多様な観点で食のサステナビリティを学ぶ、全6回の試食つきセミナー「SUSTABLE(サステーブル)2022~未来を変えるひとくち~」好評開催中
~「大丸有SDGs ACT5実行委員会」と三菱地所「EAT&LEAD」の共催イベント~
三菱地所株式会社、農林中央金庫、株式会社日本経済新聞社及び株式会社日経BP等で構成する大丸有SDGs ACT5実行委員会※1は「大丸有SDGs ACT5」におけるアクションテーマの1つである「サステナブルフード」の取り組みとして、三菱地所が推進する食のプロジェクト「EAT&LEAD(イート アンド リード)」※2と共同で、持続可能性に配慮された食材(サステナブルフード)の普及を目指す「SUSTABLE(サステーブル)2022~未来を変えるひとくち~」※3を、7月21日より開催しています。
「SUSTABLE(サステーブル)」は、消費者がサステナブルフードを身近に感じ、背景となる社会課題を考えるきっかけを提供すること、そしてその先の行動変容を促すことを目的とした試食付きセミナーです。
回ごとにテーマを設け、テーマにふさわしい登壇者の講話やトークセッションを展開。同時に、会場キッチンでは有名シェフがテーマとなるサステナブルフードを美しい一皿に仕上げ、会場参加者にご試食いただきます。オンライン生配信も行い、大丸有エリアを起点に、将来の食卓に変化をもたらすための「未来を変えるひとくち」を発信しています。
既に開催済の第1回~第3回は全て会場満席となり、ご参加いただいた方からは「普段何気なく食べていた食材について、生産者の取り組みを考えるきっかけができた」、「食品を買う前に産地だけでなくその製造過程も考えてみようと思った」、「フードロス対策など、自分にできることには積極的に取り組んでいきたい」といった、未来への行動変容につながる前向きな感想を多数いただきました。
次回第4回は2022年9月28日(水)を予定しており、森林を保全しながら農作物を栽培する農法「アグロフォレストリー」がテーマです。マダガスカル産アグロフォレストリーバニラの輸入・販売を手がけるCo・En Corporationの武末克久氏と、千葉県鴨川市でアグロフォレストリーを実践する農地所有適格法人 株式会社 苗目の井上隆太郎氏をお招きし、人間の経済活動と自然環境の共存について考えます。また会場では、FARO(ファロ)シェフパティシエ 加藤峰子氏が森林への想いを表現した一皿をご提供する予定です。
◆場所:MY Shokudo Hall&Kitchen(東京都千代田区大手町2-6-4 TOKYO TORCH 常盤橋タワー3F)
◆時間:18:30~20:00(開場18:00)
◆参加費:会場参加…1,000円(税込) オンライン参加(試食なし)…無料
◆定員:会場参加…各回30名 オンライン参加…各回500名
◆お申込み:予約制/イベントプラットフォーム「Peatix」より、回ごとにお申し込みください。
※お申し込みはこちらから(https://act5-filmfest.peatix.com)
◆主催:大丸有SDGs ACT5実行委員会(https://act-5.jp)
三菱地所株式会社 EAT&LEAD(https://shokumaru.jp/eat-and-lead)
◆運営:株式会社NINO(https://ninoinc.jp/)
◆日程・出演者(予定):
※第3回までは開催済み
出演者(順不同):
◆warmerwarmer(ウォーマーウォーマー) 代表 高橋一也様
◆学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長 服部幸應様
<古来種野菜とは>
「古来種野菜」とは、全国各地で古くからその種を受け継がれてきた野菜のことです。高橋氏は古来種野菜の魅力として、品種改良などをせず長い年月をかけて各地の風土に適応してきたことから、個性的な味と力強さ、そして豊かな多様性をもっていることを説明しました。他方で、古来種野菜は生産効率が高くなく、形状が画一化されていないため一般流通には馴染まず、減少の一途を辿っていることもわかりました。
