ABEJA、NEDOが公募した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業 /競争力ある生成AI基盤モデル (GENIAC) 」に、LLM開発事業案が採択
~ ミッションクリティカル業務におけるLLM利活用の加速化を目指し、LLMとAIエージェントを構築 ~

人とAIの協調により「ゆたかな世界を、実装する」株式会社ABEJA(本社:東京都港区、代表取締役CEO:岡田 陽介、以下「ABEJA」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下「NEDO」)が公募した「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業※1/競争力ある生成AI基盤モデル (GENIAC)」(以下「第三期事業」)に当社提案の「ロングコンテキスト対応基盤モデルとAIエージェント構築に関する研究開発」が採択されたことをお知らせします。
第三期事業においてABEJAは、第一期および第二期※2で得られた知見を活かし、間違いが許されないミッションクリティカル業務におけるLLMの利活用の加速化を目的に、精度および利便性が高いLLMとそれに基づくAIエージェントの構築を行います。
またABEJAは、当該研究開発の一環として、エンタープライズ企業と連携し、構築したLLMおよびAIエージェントをミッションクリティカル業務にて運用することを予定しています。
■ 背景
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。ABEJAは、2012年の創業時よりディープラーニング、2018年からLLM、2019年から量子コンピューティングなどの前衛的研究開発を積極的に行っており、随時、研究開発の成果をABEJA Platformに搭載しております。
現在、世界中の企業がLLMを中心とする生成AIから生み出される巨大な価値を享受するため、様々な取り組みを開始しています。このような背景の元、経済産業省およびNEDOは、日本国内の基盤モデル開発力を底上げし、また企業などの創意工夫を促すため、GENIACを立ち上げました。GENIACでは生成AIに係る様々な支援を進め、日本の開発力の向上を目指しています。
ABEJAは、GENIACに、第一期(2024年2月~2024年8月)および第二期(2024年10月~2025年4月)に参画し、LLMの社会実装に貢献してまいりました。このたびの採択によりABEJAは三期連続で参画することとなります。
ABEJAは従来より、顧客企業のミッションクリティカル業務にABEJA Platformを提供してまいりました。こうした業務は、その性質上、間違いが許されないことに加え、深い専門知識や複雑な対応が求められることから、LLMの導入に慎重な企業が多いのが実情と認識しております。また、現在、多くのエンタープライズ企業は、自社のデータがどこで、どのような環境下で保存・学習・推論されているかを注視しており、高いセキュリティの確保が不可欠となっています。このため、現状、クラウド型の汎用的なLLMの利活用に一定の限界が生じています。
一方、ABEJAは、ミッションクリティカル業務にこそLLMを適用することで、業務の精度や効率を飛躍的に向上させ、高い費用対効果が期待できると考えております。
この考えの元、第三期事業においては、ミッションクリティカル業務に適用可能な安心・安全に運用できるLLMを構築し、社会実装の加速化を進めてまいります。
■ 概要
ABEJAは、セキュリティ面においては、ローカル環境で動作可能なパラメータ数が数十B以下の小型化モデルの構築を進めてまいります。
また、複雑な業務内容に対応するためには、複数のマニュアルや長期にわたる業務履歴、大量の関連情報を参照し一括で処理する必要があることから、ロングコンテキスト性能の高いLLMを開発し、複雑なタスクを分解・順序立てて遂行する「プランニング能力」、必要な外部関数や情報源を選定・実行し、業務プロセスの一部を代替する「ToolUse能力」などを強化します。
さらにこれらの環境下において、自動的かつ汎用的にアクションを計画・実行できるAIエージェントの構築にも取り組んでまいります。
ABEJAは、第一期よりAIエージェントの有用性に着目しており、すでにABEJA Platformにも独自の技術として実装しておりますが、このたび上記のLLMを用いて構築するAIエージェントは、各能力の強化によってさらに進化したより実用性の高いものです。
精度において、ABEJAは、国内で公開されているLLMとして、特定指標において、OpenAIのGPT-4oおよびAlibabaのQwen3を上回る性能を達成することを目標にしております。
なお、ABEJAは、研究開発の一環として国内のエンタープライズ企業と連携して、構築したLLMおよびAIエージェントを実際のミッションクリティカル業務に適用することを予定しております。これにより、エンタープライズ企業のミッションクリティカル業務における業務効率化および精度を実証してまいります。
公募事業名:ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業 /競争力ある生成AI基盤モデル (GENIAC)
当社応募事業名:ロングコンテキスト対応基盤モデルと AI エージェント構築に関する研究開発
事業期間:2025年8月~2026年2月
NEDO公表内容:採択結果公表ページ URL https://www.nedo.go.jp/koubo/CD3_100397.html
第三期事業の概要図(イメージ)

実施スケジュール

※1 ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業:日本国内におけるポスト5G情報通信システムの開発・製造基盤強化を目指し、中核となる技術を開発する事業。ポスト5G情報通信システムとは、第5世代移動通信システム(5G)より更に超低遅延や多数同時接続といった機能が強化されたポスト5Gに対応した通信システムを指します。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/post5g/index.html
※2 第一期における当社発表および成果発表は以下よりご確認ください。
https://www.abejainc.com/news/20240202/1
http://www.youtube.com/watch?v=70nYBgBxCdw
第二期における当社発表および成果発表は以下よりご確認ください。
https://www.abejainc.com/news/20241010/1
https://www.abejainc.com/news/20250603/1
■ 株式会社ABEJAについて
ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う「デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。ABEJA Platformは、ミッションクリティカル業務における堅牢で安定した基盤システムとアプリケーション群であり、生成AIをはじめとする最先端技術による運用が人とAIの協調により実現可能です。ABEJAは、2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、顧客企業からの信頼のもと、数多くの導入を進めることで「テクノロジーの力で産業構造を変革する」ミッションに取り組んでいます。
本社:東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
設立:2012年9月10日
代表:代表取締役CEO 岡田 陽介
事業:ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う「デジタルプラットフォーム事業」
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