Appier (エイピア) 生成AIを全製品グループに統合、「広告」「パーソナライズ」及び「データ」に関するソリューションの強化へ
LLM技術により、高度なビジネス戦略をプラットフォーム上で実現し、長期的な研究開発と持続成長にコミット
Appier Group 株式会社 (エイピア、本社 : 東京都港区、代表取締役CEO : チハン・ユー、証券コード : 4180、以下 Appier ) は、 SaaSでマーケティングのソリューションを提供し、AIで企業課題を解決しています。この度、当社の全製品に生成AIを統合したことを発表いたします。今後とも研究開発の推進により、長期にわたる持続成長を実現してまいります。
今回のグレートアップにより、当社の主要なプラットフォーム ①「広告クラウド」②「パーソナライゼーションクラウド」③「データクラウド」の3つプラットフォーム上で、先進的な大規模言語モデル (LLM) の技術がご活用いただけます。企業の新規顧客獲得、顧客の維持、コンバージョン、データのインサイトなどを改善し、業務効率化と、よりスマートなビジネスの意思決定をご支援してまいります。
マッキンゼーの『生成AIが生産性に与える影響』に関するレポートによると、世界経済への貢献は年2.6兆ドルから4.4兆ドルになると予測されています。ガートナーは、2026年までに1億人以上がロボットを同僚とみなし、日常業務で連携すると予測しています。昨今では、生成AIによる自動化やコンテンツ制作が急速に普及しています。今後の広告は、企業と潜在顧客が意義のある対話を実現するための動的な手段へと進化していきます。リアルタイムのデータインサイト分析により、企業は広告クリエイティブと説得力のある広告コピーを即時に生成し、消費者とのより強い双方向コミュニケーションを促進していきます。この手法により、企業はオーディエンスの広告疲れを軽減し、マーケティング効果を高めていきます。
Appierは、生成AIのさらなる商業利用に向け、広告及びマーケティング運用の各ステージにAIの自動化を組み込んでいます。消費者のグループ分けから、高度にパーソナライズされたコンテンツ制作、そして戦略の最適化に至るまで、今日のマーケティング担当者が持つ複雑なニーズに対し、AIが動的に対応しています。当社データの優位性、独自のアルゴリズム、業界ごとの深い専門知識を活用し、顧客企業がAIファーストの組織へと進化し、より高いROIの達成により、市場での競争優位性を維持するようご支援してまいります。
Appierの生成AI機能には、広告クリエイティブの最適化とテキストのバリエーション作成、広告画像背景の制作と画像拡張、A/Bテスト強化、ナレッジボット、セールスボット、カスタマージャーニー・コパイロット、オンサイトAIエディター、CDP内でレポートを自動生成するための、データ分析コパイロットなどが含まれています。
① 広告クラウド
会話型広告:従来、担当者は広告コンテンツ制作に多くの時間を費やし、また、ユーザーの状況を正確に予測した上で、適切なコンテンツを提供することは困難でした。生成AIの活用で、ダイナミック広告のクリエイティブを最適化し、ユーザーに適切な広告を即時に届けることが可能となります。生成AIは、ユーザーと広告のやり取りに関するデータを活用し、ユーザーの心理状態や行動パターンに関する正確なインサイトを提供します。企業は適切なメッセージを適切なタイミング、そして適切なオーディエンスに届けることができます。例えば、朝の通勤中のビジネスパーソンには、簡潔でインパクトのある広告が効果的ですが、夜のリラックスタイムには、より詳細でリッチなカルーセル広告を届けます。生成AIを活用した会話型広告では、広告パフォーマンスを向上させるとともに、配信コストが削減できるため、効果的かつ効率的なマーケティング戦略の実行が可能となります。
画像生成:
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画像背景の生成:これまでマーケティング担当者は、高品質な商品画像制作のために写真スタジオを借りたり、特売日のために画像背景をカスタマイズしたりして、Eコマースの売上促進を行いました。生成AIの活用により、製品の特徴に基づき、多様で創造的な背景を迅速に生成できるため、さまざまな広告シナリオを立ち上げ、オーディエンスに合わせたカスタマイズが簡単にできるようになります。さらに、位置情報、天気、休日情報などの外部データをシームレスに統合し、コンバージョンを向上させることができます。例えば、UVカットの帽子の画像背景を山にしたり、耐水性の靴に水しぶきの画像を生成し、消費者の購買意欲をさりげなく高めていきます。
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適応型のスマート画像編集:オンライン広告には数多くの広告枠があり、従来のデザインチームは、プラットフォーム要件に合わせたさまざまなサイズの広告を、複数枚制作する必要がありました。生成AIの活用で、複数の広告枠に対し、画像を効率的に合わせることが可能となります。画像のアップロード後にサイズを選択し、カスタムエリアにズームインすることで、AIは前景と背景を識別し、さまざまな広告フォーマットに合わせた画像をシームレスに生成し、動的な配置要件に合わせて、対象物をクローズアップすることもできます。
② パーソナライゼーションクラウド
