博報堂DYグループ、コミュニケーションデザインの発想基盤「生活者 MediA Insight」を開発

―生成AI×大規模データで生活者発想を支援し、効果的なメディア戦略を迅速に提供―

博報堂DYホールディングス

株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:西山 泰央、以下 博報堂DYホールディングス)と株式会社博報堂テクノロジーズ(東京都港区、代表取締役社長:中村 信)は、クライアント企業のマーケティング活動を迅速に支援するための基盤として、「生活者 MediA Insight」を開発いたしました。

本ツールは、生成AIを活用して大規模調査データの中からマーケティング上のターゲットセグメントを抽出し、生活者とのコミュニケーションデザイン発想を支援するものです。統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」の“生活者発想プラットフォーム”の一つである「メディア/生活者インターフェース(発想)」の基盤として博報堂DYグループ全社員に向けて利用を開始し、企業のマーケティング活動に効果的なメディア戦略を迅速に提供してまいります。

■ 開発の背景

 生活者の行動様式がかつてないほど多様化している中、メディア戦略立案においては、精緻なターゲット設計や最適化されたメディアプラニングへの迅速な対応が求められています。博報堂DYグループや提携パートナーが保有する数千〜数万項目に及ぶ大規模調査データは強力な武器となる一方、膨大なデータの分析には多大な工数を要し、活用にはデータに対する深い理解と専門的なノウハウも必要とされています。

■ プロダクト概要

「生活者 MediA Insight」は、プラナーが持つ「生活者への洞察力」を生成AIが拡張するツールです。AIエージェントとの対話を通じて、大規模調査データからの回答者パネルの抽出、分析、メディア戦略示唆の提示までを自動化し、ターゲットの抽出からインターフェース設計までを一気通貫で実現します。

1. AIエージェントとの対話を通じたターゲット作成、配信連携

プラナーが思い描く「生活者像」を自然言語で入力するだけで、生成AIが大規模調査データの中から、最適なターゲットセグメントを自動で作成します。

・「感性(Vibe)」をデータ化:「流行を追うより、独自のこだわりを大切にする層」といった定性的な感性やニュアンス(Vibe)をAIが汲み取り、データ上の実在するパネルとして定義することが可能です。

・広告配信への連携:作成されたセグメントは、安全性に配慮した環境下でCookie ID等の識別子データと連携しているため、そのままメディア配信に活用できます。これにより、これまで分断されがちだった「抽象的な生活者像」を「具体的なメディア接点」へとダイレクトに変換します。

2. ターゲットデータを深掘りし、メディア戦略の示唆を自動提案

抽出されたターゲットに対し、AIエージェントが効果的なメディア接点やファネル別施策など多角的な視点から自動分析を行い、メディア戦略の示唆を提示します。

・生活導線におけるメディア接触分析:ターゲット層と一般層のデータを自動比較し、SNS利用頻度や動画視聴態度、屋外広告への接触状況などの差異を生成AIが言語化。生活動線の中で「どのタイミング、どのメディアで接点を持つべきか」を提示します。

・エンゲージメント深化の分析:ターゲットを「未認知」から「リピート」までの5つのファネルに分解し、各段階で期待される変容効果や必要なアクションを明らかにします。分析の根拠となった大規模調査データの設問情報も確認できるため、ハルシネーション(事実に基づかない生成)のリスクを抑えたプラニングが可能です。

 ※本リリース内の機能は、現在特許出願中となります。

本機能で作成したターゲットセグメントは、博報堂DYグループが提唱する、広告メディアビジネスの次世代型モデル「AaaS」のソリューションに連携し、エグゼキューションプランにつなげることが可能です。これにより“生活者発想プラットフォーム”のもと、ターゲット戦略とメディア配信、およびそのPDCAサイクルが更に高度化されます。

■ 今後の展望

「生活者 MediA Insight」は、博報堂DYグループの横断的なAI専門家集団HCAI Professionalsの活動として、AI関連各領域のプロフェッショナルが開発に携わりながら、グループ全社員の創造性を拡張し、クライアント企業の新たなサービスやビジネス創造の支援、マーケティングコミュニケーション業務のさらなる高度化と効率化を目指します。

[参考1]CREATIVITY ENGINE BLOOMとは

2024年6月、博報堂DYホールディングスは統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」を開発しました。 「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、メディアビジネスやデジタルマーケティングなどのマーケティング領域での活用はもちろん、クリエイティブ制作、販促・CRMなどコマース、流通領域までをワンストップで統合・管理できる統合マーケティングプラットフォームです。博報堂DYグループが保有する生活者DATA PLATFORMをベースにAI技術を活用することで、利用者のクリエイティビティを拡張し、新しいコミュニケーションサービスやビジネス創造を支援します。まずは当社グループ社員での利用を開始し、スピーディーに高度な統合マーケティングサービスの効率化と高度化を実現することでマーケティングビジネスのOM率向上、売上総利益率の成長に貢献します。

