“お節介”なほどの伴走支援──日本特殊陶業、CDPで高スコアを実現
社会課題解決と経済合理性の両立を目指し、長期的視点でのサステナ経営へ
サステナビリティ経営支援サービスを提供する株式会社エスプールブルードットグリーン(本社:東京都千代田区、取締役社長:八林 公平)は、日本特殊陶業株式会社(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:川合 尊)のCDPへの回答支援を行い、インタビュー記事を公開しました。


持続可能性を見据え、ポートフォリオの変革を決意
当社グループはセラミック製品を中心に事業を拡大してきた会社です。現在は、売上の約8割が内燃機関部品を取り扱う自動車関連事業で、残り2割が非内燃機関ですが、2040年には内燃機関を4割、非内燃機関を6割とすることを目指しています。内燃機関を搭載した自動車は2030年頃までは増加していくものの、2030年代半ばには緩やかに減少に転じていくことが予想されています。こうした背景から内燃機関向け製品だけに頼らない事業ポートフォリオ構築の機運が高まりました。中期経営計画では「サステナビリティ」という単語を明確に記載し、実行していく中でその意識はかなり向上しました。
「良い意味でお節介」だった寄り添う提案
CDP回答の支援企業としてエスプールブルードットグリーンを選定したのは、我々に寄り添った提案をしていただけたからです。CDPの丁寧な解説や模擬採点など、まさに我々が求めていたサービスであり、即決したことを覚えています。支援中は質問書の仕組みから教えていただいたり、「今の状況を踏まえると、こう回答するのが効果的です」とアドバイスいただいたり、良い意味でお節介なほどサポートしてもらいました。導入後の効果としては、2023年の気候変動Aスコアに加えて、水セキュリティでもA-を獲得できたことが挙げられます。支援を通して、これまでの取り組みの正当性や、その積み重ねを回答に反映できることを知り、大きな自信につながりました。

社内意識が向上し、先進的な制度が“当たり前”に
当社グループでは、毎週サステナ通信を配信しており、社員からは「サステナビリティを意識するようになった」「自分の部署でやれることを考えてみた」といった声が寄せられています。4年前、社内カーボンプライシング制度の導入にあたり説明会を開いた際には、批判的な意見が多くありましたが、今は制度を活用することが当たり前となっている状況です。ただ、まだまだ変わりきれていない部分もあるため、さらなる変化へむけて取り組んでいきます。

社会課題解決と経済合理性の両立を目指して
現在は、生物多様性関連のリスク・機会に関連する情報開示拡充に向け、環境や生物多様性に対する依存、影響、リスク、機会の評価を進めているところです。ステークホルダーの皆様からの信頼を得るためにも、今後も積極的に情報開示を行い、経営の透明性をより高めていきたいと考えています。一方でサステナビリティの取り組みは社会課題の解決に資するだけでなく、経済合理性との両立も必要です。サステナビリティ戦略室としては、より長い時間軸での提言・提案を行い、企業価値の向上を目指していきます。
[企業紹介]
日本特殊陶業株式会社 https://www.niterragroup.com
[会社概要]
商号 : 株式会社エスプールブルードットグリーン
所在 : 東京都千代田区外神田3-12-8 住友不動産秋葉原ビル 11 階
代表者名: 取締役社長 八林 公平
事業内容: 環境経営支援コンサルティング
設立 : 2011 年 11 月
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