京都芸術大学・無印良品 京都山科・Good Job! センター香芝!ゴミが商品に?廃棄物をアップサイクルするプロジェクト発表会を無印良品 京都山科で開催しました【事後レポート】
京都芸術大学(京都市左京区/学長 吉川左紀子)は、社会福祉法人わたぼうしの会 Good Job! センター香芝ではたらく障害のあるメンバーが同センターの設備で制作出来る商品を、無印良品 京都山科で出る廃材やゴミ、廃棄商品などを利用して、アップサイクルして制作することを考える産学連携授業を行いました。
- 現地リサーチの様子
- 無印良品 最優秀賞※を受賞した宇野淑乃さんより
本当に売り出すことができる商品としてはまだまだで、製品としての見た目やGoodJob!センター香芝で働く方々が施しやすい加工の仕方等を検討し直しブラッシュアップする必要性があると考えています。
身近な買い物をする場で発生する廃棄資材でも、デザインや思考を凝らせばすごく魅力的な商品を生み出すことができることを、他の学生の提案含めたくさん目の当たりにすることができ、とてもやりがいがあり楽しいプロジェクトでした。
※無印良品 京都山科が評価者となり選んだ学生作品につけた賞
宇野さんが提案する「割れボタンシャツ」は、搬送途中などで割れてしまった陶器の商品をボタンとして再利用します。
「ゆらゆらプラ花ピアス」は、廃材となるPP バンドをヒートガンで熱して生まれました。
「ぎゅっとプラピアス」は、注意書きなどの文字が書かれたビニール袋をヒートガンで熱しぎゅっと押し固めて生まれました。
- 指導教員の北條崇(プロダクトデザイン学科 教授)より
ものづくりに関するESG(環境/社会/ガバナンス)の取り組みとして廃棄物に関わる3R(削減(Reduce)、再利用(Reuse)、リサイクル(Recycle)が挙げられます。そのため川上である多くのメーカーや生産現場では活発に3R活動が行われています。ただ、実際の消費する環境においては、個人の意識による部分が多く、まだまだ発展の余地があるのが現状です。
今回の課題では、ものづくりの川下である店舗の事象にフォーカスをあて、循環のデザインを考えました。流通過程で生まれて店舗で廃棄となる梱包材や副資材、店頭商品の破損品、期間限定のPOP等、やむを得なく発生する廃棄物に対して、改めて資材という概念で見つめ直しました。
製造については、地元関西のGoodJob!センター香芝のデジタルファブリケーションと手仕事を組み合わせたノウハウと、利用メンバーのユーモアのある表現を活用した新しいものづくりで再生、加工する事で実現可能な商品を提案します。
今回のプロジェクトでは、無印良品 京都山科、GoodJob!センター香芝の皆様の献身的なご協力を頂き、学生達には大きな気づきや発見のある授業とすることができました。
■ 京都芸術大学 https://www.kyoto-art.ac.jp/
13学科23コースからなる国内最大規模の総合芸術大学です。芸術を通して社会で必要な力を育成しています。
芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げ、通学課程では特に “社会と芸術”の関わりを重視した芸術教育を推進。企業や自治体などが抱える課題を、学生たちがアート・デザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」が年間100件以上あります。学科を超えたグループワークや実際の仕事を通して、社会性を備えた表現者を育成しています。
住所:〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116
学科編成:13学科23コース(美術工芸学科、マンガ学科、キャラクターデザイン学科、情報デザイン学科、プロダクトデザイン学科、空間演出デザイン学科、環境デザイン学科、映画学科、舞台芸術学科、文芸表現学科、アートプロデュース学科、こども芸術学科、歴史遺産学科)
在籍者数:3,926名(芸術学部 正科生、2022年5月現在)
■無印良品 京都山科 https://shop.muji.com/jp/kyoto-yamasina/
無印良品を展開する株式会社 良品計画(東京都豊島区/代表取締役社長 堂前 宣夫)は、JR山科駅前のラクト山科ショッピングセンター(京都市山科区)の地下1階~2階において、「無印良品 京都山科」を2019年11月1日(金)にオープン。"食"の大型専門売場を備えた、地元の方々との協業をテーマとする無印良品店舗です。
■社会福祉法人わたぼうしの会 Good Job! センター香芝 http://goodjobcenter.com/
Good Job! Centerは、障害のある人とともに、アート・デザイン・ビジネスの分野をこえ、社会に新しい仕事をつくりだすことをめざしています。一人ひとりの表現の豊かさのように、はたらき方もまた多様であるはずです。個人、企業、地域の垣根をこえ、だれもが能力を発揮できる社会の実現に向けて、さらなる提案・実践を展開していきます。
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