<多様な生命について>
食育の第一人者である服部氏からは、地球上では古来種野菜に限らず様々な動植物が絶滅危機に瀕していることをお話しいただき、未来の子どもたちの豊かな暮らしを守るためには、生命の多様性が維持される社会作りが大切だと学びました。高橋氏は野菜の一生について、蕾をつけて開花し「さや」ができる。それが枯れて種となり、次の世代につながっていくと説明し、私たちは、野菜が自然の中で営む全体のサイクルからその「命」を頂いていることを強調しました。
<~未来を変えるひとくち~これからのアクションについて>
高橋氏より「生産性が低く効率が悪くても途絶えさせてはいけないものがある。効率性が重視される“農業”も重要だが、日本の風土と季節の移ろい、そして人を繋げる“農”を、古来種野菜を通して残していきたい。」との強い志が示されました。服部氏からは、「消費者の理解が深まれば、生産者はもっといいものを作れるし、それが手に入りやすくなる。古来種野菜や今日の学びを広げるお手伝いをしていただきたい。」とメッセージをいただき、自然とともに生きていく私たちが忘れてはならないことを学ぶ時間となりました。
出演者(順不同):
◆パタゴニア日本支社 パタゴニア プロビジョンズ ディレクター 近藤勝宏様
◆株式会社BAKERU 執行役員 兼 エグゼクティブシェフ 長屋英章様
<パタゴニア プロビジョンズの取り組みについて>
近藤氏より、パタゴニアが食品事業に参入した経緯をご説明いただきました。パタゴニアは創業以来、リサイクル商品の展開やオーガニックコットンの採用など、環境を守るための様々な企業努力を行ってきました。それでも地球の気候変動に歯止めはかからず、問題の根本原因について議論した結果、地球に対して大きな負荷を与えている「食と農業」に取り組むことが必要であると考え、同社の食品事業として「パタゴニア プロビジョンズ」を立ち上げました。
<海を再生する養殖について>
近藤氏より、パタゴニア プロビジョンズは、ビジネスによる環境への負荷を単に減らすのではなく、むしろ再生していく「リジェネラティブ」な食料生産に取り組んでいるとの説明がありました。今回のテーマ食材である同社の「ムール貝」も同様で、窒素やリンの循環を助け、海を回復させるという二枚貝が持つ力を最大限に生かし、海の環境を再生しながら重要なタンパク源を提供するというビジネスを確立しています。
<~未来を変えるひとくち~これからのアクションについて>
自身でも野菜や魚等の生産に関わる長屋シェフは、パタゴニア プロビジョンズの取り組みを、グローバルな視点から展開される最先端の取り組みであると話した上で、同社の「環境再生」の取り組みを讃える一皿を提供しました。同氏は、「生産の段階でもう料理は始まっている。大人になっても学び続け、『天然/養殖』の2択などではなく、安全で持続可能な食材を選ぶ努力をしてほしい。」と訴えました。
出演者(順不同):
◆フィッシュファームみらい合同会社 事業部長 兼
九州電力株式会社 土木建築本部海外イノベーションG 満畑祥樹様
◆ニチモウ株式会社 海洋事業本部 養殖開発室 室長 戸川富喜様
◆ハーチ株式会社 代表取締役 加藤佑様
◆神戸北野ホテル 総支配人・総料理長 山口浩様
<「食料危機」について>
加藤氏より、世界を取り巻く「食料危機」についてご説明いただき、将来予測される世界的な人口増加に対して効率的な食料供給の仕組みが必要であることや、気候変動が食料生産に大きな影響を与えることなどを学びました。特に水産資源については、過剰な漁獲利用等により海の持続可能性が危ぶまれていること、そしてその枯渇問題への解決策として、安全で効率的な養殖事業に期待が寄せられるということがわかりました。
<養殖事業について>
フィッシュファームみらい合同会社が昨年開始したサーモン養殖事業の説明の後、山口シェフからは、養殖事業のポイントとして「水」、「餌」そして「餌の効率性」が挙げられましたが、同社の「みらいサーモン」はいずれのポイントにおいても安全性と持続可能性に十分配慮されていることがわかりました。養殖魚の排泄物を循環利用する研究にも取り組む同社の姿勢に、山口シェフからは称賛のコメントもありました。
