イケア、LGBT+インクルージョンギャップ解消にむけて #facethegap キャンペーンを開始
また多様性を反映したルームセットを店舗で展開
イケアでは、あらゆる性的指向や性自認を持つ人々が、どこにいても「わが家」にいるときと同じように心地よく、くつろげる世界を築くことを目指しています。しかし、2022年にIngkaグループで世界中のコワーカーを対象に初めて実施した「インクルージョンに関する調査」では、38%のLGBT+のコワーカーが自分らしさを出すことにためらいを感じていることがわかりました。LGBT+コミュニティ、中でも若い世代の中には、受け入れられていない、過小評価されていると感じている人があまりにも多くいます。私たちは彼らが感じているこれらのギャップを「インクルージョンギャップ」と呼びます。
インクルージョンに関する調査(英語):https://www.ingka.com/news/ingka-group-launches-global-diversity-and-inclusion-survey/
LGBT+コミュニティのインクルージョンを推進する上で、理解を深めること、そして理解を表明することが重要です。そこで私たちは#facethegapというタグラインのもと、LGBT+コミュニティの若い人々がよりインクルーシブな環境で暮らせるように、彼らのストーリーや願い、夢、希望を多くの人々に届け、それらに耳を傾けてもらうように働きかけます。
Ingkaグループのイクオリティ、ダイバーシティ&インクルージョンマネジャー、ヘレン・デュフォンは次のように述べています。
「インクルージョンに関する世界規模の調査によって、必ずしもすべてのコワーカーが、職場で同レベルのインクルージョンを体感しているわけではないことが明らかになりました。私たちは、自分たちの現状を把握して、正面から取り組む必要があります。事業を展開しているすべての国々で、誠実にふりかえり、LGBT+のコワーカーの意見を汲み、インクルージョンギャップを埋めるために力を尽くします」
LGBT+の課題についてここ数十年にわたって進歩してきたにもかかわらず、いまだに職場や社会にはインクルージョンギャップが存在します。だからこそ、#facethegapキャンペーンによって、コワーカーやお客さま、社会が、LGBT+コミュニティの直面しているネガティブな既成概念やマイクロアグレッション(自覚なき差別)、エクスクルージョン(疎外)に対して声を上げ、解決に取り組むよう働きかけます。そして誰もがインクルージョンのために行動し、中傷的な差別に立ち向かうよう後押ししていきます。
イケアは、1994年からLGBT+への理解を表明しているという歴史がありますが、今なお全市場においてインクルージョンギャップを埋める努力を続けています。そしてビジネスでの取り組みとパートナーシップを通してLGBT+の権利を向上させ、トランスジェンダーとノンバイナリーのインクルージョンを目指すキャンペーンを展開し、対象となるコワーカーには、育児休業などの福利厚生を提供しています。
「LGBT+コミュニティでは、あまりにも多くの人々、特に若い世代の人々が、本質的なインクルージョンギャップに直面しています。私たちは雇用者として、またより広い社会で、このギャップを埋めるために尽力しています。私たちは、LGBT+コミュニティの人々の声に耳を傾け、理解し、架け橋となることで、このギャップを埋めることができます。力を合わせて、インクルージョンギャップに立ち向かいましょう」と、ヘレンは語ります。
「IDAHOTB」に寄せた、イケアの思いや #facethegapの詳細は以下URLでご覧いただけます。
【LGBT+コミュニティは、インクルージョンギャップに直面しています。この現状を一緒に変えましょう】
■URL:https://www.ikea.com/jp/ja/this-is-ikea/community-engagement/lets-change-this-together-pub88589020
【LGBT+の人々が心地よく暮らせるように】
イケア・ジャパンの主な取組み
●多様性を反映したルームセットを展開
イケア店舗には、家での暮らしを体感いただけるルームセットがあり、イケアストアでは約50、都心型店舗では6つのルームセットを展開しています。すべてのルームセットには、年齢、ジェンダー、家族構成、居住地、職業、年収、暮らしのスタイル、趣味などペルソナを設定しております。イケアは、より多くの方々に、より快適な暮らしを提案するため、ペルソナの多様化に取り組んでいます。