「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は以下の5つの主要モジュールと、そのモジュールを支える「生活者発想プラットフォーム」「生活者DATA PLATFORM」から構成されています。

STRATEGY BLOOM:マーケティング戦略の策定を支援するモジュールで、生活者データとクライアント企業のデータを統合し、AI技術を用いて市場構造の可視化やターゲット設定、KPI策定の業務効率化を行います。
MEDIA BLOOM:AaaSと連携し、KPI達成のためのメディア効果を最大化するモジュール。テレビとデジタルを組み合わせたメディア最適化やアロケーションを効率的に策定します。
CREATIVE BLOOM:クリエイティブ制作を支援するモジュールで、AIを活用してクリエイティブの評価、自動生成を行い、業務の効率化と高度化を実現します。
COMMERCE BLOOM:購買データとECプラットフォームと連携し、リアル、ECを統合したマーケティング戦略立案を支援します。
ENGAGEMENT BLOOM:顧客との良質な関係性を構築するモジュールで、大手SFAやMAツールと生活者 DATA PLATFORMを連携し、顧客のLTV向上やOne to Oneマーケティングサービスを提供します。
「生活者発想プラットフォーム」:生活者・市場への深い理解や、新しい発見・価値創造をAIとともに行い、AI×生活者発想でビジネスの拡大を支援する新しい発想支援基盤。
「生活者 DATA PLATFORM」:博報堂DYグループの独自データと外部データを一元管理し、BLOOMの各プロダクトで利用可能な基盤として整備します。

<CREATIVITY ENGINE BLOOMの強み>
マーケティング業務の統合・デファクトスタンダード化
STRATEGY、MEDIA、CREATIVE各業務を一元管理し、業務プロセスを統合・標準化することで、労働生産性を向上させます。
生成AI機能を用いた業務の効率化と高度化
生活者発想で培ったマーケティング業務のノウハウを生成AIにインストールし、生活者のより深い洞察を支援することで、ターゲットプロファイルやコンセプト、クリエイティブアイデアなどのクリエイティブワーク業務において生成AIと人間が協調するサービスを提供し、社員の創造性を高めます。
統合マーケティング効果の可視化
生活者DATAPLATFORMデータを活用し、統計技術やAI技術を駆使して統合マーケティング効果を測定可能な独自指標を提供します。また指標を向上させるための戦略策定や施策開発を支援するマーケティングインテリジェンス機能も提供し、得意先の事業成長へ貢献します。

[参考2]生活者発想プラットフォーム
 生活者・市場への深い理解や、新しい発見・価値創造をAIとともに行い、AI×生活者発想でビジネスの拡大を支援する、そのコアとなるのが「生活者発想プラットフォーム」です。AIという、自分とは違う存在を味方につけ、生活者の心を動かすアイデアを生み出し、創造性の拡張へつながる、新しい発想の基盤となります。

生活者発想プラットフォームには以下の4つの主要機能を備えています。

生活者:「バーチャル生活者」との対話、生活者発想法がつまった基盤

市場:市場動向を把握し、業界のこれからを発想する基盤

メディア/生活者インターフェース:生活者とのコミュニケーションデザインを発想する基盤

■効果予測:業界仮想市場を再現。マーケティング効果の予測や広告クリエイティブを事前評価し改善。

生活者発想プラットフォームにて生まれた生活者発想を、 CREATIVITY ENGINE BLOOMの各プロダクトをはじめとした様々なマーケティングAIソリューションで精度を高めて実行し、AI 時代の企業マーケティングを支援してまいります。

[参考3]AaaS

広告業界で長らく続いてきた「広告枠の取引」によるビジネス(いわゆる「予約型」)から「広告効果の最大化」によるビジネス(いわゆる「運用型」)への転換を見据えた、博報堂DYグループが提唱する広告メディアビジネスのデジタルトランスフォーメーションを果たす次世代型モデルです。

 AaaSは統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」においてメディア効果を最大化するモジュール「MEDIA BLOOM」として実装されており、今後も生活者データやAIを活用した機能強化を図ってまいります。<AaaS®は博報堂の登録商標です。>

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会社概要

博報堂DYホールディングス

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URL
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区赤坂5-3-1 赤坂Bizタワー
電話番号
03-6441-8111
代表者名
西山 泰央
上場
東証1部
資本金
107億円
設立
2003年10月