の工法にこだわって修繕し、できるだけ建築時の姿を残すように努めています。

■五右衛門風呂

 「五右衛門風呂」とは鉄製釜に直火でお湯を沸かす風呂の総称で、安土桃山時代の大盗賊石川五右衛門が三条河原で釜茹での刑に処せられたという伝説に由来するともいわれます。昭和30年代頃までは一般的に使われており、底からお湯が沸いてくることによる何とも言えない温もりが特徴です。

 60代以上は五右衛門風呂の記憶がある方もいらっしゃるようで、見学に来られた際に使われなくなった五右衛門風呂を見て、「懐かしい」「おじいちゃんの田舎で入ったことがある」といったお言葉をいただいております。

 藤野家住宅の五右衛門風呂も15年前まで現役で活躍していましたが、時の流れとともにだんだんと釜が錆びつき、排水口も壊れ、使うことができなくなってしまいました。

 そのため、数年前から五右衛門風呂の再建を計画していましたが、修理を相談した左官屋さん誰もが「五右衛門風呂を手掛けたことがない」との答えばかりでした。いったんは諦めかけたのですが、昨年、京町家に詳しい建築設計士さんの紹介で、左官屋さんと大工さんを探し当てることができ、いよいよこの秋、工事を始めることになりました。

 再建工事は、錆びて使えなくなった風呂釜や煙突の解体・撤去、耐火レンガ積みや新たな風呂釜設置などの左官仕事、煙突や軒裏補修などの大工仕事が必要で、総額約250万円の費用がかかります。国の登録有形文化財ではありますが、五右衛門風呂再建工事は国や京都市の補助金の対象事業には該当しません。自己資金で賄うには厳しく、クラウドファンディングでご支援をお願いしたいと思っています。

■期間と目標

実施期間:2024年9月26日(金)00:00~2024年12月25日(木)23:59

目標金額:1,500,000円

■注目のリターン

五右衛門風呂入浴体験(2026年3月26日、4月26日、5月26日など)

 再建完成した五右衛門風呂に、お一人ずつご入浴していただきます。

 湯上がりには、ひやしあめでほてった体をととのえ、昔ながらの京町家の佇まいをお楽しみください。

 ※時間は個別に相談。所要時間は入浴時間含め、1時間程度です。

藤野家伝来お正月料理体験(2026年1月中旬頃)

 藤野家では、代々受け継がれてきたお正月の過ごし方があります。

 元日の朝、神棚や井戸、火の神様やトイレなど5か所にお参りします。その後仏壇の前でお経を唱え、ご先祖さまに正月の挨拶をします。全員そろったところで、ひとり一人に正月の挨拶を交わします。これが終わって初めてお雑煮をいただきます。

 男性は朱塗りのお椀と背の低いお膳、女性は黒塗りのお椀とやや背の高いお膳となります。お椀の中身は、焼いた丸もち・雑煮大根・頭芋(男性のみ)の入った白味噌仕立てのお雑煮です。一人ずつの名前を書いた祝箸を使用します。お膳は三が日で終わりますが、祝箸は松が明けるまで使用します。このお料理を、2階奥座敷(藤野家住宅最上級の間)で召し上がっていただきます。

ひな飾り体験(2026年3月中旬頃)

 藤野家では、毎年旧暦の3月3日に合わせて、ひな人形を飾ります。

 ひな人形は3セットあり、文政3年(江戸末期)と書かれた箱に収められたものや明治初期のものもあります。昨年から飾りだしたものは、さらにそれらより古いと推定されます。当主夫人と一緒に、木箱に収められたひな人形を取り出し、ひな段に飾ります。

 ※日程はご支援いただいた方に、個別にご連絡させていただきます。所要時間は半日程度です。

CF限定・藤野家オリジナル扇子

 クラウドファンディングに合わせ、当主の友人である日本画家・小田賢画伯(創画会会友・橋本関雪曽孫)に藤野家住宅の絵を描いてもらいました。それを扇子(表面:藤野家住宅、裏面:旧五右衛門風呂の絵)に仕立てました。

 1点ずつ直筆で描かれていますので、9本それぞれ微妙な違いがあるかもしれません。それもまた、味わい深く感じられます。

その他のリターンや詳しい内容はクラウドファンディングサイトをご確認ください。

THE KYOTO Crowdfunding について                                              

THE KYOTO Crowdfundingは、株式会社京都新聞社が運営しています。

運営団体:株式会社京都新聞社

責任者:代表取締役社長 大西祐資

所在地:京都市中京区烏丸通六角下ル七観音町634

ONEST京都烏丸スクエア 京都新聞社

電話:075-241-6174

メール:thekyoto@mb.kyoto-np.co.jp

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業種
サービス業
本社所在地
京都市中京区烏丸通二条上ル蒔絵屋町260 京都新聞トラストビル 少将井町239
電話番号
075-241-5430
代表者名
大西祐資
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年04月