<~未来を変えるひとくち~これからのアクションについて>
加藤氏からは、「Eating is Voting」という言葉や「消費者ひとりひとりがメディアである」というコメントなど、私たちの日々の消費行動の積み重ねが、未来をより良い方向に導くことができるというメッセージをいただきました。満畑氏、戸川氏からは、今後の事業拡大と海洋保全活動への抱負が語られ、「みらいサーモン」への期待が高まりました。最後に山口シェフは、海洋国日本の豊かな食文化や海洋資源を守るために必要なのは、自ら学び続けること、そして「社会的付加価値」の高い商品を選んでいくことだという力強い言葉を投げかけて下さり、私たちの進むべき道を照らしてくれました。
大丸有エリアに拠点を置く企業が集まり、SDGs目標期限2030年の10年前にあたる2020年5月に発足しました。大丸有エリアを起点として、企業間連携によるSDGs活動の相乗効果を検証し、SDGs モデル都市の構築を目指す「大丸有SDGs ACT5」を推進する組織です。2022年は「サステナブルフード」「環境」「WELL-BEING」「ダイバーシティ&インクルージョン」「コミュニケーション」の5つのACT(テーマ)を設定し、各アクションの実践、効果の検証、そして社会課題の構造的な問題を明らかにすることをミッションとしています。
大丸有SDGs ACT5公式サイト:https://act-5.jp
2022年度プレスリリース:https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec220427_ACT5.pdf
【実行委員会構成企業・団体】
三菱地所(委員長)、農林中央金庫(副委員長)、日本経済新聞社(副委員長)、
日経BP、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、大丸有エリアマネジメント協会、
大丸有環境共生型まちづくり推進協会、丸の内熱供給、三菱総合研究所、東京国際フォーラム
生産者・消費者・レストランが共に手を携え、人々が心身共に健康になれる社会づくりを目指し、2008年より「食」に関する様々な活動を行ってきた「食育丸の内」プロジェクトが、より一層、「食」を通じてひとりひとりの本来的な幸せと成長に向き合える場作りを“リード”し“伴走”をしていきたいという想いから、2021年6月より「EAT&LEAD」として再始動。
活動の旗振り役でもある「丸の内シェフズクラブ」とも連携するなど、食従事者と消費者が垣根を越え、対話を通して食に向き合うことで、ひとりひとりが「幸せの価値基準」を構築するきっかけづくりを行う様々なワークショップやプログラムを展開していきます。
EAT&LEAD公式サイト:https://shokumaru.jp/eat-and-lead/
丸の内シェフズクラブ:https://shokumaru.jp/chefsclub/
2021年に大丸有SDGs ACT5実行委員会がスタートした食のプログラム。
未来の食卓(テーブル)に持続可能性に配慮した(サステナブル)食材がならぶ姿を目指し、「SUSTAINABLE」+「TABLE」の造語から「サステーブル」と名付けました。
食の「作り手」である生産者、「使い手」である料理家、そして「食べ手」である消費者が集い、サステナブルフードの背景や生産者の想い、そして美味しさを共有することで、未来の食卓に変化を起こすきっかけ(ひとくち)を提供します。
回ごとにテーマを設け、テーマにふさわしい登壇者の講話やトークセッションを展開。同時に、会場キッチンでは有名シェフがテーマとなるサステナブルフードを美しい一皿に仕上げ、会場参加者にご試食いただきます。オンライン生配信も行い、大丸有エリアを起点に、将来の食卓に変化をもたらすための「未来を変えるひとくち」を発信しています。
