【転職ドラフト調査】転職で年収アップしたITエンジニアは92.8%。なかでも20代の平均年収増加額は166万円と全年代でトップ
職種別の年収増加額は、生成AIの急速な普及を背景に「機械学習エンジニア」が突出
株式会社リブセンス(代表取締役社長:村上太一、本社:東京都港区、証券コード:6054)が運営する、ITエンジニアのキャリア形成を支援する『転職ドラフト』(URL:https://job-draft.jp/)は、企業から年収が提示されたスカウトが届く「転職ドラフトスカウト」の2017年から2024年のデータを分析し、転職にともなうITエンジニアの年収変化に関する調査結果を発表しました。

<調査結果サマリー>
・IT人材不足を背景に、転職したITエンジニアの92.8%が年収増加
・20代の平均年収増加額が166万円と全年代で最大。若手の最新技術への適応力やポテンシャルが高く評価されている可能性あり
・機械学習エンジニアの年収アップ額が突出。AI人材の価値が急騰
■ IT人材不足を背景に、転職したITエンジニアの92.8%が年収増加

2017年より、転職ドラフトスカウト経由で転職したエンジニアの年収増加率は高い水準を維持しています。直近の2024年においては、転職した92.8%のエンジニアの年収が増加し、その平均増加額は160万円でした。この結果は、国内における深刻なIT人材不足と、それに伴う人材獲得競争の激化を反映していると考えられます。
経済産業省の調査* では、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると予測されており、企業はエンジニアを確保するために競争力のある報酬を提示せざるを得ない状況です。特に、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業にとって、即戦力となるエンジニアの価値は非常に高く、その期待が内定年収に表れていると言えます。
■ 20代の平均年収増加額が166万円と全年代で最大。若手の最新技術への適応力やポテンシャルが高く評価されている可能性あり

2017年から2024年までに転職ドラフトスカウト経由で転職したエンジニアのうち、年収が上がった方のみを対象に、年代ごとの平均年収増加額を調べました。2024年の平均年収増加額については、20代が166万円、30代が160万円、40代が118万円と、20代がもっとも高い伸びを示しました。
2020年〜2022年は、20代の平均年収増加額が30代よりも低い状況でしたが、2023年以降に逆転しています。その背景には、前提として20代の現年収が低く相対的に年収が上がりやすい傾向にあるだけでなく、企業のDX化等が加速してIT人材が不足するなか、最新技術への適応力が高い若手層のポテンシャルを企業が高く評価していることが考えられます。
情報処理推進機構(IPA)*1 の調査でも企業のIT人材に対する不足感は依然として高く、特に新しい技術領域では活躍への期待が年収に反映されやすい状況と言えそうです。
一方で40代エンジニアの平均年収増加額が低い水準に見えますが、これはもともとの給与水準が高いために20代・30代と比べて増加額が低い傾向にあるだけでなく、エンジニアとして豊富な経験を持つ層が役職や裁量権、働きやすさなど、年収以外の要素を重視したキャリア選択をするケースが含まれるためと推測されます。
昨年公開した転職ドラフトスカウトにおける提示年収の伸び率推定*2 でも、30代前半までは年収の伸び率が高まる一方で、その後の年代では年収の伸び率は下降傾向にあることがわかっています。
*1 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「DX白書2023」
*2 LIVESENSE ENGINEER BLOG 転職ドラフトの提示年収伸び率推定 - 提示年収はインフレに勝てているのか -
■ 機械学習エンジニアの年収アップ額が突出。AI人材の価値が急騰

職種別に見ると、2024年の転職実績では「機械学習エンジニア」の平均年収増加額が185万円と、他の職種を大きく引き離してトップとなりました。「機械学習エンジニア」の突出した年収増加額は、生成AIの急速な普及を背景に、AI関連の高度専門人材に対する獲得競争が極めて激化していることを表しています。
2023年の転職ドラフトにおける調査* では、年収増加額中央値が最も高い職種は「ネットワーク(156万円)」、次点で「バックエンド」「インフラ」「データ分析」「フロントエンド」「QA(品質保証)」(いずれも140万円)であり、機械学習エンジニアは7位(131.5万円)でした。今や多くの企業がAIを事業戦略の中核に据える中で、その開発を担う機械学習エンジニアの価値が急騰していると考えられます。
* 転職ドラフトREPORT 【2023年版】転職ドラフトスカウトで転職したITエンジニアの年収はどのくらい上がるのか?
<転職ドラフト事業部 事業部長 大倉 潤也 よりコメント>

生成AIからAIエージェントへの進化が世界を牽引し、日本のITエンジニアにも日進月歩のスキルアップが求められています。今回の転職ドラフトの調査からは、企業がこの変化に対応すべく、報酬面でエンジニアを積極的に支援する姿勢が明確に感じられました。同時に従来のエンジニア職種という概念に対しても、企業から求められる役割も明確に変わってきています。これからAIネイティブ世代の台頭と共に、エンジニアのキャリアにはますます大きな期待が寄せられます。市場価値を高めることが、高年収という形で報われる時代が到来していると言えるでしょう。
◾️調査概要
本調査は、2017年1月1日から2024年12月31日までの転職ドラフトスカウトの参加者データを対象とし、2025年7月に集計・分析を行いました。
・調査対象 :上記期間に転職ドラフトスカウト経由で転職し、年収が確定したエンジニア
・回答者数 :有効回答者数 1,535名
・調査方法 :回答者の転職前後の年収データを分析
・調査実施者 :株式会社リブセンス(自社調査)
■ 調査結果は転職ドラフトREPORTでも公開しています。
詳細はこちら:https://job-draft.jp/articles/624
■ データの引用について
本調査結果データを一部引用・二次利用等される場合は、「転職ドラフト調べ」と表記の上、リンクのご協力をお願いいたします。
リンク先:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000188.000015443.html
■『転職ドラフト』について(URL:https://job-draft.jp/)

『転職ドラフト』は、「年収も実力も磨ける仕事」に出会える、ITエンジニア限定の転職サービスです。企業から直接指名がもらえる「転職ドラフトスカウト」、ITエンジニアキャリアのプロに相談できる「転職ドラフトエージェント」、ITエンジニアの人生の“選択”にフォーカスしたインタビューメディア『LIFE DRAFT』の運営などを通して、ITエンジニアのキャリア形成を包括的に支援しています。
2025年1月28日にリブランディングを行いました。詳細はプレスリリースにてご確認いただけます。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000177.000015443.html
■ 株式会社リブセンスについて(URL:https://www.livesense.co.jp/)

株式会社リブセンスは、「あたりまえを、発明しよう。」をコーポレートビジョンに掲げ、『マッハバイト』『転職会議』『転職ドラフト』『batonn(バトン)』『イエシル』などのサービスを展開しています。新しい“あたりまえ”の発明を通じて、より多くのお客様に、そして広く社会に必要とされる企業を目指しています。
・社名:株式会社リブセンス
・所在地:東京都港区海岸1-7-1 東京ポートシティ竹芝10F
・設立:2006年2月8日
・資本金:237百万円
・代表者:代表取締役社長 村上 太一
・事業内容:インターネットメディア運営事業
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