~今年はどうなる?抗インフルエンザ薬~ 医師は「耐性ウイルス」、患者は「異常行動」への誤解・心配 医療現場での処方実績・意向はタミフル依然強し
月 400 万人が利用する日本最大級の病院検索サイト、医薬品検索サイト、医療情報サイトを運営する総合医療メディア会社の株式会社 QLife(キューライフ/本社:東京都世田谷区、代表取締役:山内善行)は、『抗インフルエンザウイルス剤の処方動向調査2011』の結果を発表した。昨シーズンに抗インフルエンザイウルス剤を処方した全国の医師にアンケートを行い、内科・小児科を中心とする505人から回答を得た。
今年のインフルエンザは、厚生労働省からワクチン供給予定量が当初見込みより下回ることが発表された直後に、例年よりも早い流行入りの可能性がマスコミによって報道された。2009-2010年の新型インフルエンザ(A/H1N1)発生以降、インフルエンザ情報に対して敏感になっている人も多いため、医師は、受診した患者さんや家族に対してインフルエンザの正しい対処法を説明することがより重要になっている。
■医師は「耐性ウイルス」、患者は「異常行動」への誤解・心配あり
医師の間でも、耐性ウイルスに関しては情報・認識が錯綜している。「耐性ウイルスが市中で広く流行しているとお考えですか」との設問に対して、「流行している」「流行していない」の両回答が21%と拮抗した。また増殖性、病原性についても、「耐性ウイルスの方が強い」が18%と、「通常のウイルスの方が強い」回答12%を上回った。
調査結果について、国立病院機構九州医療センター 名誉院長 柏木 征三郎 先生は、「タミフル耐性ウイルスについては誤解が多いようです。タミフル服用によって耐性ウイルスが出ることは開発段階からわかっており、発売からおよそ10年たちましたが発現率は増えていません。また、耐性ウイルスが出たとしても患者さんの免疫によって排除されるか、たとえ伝播しても増殖能力が劣るため、流行株になることはないと考えられています。ですから、タミフル耐性ウイルスそのものが流行していない限りは、耐性ウイルスの拡がりを懸念してタミフル処方を控える必要はありません。また、2008年に北欧で自然発生し、世界的に流行した季節性Aソ連型タミフル耐性ウイルスは、2009年の新型インフルエンザ発生以降は消滅しましたから、現在では気にする必要はないでしょう。」と述べている。
一方、患者さんから受ける質問で多いものを挙げてもらったところ「薬の安全性への誤解、不安、質問」「タミフルの安全性への誤解、不安、質問」「脳症・精神症状への誤解、不安、質問」を挙げる医師が多く、あわせて23%に上った。特に「異常行動」「脳症」というワードが含まれる回答が多く、少なくとも昨シーズンまでは薬剤とこれらとの関連性について、不安を持っていた患者が多いことがわかる。
■処方実績はタミフル1番、ただし「薬に頼り過ぎないで」という意見も
昨シーズンに処方した抗ウイルス剤の比率を訊いたところ、タミフルが57%と最も多く、次いでイナビル20%、リレンザ19%、ラピアクタ2%の順であった。今後の処方意向に関しても「対成人」「対10歳未満」の両方でタミフルが多く、リレンザは対成人と対10歳未満とで大きく異なる結果となった。
ただし、自由回答コメントのなかには「必要ないと思われる場合でも、薬を強く希望する人が増えた」などと、インフルエンザに対して薬に頼り過ぎる患者さんに苦言を呈す医師も見られた。
◆詳細は、院長JP(登録制サイト)のの記事をご覧ください。
http://www.incho.jp/research/influenza2011/entry9527.html
◆調査レポートの詳細は、以下よりダウンロードしてください。
http://www.qlife.co.jp/news/111118qlife_research.pdf
<コメント提供者紹介>
柏木 征三郎 先生
博多駅前かしわぎクリニック 院長
国立病院機構九州医療センター 名誉院長
NPO九州医療システム研究機構 理事長
────────────────────────────────────────
<株式会社QLifeの会社概要>
会社名 :株式会社QLife(キューライフ)
所在地 :〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2-16-5 さいとうビル4F
代表者 :代表取締役 山内善行
設立日 :2006年(平成18年)11月17日
事業内容:健康・医療分野の広告メディア事業ならびにマーケティング事業
企業理念:生活者と医療機関の距離を縮める
サイト理念:感動をシェアしよう!