既に開催済の第1回~第3回は全て会場満席となり、ご参加いただいた方からは「普段何気なく食べていた食材について、生産者の取り組みを考えるきっかけができた」、「食品を買う前に産地だけでなくその製造過程も考えてみようと思った」、「フードロス対策など、自分にできることには積極的に取り組んでいきたい」といった、未来への行動変容につながる前向きな感想を多数いただきました。
次回第4回は2022年9月28日(水)を予定しており、森林を保全しながら農作物を栽培する農法「アグロフォレストリー」がテーマです。マダガスカル産アグロフォレストリーバニラの輸入・販売を手がけるCo・En Corporationの武末克久氏と、千葉県鴨川市でアグロフォレストリーを実践する農地所有適格法人 株式会社 苗目の井上隆太郎氏をお招きし、人間の経済活動と自然環境の共存について考えます。また会場では、FARO(ファロ)シェフパティシエ 加藤峰子氏が森林への想いを表現した一皿をご提供する予定です。
- 「SUSTABLE 2022 ~未来を変えるひとくち~」 開催概要(予定)
◆場所:MY Shokudo Hall&Kitchen(東京都千代田区大手町2-6-4 TOKYO TORCH 常盤橋タワー3F)
◆時間:18:30~20:00(開場18:00)
◆参加費:会場参加…1,000円(税込) オンライン参加(試食なし)…無料
◆定員:会場参加…各回30名 オンライン参加…各回500名
◆お申込み:予約制/イベントプラットフォーム「Peatix」より、回ごとにお申し込みください。
※お申し込みはこちらから(https://act5-filmfest.peatix.com)
◆主催:大丸有SDGs ACT5実行委員会(https://act-5.jp)
三菱地所株式会社 EAT&LEAD(https://shokumaru.jp/eat-and-lead)
◆運営:株式会社NINO(https://ninoinc.jp/)
◆日程・出演者(予定):
※第3回までは開催済み
日程 | テーマ | 出演者 ※順不同 |
第4回 9/28(水) 予約受付中 |
<アグロフォレストリー> 森林の力を最大限に生かす農法“アグロフォレストリー”を題材に経済活動と自然環境の共存について考えます。 |
■合同会社Co・En Corporation 代表社員 武末克久様 ■農地所有適格法人 株式会社苗目 代表取締役 井上隆太郎様 ■FARO(ファロ) シェフパティシエ 加藤峰子様 |
第5回 10/7(金) 予約受付中 |
<サステナブルな日本ワイン> 企業と生産地とがパートナーシップで挑戦するワイン造りを題材に、気候変動問題や持続的な農業のありかたについて考えます。 |
■サントリーコーポレートビジネス株式会社 東日本支社 営業部長 松尾英理子様 ■弘前市役所 農林部 りんご課課長 澁谷明伸様 ■丸ノ内ホテル フレンチレストラン pomme d’Adam (ポム・ダダン)総料理長 山口仁八郎様 |
第6回 10/27(木) 予約開始 9/27(予定) |
<未利用魚の有効活用> 未利用魚の有効活用を題材に、海で生じるフードロス問題を学び、未来につなげる持続可能な漁業について考えます。 |
■但馬漁業協同組合 参与 丸山和彦様 ■恵比寿 笹岡 主人 笹岡隆次様 |
◆新型コロナウイルス感染症対応策について
・客席は会場定員の50%以下に設定し、参加者が密集状態にならないよう配慮いたします。
・入場時の体温検査・手指消毒にご協力いただくほか、原則としてお食事時を除きマスク着用をお願いいたします。
・感染状況によっては、縮小開催、延期または中止となる場合がございます。
- 第1回<古来種野菜の世界>開催の内容
出演者(順不同):
◆warmerwarmer(ウォーマーウォーマー) 代表 高橋一也様
◆学校法人服部学園 服部栄養専門学校 理事長・校長 服部幸應様
<古来種野菜とは>
「古来種野菜」とは、全国各地で古くからその種を受け継がれてきた野菜のことです。高橋氏は古来種野菜の魅力として、品種改良などをせず長い年月をかけて各地の風土に適応してきたことから、個性的な味と力強さ、そして豊かな多様性をもっていることを説明しました。他方で、古来種野菜は生産効率が高くなく、形状が画一化されていないため一般流通には馴染まず、減少の一途を辿っていることもわかりました。