●東京モード学園の学生が「ジェンダーレス」をテーマにした部屋をデザイン
2022年9月から12月にかけて、イケア・ジャパンのインテリアデザインチームが東京モード学園の学生に講義を行い、家での暮らしのトレンド、サステナビリティ、収納問題などについてディスカッションを重ねました。東京モード学園 の学生がいくつかのグループに分かれて部屋の提案をし、最優秀賞を受賞した部屋は今年3月よりIKEA港北で展示されています。部屋のテーマは「ジェンダーレス」。社会の多様性を反映し、男性らしさ、女性らしさという境界線を取り払い、中性的な印象を表現しています。
●オールジェンダー対象のお客さま向けトイレ、ベビーケアルーム、従業員ロッカールームを設置
イケア・ジャパンでは、一部店舗にてオールジェンダーを対象にしたお客さま向けトイレやベビーケアルーム、従業員ロッカールームなどを導入しており、今後国内のイケアストアに拡大する予定です。
✓ IKEA港北では、男女別トイレに加えて、性別問わず使用可能なお客さま向けトイレが2022年 に導入されました。
✓ IKEA港北とIKEA新三郷には、2022年より性別問わず使用可能なベビーケアルームを用意しております。プライバシーに配慮したレイアウトとなっており、女性専用の個室もあります。
✓ IKEA Tokyo-Bayでは2022年より、従業員向けのロッカールームの入り口を1つにし、着替え用の部屋を男性用、女性用、個室の3種類設置しています。
●レインボーバッグの売上金をLGBT+を支援するNGO団体に寄付
多様性を表すレインボーカラーで彩られたSTORSTOMMA/ストールストッマ レインボーバッグの一部売上をLGBT+を支援する非営利団体に寄付します。
■URL:https://www.ikea.com/jp/ja/p/storstomma-bag-multicolour-50493839/
●Progress Pride Flagをイケア店舗で掲揚
プログレス・プライド・フラッグは、2018年にアーティストのダニエル・クエーサー氏がデザインしたものです。インクルージョンについて、よりわかりやすくするために、この旗ではあらゆる人種のLGBT+コミュニティをブラックとブラウンのストライプで、またトランスジェンダーのプライドをピンク、ライトブルー、ホワイトで表現しています。
この旗はLGBT+コミュニティ内のさまざまなアイデンティティを受け入れる必要性を象徴しており、イケアはその支持表明としてイケア店舗で掲揚します。
■場所:全国のイケア店舗(IKEA渋谷、IKEA新宿を除く)
■期間:5月17日(水)~5月31日(水)
●各地レインボープライドに参加・出展
イケアは、性的指向やジェンダーアイデンティティに関係なく、誰もが公平な扱いを受け、平等な機会を得る権利があると考えております。その信念を示すために、イケア・ジャパンは日本各地のプライドに参加・出展しております。
➢レインボーフェスタ!2022(2022年10月)
➢九州レインボープライド2022 (2022年11月)
➢東京レインボープライド2023(2023年4月)
➢名古屋レインボープライド2023(2023年6月予定)
昨年11月に開催された九州レインボープライドにIKEA福岡新宮のコワーカーたちが参加
●コワーカー向けの学習とトレーニング
ED&I(平等性、多様性、多様性の受入れ)、LGBT+インクルージョンに関するeラーニング研修などを実施
●イケア・ジャパンのパートナーの定義、休暇制度
パートナーを配偶者、もしくは、配偶者ではないが 12 か月以上に渡り同じ住所に住民登録している者と定義しています。法律婚、事実婚、同性婚に関わらずパートナーとして同等の福利厚生を受けることができます。パートナーが出産したときの特別有給休暇、また育児休業の対象とならない子の後見人となった場合も、育児のための特別休暇(無給:復帰時手当あり)を取得することが可能です。
イケア・ジャパン 公式HP
イケア・ジャパン ニュースルーム
https://www.ikea.com/jp/ja/newsroom/
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