カスタマージャーニー・コパイロット:従来のマーケティング担当者は、時間と労力をかけ、eDM (電子ダイレクトメール) やインスタントメッセージ、ウェブやアプリのプッシュ通知など、さまざまなチャネルのマーケティングキャンペーンを手動で設定していました。今後は自然言語のプロンプトとコパイロット機能を活用し、オムニチャネルのカスタマージャーニーが簡単に設計できるようになります。この仕様では、少ないリソースで顧客エンゲージメントが最大化し、効果的なマーケティング計画を自動で生成することが可能となります。新規ユーザーの登録、ウェルカムメッセージ、商品プロモーション、アフターサービスなどを含む、多様なシナリオに対応する15種類のテンプレートにより、包括的な顧客対応と高い顧客維持率の実現をサポートしていきます。
A/Bテスト強化:これまでは、最も効果的なプッシュメッセージの特定に、約2週間のテストが必要でした。AIアシスタントの活用で、コントロールグループを保ちつつ、プッシュメッセージの様々なパターンに対し、広告トラフィックを賢く配分できるようになります。アトリビューション分析により、閲覧数、クリック数、コンバージョン数などのエンゲージメントが最も高いパターンを特定し、トラフィック配分を自動的に調整することで、パフォーマンスの最も高いプッシュ通知を優先的に配信していきます。生成AIにより多岐に渡るテストが簡素化され、ユーザー体験も向上します。AIはユーザー行動や過去データに基づいて最適なメッセージを特定し、最も効果的なメッセージを自動で選定していきます。
ナレッジボット:熟練したカスタマーサービスには、経験の蓄積と継続的な学習が必要です。一方で、適切に訓練されていないチャットボットには、的外れな回答が多々あります。Appierの高度なナレッジボットには、当社独自の技術と大規模言語モデル (LLM) が統合されているため、企業情報、製品説明、FAQ、キャンペーンURLなどの情報を用いて、包括的な理解をもとにナレッジボットを構築することができます。人の担当者とシームレスに連携させて正確な応答を提供し、カスタマイズ可能なキーシステムで、ユーザーのフィードバックから、継続的にパフォーマンスを改善させることで、応答精度は長期的に向上します。
セールスボット:消費者はシナリオによって多様なプロフィールを持ち、購買行動も様々です。気軽に買い物を楽しむ人、衝動買いをする人、予算重視の人、リサーチやギフト購入を目的とする人などに分類できます。商品認知度、購買意図、価格帯、緊急性、ブランドへの愛着、感情的な反応を引き起こす要因といった要素は、コンバージョンや購買の有無に影響を与えます。Appierのセールスボットは、消費者の個別ニーズを正確に把握し対応するように設計されています。新商品のおすすめや割引を提示し、期間限定の買い物情報の配信、ギフト提案を行うなど、マーケティング担当者のためのバーチャルな販売アシスタントとして機能しています。さらに、購買を促すだけではなく、コンバージョンを大幅に向上させるため、ユーザー体験そのものを、全体的に高めることが可能となります。
オンサイトAIエディター:ウェブサイトのコンテンツを更新する際には、幅広いデザイン設定やITサポートが必要となり、更新までに1週間以上かかることも多々ありました。生成AIの活用で、マーケティング担当者がテキストやレイアウト入力をするだけで、ウェブサイトのテンプレートが生成できるようになります。その結果、異なる部門間のやりとりは数週間から数秒に短縮されています。この仕様では、あらかじめ10種類のテンプレートがあるため、新製品の発売、製品の推奨、カウントダウンタイマーなど、頻繁に使う機能の迅速な実装が可能となります。
③ データクラウド
データ分析コパイロット:マーケティング担当者は、ビジネスの知見を得ようとレポート分析に多くの時間を費やしますが、分析に特化したデータアナリストの育成は難しいとされています。生成AIの活用で、テキストのプロンプトを入力するだけで、詳細なレポートを数秒で生成できるようになり、担当者はマーケティングのキャンペーン成果を正確に分析し、戦略的な意思決定に集中できるようになります。データ分析コパイロットは、顧客が企業と接点を持った時から、購買に至るまでの行動を評価し、様々なチャネルがコンバージョンに与える影響を分析し、マーケティング戦略をリアルタイムに最適化していきます。
これら生成AIの統合により、高度なビジネスの意思決定における、当社のリーダーシップを強固にし、パワフルで合理的なソリューションの提供に努めてまいります。この革新により、企業のワークフローを簡素化し、生産性を向上させるだけではなく、創造性によりユーザー体験を高め、そして、顧客企業の競争力を高めることを目標にしております。急速に進化するAIの世界で、Appierは持続成長を促進し、ビジネスの革新を引き起こすAIソリューションの推進に、引き続き取り組んでまいります。
Appier(エイピア)について
2012年創業。『ソフトウェアをよりスマートに、AIでROIを向上させる』というミッションのもと、高度なAIソリューションをSaaSで提供。誰もが簡単に使えるAIの普及と実用化を推進し、AIを活用した顧客分析などで、企業の販売促進やマーケティング活動を幅広く支援する。現在、アジア太平洋地域、欧州、米国に17の拠点を置き、あらゆる分野の企業が、データの価値を最大化し、正確かつ迅速に先見的な意思決定ができる未来の創造に取組む。東京証券取引所プライム市場上場 (証券コード:4180)
IR情報: https://www.appier.com/ja-jp/investor-relations-home
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