<多様な生命について>
食育の第一人者である服部氏からは、地球上では古来種野菜に限らず様々な動植物が絶滅危機に瀕していることをお話しいただき、未来の子どもたちの豊かな暮らしを守るためには、生命の多様性が維持される社会作りが大切だと学びました。高橋氏は野菜の一生について、蕾をつけて開花し「さや」ができる。それが枯れて種となり、次の世代につながっていくと説明し、私たちは、野菜が自然の中で営む全体のサイクルからその「命」を頂いていることを強調しました。
<~未来を変えるひとくち~これからのアクションについて>
高橋氏より「生産性が低く効率が悪くても途絶えさせてはいけないものがある。効率性が重視される“農業”も重要だが、日本の風土と季節の移ろい、そして人を繋げる“農”を、古来種野菜を通して残していきたい。」との強い志が示されました。服部氏からは、「消費者の理解が深まれば、生産者はもっといいものを作れるし、それが手に入りやすくなる。古来種野菜や今日の学びを広げるお手伝いをしていただきたい。」とメッセージをいただき、自然とともに生きていく私たちが忘れてはならないことを学ぶ時間となりました。
- 第2回<海を再生する海上養殖>開催の内容
出演者(順不同):
◆パタゴニア日本支社 パタゴニア プロビジョンズ ディレクター 近藤勝宏様
◆株式会社BAKERU 執行役員 兼 エグゼクティブシェフ 長屋英章様
<パタゴニア プロビジョンズの取り組みについて>
近藤氏より、パタゴニアが食品事業に参入した経緯をご説明いただきました。パタゴニアは創業以来、リサイクル商品の展開やオーガニックコットンの採用など、環境を守るための様々な企業努力を行ってきました。それでも地球の気候変動に歯止めはかからず、問題の根本原因について議論した結果、地球に対して大きな負荷を与えている「食と農業」に取り組むことが必要であると考え、同社の食品事業として「パタゴニア プロビジョンズ」を立ち上げました。
<海を再生する養殖について>
近藤氏より、パタゴニア プロビジョンズは、ビジネスによる環境への負荷を単に減らすのではなく、むしろ再生していく「リジェネラティブ」な食料生産に取り組んでいるとの説明がありました。今回のテーマ食材である同社の「ムール貝」も同様で、窒素やリンの循環を助け、海を回復させるという二枚貝が持つ力を最大限に生かし、海の環境を再生しながら重要なタンパク源を提供するというビジネスを確立しています。
<~未来を変えるひとくち~これからのアクションについて>
自身でも野菜や魚等の生産に関わる長屋シェフは、パタゴニア プロビジョンズの取り組みを、グローバルな視点から展開される最先端の取り組みであると話した上で、同社の「環境再生」の取り組みを讃える一皿を提供しました。同氏は、「生産の段階でもう料理は始まっている。大人になっても学び続け、『天然/養殖』の2択などではなく、安全で持続可能な食材を選ぶ努力をしてほしい。」と訴えました。
- 第3回<未来を支える陸上養殖>開催の内容】
出演者(順不同):
◆フィッシュファームみらい合同会社 事業部長 兼
九州電力株式会社 土木建築本部海外イノベーションG 満畑祥樹様
◆ニチモウ株式会社 海洋事業本部 養殖開発室 室長 戸川富喜様
◆ハーチ株式会社 代表取締役 加藤佑様
◆神戸北野ホテル 総支配人・総料理長 山口浩様
<「食料危機」について>
加藤氏より、世界を取り巻く「食料危機」についてご説明いただき、将来予測される世界的な人口増加に対して効率的な食料供給の仕組みが必要であることや、気候変動が食料生産に大きな影響を与えることなどを学びました。特に水産資源については、過剰な漁獲利用等により海の持続可能性が危ぶまれていること、そしてその枯渇問題への解決策として、安全で効率的な養殖事業に期待が寄せられるということがわかりました。
<養殖事業について>