URL : http://www.qlife.co.jp/
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[運営サイト]
QLife病院検索 http://www.qlife.jp/
QLifeお薬検索 http://www.qlife.jp/meds/
QLifeがん http://www.qlife.jp/cancer/
QLife漢方 http://www.qlife-kampo.jp/
院長jp http://www.incho.jp/
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本件に関するお問い合わせ先:
株式会社QLife 広報担当 田中
TEL : 03-5433-3161 / E-mail : info@qlife.co.jp
今年のインフルエンザは、厚生労働省からワクチン供給予定量が当初見込みより下回ることが発表された直後に、例年よりも早い流行入りの可能性がマスコミによって報道された。2009-2010年の新型インフルエンザ(A/H1N1)発生以降、インフルエンザ情報に対して敏感になっている人も多いため、医師は、受診した患者さんや家族に対してインフルエンザの正しい対処法を説明することがより重要になっている。
■医師は「耐性ウイルス」、患者は「異常行動」への誤解・心配あり
医師の間でも、耐性ウイルスに関しては情報・認識が錯綜している。「耐性ウイルスが市中で広く流行しているとお考えですか」との設問に対して、「流行している」「流行していない」の両回答が21%と拮抗した。また増殖性、病原性についても、「耐性ウイルスの方が強い」が18%と、「通常のウイルスの方が強い」回答12%を上回った。
調査結果について、国立病院機構九州医療センター 名誉院長 柏木 征三郎 先生は、「タミフル耐性ウイルスについては誤解が多いようです。タミフル服用によって耐性ウイルスが出ることは開発段階からわかっており、発売からおよそ10年たちましたが発現率は増えていません。また、耐性ウイルスが出たとしても患者さんの免疫によって排除されるか、たとえ伝播しても増殖能力が劣るため、流行株になることはないと考えられています。ですから、タミフル耐性ウイルスそのものが流行していない限りは、耐性ウイルスの拡がりを懸念してタミフル処方を控える必要はありません。また、2008年に北欧で自然発生し、世界的に流行した季節性Aソ連型タミフル耐性ウイルスは、2009年の新型インフルエンザ発生以降は消滅しましたから、現在では気にする必要はないでしょう。」と述べている。
一方、患者さんから受ける質問で多いものを挙げてもらったところ「薬の安全性への誤解、不安、質問」「タミフルの安全性への誤解、不安、質問」「脳症・精神症状への誤解、不安、質問」を挙げる医師が多く、あわせて23%に上った。特に「異常行動」「脳症」というワードが含まれる回答が多く、少なくとも昨シーズンまでは薬剤とこれらとの関連性について、不安を持っていた患者が多いことがわかる。
■処方実績はタミフル1番、ただし「薬に頼り過ぎないで」という意見も
昨シーズンに処方した抗ウイルス剤の比率を訊いたところ、タミフルが57%と最も多く、次いでイナビル20%、リレンザ19%、ラピアクタ2%の順であった。今後の処方意向に関しても「対成人」「対10歳未満」の両方でタミフルが多く、リレンザは対成人と対10歳未満とで大きく異なる結果となった。
ただし、自由回答コメントのなかには「必要ないと思われる場合でも、薬を強く希望する人が増えた」などと、インフルエンザに対して薬に頼り過ぎる患者さんに苦言を呈す医師も見られた。
◆詳細は、院長JP(登録制サイト)のの記事をご覧ください。
http://www.incho.jp/research/influenza2011/entry9527.html
◆調査レポートの詳細は、以下よりダウンロードしてください。
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柏木 征三郎 先生
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所在地 :〒154-0004 東京都世田谷区太子堂2-16-5 さいとうビル4F
代表者 :代表取締役 山内善行
設立日 :2006年(平成18年)11月17日
事業内容:健康・医療分野の広告メディア事業ならびにマーケティング事業
企業理念:生活者と医療機関の距離を縮める
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URL : http://www.qlife.co.jp/
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