フィッシュファームみらい合同会社が昨年開始したサーモン養殖事業の説明の後、山口シェフからは、養殖事業のポイントとして「水」、「餌」そして「餌の効率性」が挙げられましたが、同社の「みらいサーモン」はいずれのポイントにおいても安全性と持続可能性に十分配慮されていることがわかりました。養殖魚の排泄物を循環利用する研究にも取り組む同社の姿勢に、山口シェフからは称賛のコメントもありました。
<~未来を変えるひとくち~これからのアクションについて>
加藤氏からは、「Eating is Voting」という言葉や「消費者ひとりひとりがメディアである」というコメントなど、私たちの日々の消費行動の積み重ねが、未来をより良い方向に導くことができるというメッセージをいただきました。満畑氏、戸川氏からは、今後の事業拡大と海洋保全活動への抱負が語られ、「みらいサーモン」への期待が高まりました。最後に山口シェフは、海洋国日本の豊かな食文化や海洋資源を守るために必要なのは、自ら学び続けること、そして「社会的付加価値」の高い商品を選んでいくことだという力強い言葉を投げかけて下さり、私たちの進むべき道を照らしてくれました。
※1 <大丸有SDGs ACT5実行委員会とは>
大丸有エリアに拠点を置く企業が集まり、SDGs目標期限2030年の10年前にあたる2020年5月に発足しました。大丸有エリアを起点として、企業間連携によるSDGs活動の相乗効果を検証し、SDGs モデル都市の構築を目指す「大丸有SDGs ACT5」を推進する組織です。2022年は「サステナブルフード」「環境」「WELL-BEING」「ダイバーシティ&インクルージョン」「コミュニケーション」の5つのACT(テーマ)を設定し、各アクションの実践、効果の検証、そして社会課題の構造的な問題を明らかにすることをミッションとしています。
大丸有SDGs ACT5公式サイト:https://act-5.jp
2022年度プレスリリース:https://www.mec.co.jp/j/news/archives/mec220427_ACT5.pdf
【実行委員会構成企業・団体】
三菱地所(委員長)、農林中央金庫(副委員長)、日本経済新聞社(副委員長)、
日経BP、大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、大丸有エリアマネジメント協会、
大丸有環境共生型まちづくり推進協会、丸の内熱供給、三菱総合研究所、東京国際フォーラム
※2 <EAT&LEAD(イート アンド リード)とは>
生産者・消費者・レストランが共に手を携え、人々が心身共に健康になれる社会づくりを目指し、2008年より「食」に関する様々な活動を行ってきた「食育丸の内」プロジェクトが、より一層、「食」を通じてひとりひとりの本来的な幸せと成長に向き合える場作りを“リード”し“伴走”をしていきたいという想いから、2021年6月より「EAT&LEAD」として再始動。
活動の旗振り役でもある「丸の内シェフズクラブ」とも連携するなど、食従事者と消費者が垣根を越え、対話を通して食に向き合うことで、ひとりひとりが「幸せの価値基準」を構築するきっかけづくりを行う様々なワークショップやプログラムを展開していきます。
EAT&LEAD公式サイト:https://shokumaru.jp/eat-and-lead/
丸の内シェフズクラブ:https://shokumaru.jp/chefsclub/
※3<「SUSTABLE ~未来を変えるひとくち~」とは>
2021年に大丸有SDGs ACT5実行委員会がスタートした食のプログラム。
未来の食卓(テーブル)に持続可能性に配慮した(サステナブル)食材がならぶ姿を目指し、「SUSTAINABLE」+「TABLE」の造語から「サステーブル」と名付けました。
食の「作り手」である生産者、「使い手」である料理家、そして「食べ手」である消費者が集い、サステナブルフードの背景や生産者の想い、そして美味しさを共有することで、未来の食卓に変化を起こすきっかけ(ひとくち)を提供します。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
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