【アワードレポート】第2回『INNOVATIVE SENSOR AWARD』受賞発表

センサー技術の革新が拓く新たな現場の可能性

MODE, Inc

IoT技術に生成AIをかけ合わせることで、あらゆる作業現場での働き方に革新を起こすMODE, Inc.(本社:米国カリフォルニア州サンマテオ、CEO:上田 学、以下、MODE)は、様々な社会課題改善に向けてセンサーを開発する企業へのアイデア・意欲向上を促すとともに、IoTの社会実装への貢献を目的とした第2回『INNOVATIVE SENSOR AWARD』を開催し、2024年9月5日(木)に授賞式を執り行いました。

この度、2024年度の受賞センサーが決定しましたので、アワードレポートとしてお知らせいたします。

第2回「INNOVATIVE SENSOR AWARD」実施概要

今年2回目の開催となるINNOVATIVE SENSOR AWARDは、気候変動や人手不足、エネルギー問題など、さまざまな社会課題の改善に取り組む先進的なセンサーを募集しました。

9月5日に開催した授賞式では、1次審査と2次審査を通過したファイナリスト10社を招き、4つの賞を授与いたしました。

審査委員は、MODEのほか、センサーやデータ活用など、業界の第一線で活躍されている外部企業や団体の専門家、計5名により構成されています。

今回は審査基準として、以下の3点を設けています。

  • 技術的な革新性・独自のアプローチ

  • 社会課題解決への効果・ポテンシャル

  • ビジネス実績や事業の持続可能性

また、今回のアワードでは全3部門、4社に以下の各賞が送られました。

  • 最優秀賞:総合評価が最も高いセンサーを選定

  • 審査員特別賞:審査員によって選ばれ、社会的影響力や技術革新が高いセンサーを選定

  • MODE特別賞:MODEが独自の視点で選定

審査委員(※順不同)

  • 株式会社ニチレイロジグループ本社 業務統括部 部長 勝亦 充氏

  • 科学技術振興機構(JST) 研究開発戦略センター フェロー 鈴木 和泉氏

  • 東京建物株式会社 ビルマネジメント第一部 ビル営業グループ兼テクノロジー実装推進チーム 課長代理 中井 康詞氏

  • 西松建設株式会社 技術研究所 土木技術グループ 上席研究員 山本 悟氏

  • MODE, Inc. CEO/Co-founder 上田 学

受賞結果

最優秀賞

【会社名】エイブリック株式会社

【センサー名】バッテリレス漏水センサ

【センサー特徴】

バッテリレス漏水センサは、電源を不要とし、水漏れした水から発電して無線で水漏れをお知らせするセンサーです。

バッテリーや電源、通信配線の敷設工事が不要なので、工事に伴うコストや手間が省け、既存の建築物や施設・設備に簡便に設置することが可能です。大掛かりな工事の必要性から諦めていた既存施設の水漏れトラブルも早期発見が可能になります。また、雨漏りや水漏れの有無を人の目によって確認していた定期点検も本バッテリレス漏水センサを使用頂くことで、無線でお知らせを受信できるため遠隔での対応が可能となり、省力化に貢献します。さらに、オプションとなる死活監視タイマを組み合わせることで漏水センサ自体の健全性を定期的に確認することも可能です。

https://www.tinkermode.jp/mspp/ablic/clean-boost

バッテリレス漏水センサ

【審査委員コメント(中井 康詞氏)】

今回のバッテリレス漏水センサは、電池交換の手間を省き、使いやすいリボン形状が評価されました。さらに、死活監視のオプションも追加され、実用性が非常に高いと感じました。この技術の高度な完成度により、非常に高く評価されました。

審査員特別賞

【会社名】株式会社リコー

【センサー名】RICOH EH 振動センサーVD1B

【センサー特徴】

RICOH EH 振動センサーVD1Bは、加速度等のセンシングにより設備の状態監視が可能なセンサーです。

リコーが開発した固体型色素増感太陽電池RICOH EH DSSCを搭載しており、室内の微弱な光で発電し、動作します。このため配線の設置や電池交換の必要なく、簡易に設備の状態をモニタリングすることが可能です。

RICOH EH 振動センサーVD1B

【審査委員コメント(勝亦 充氏)】

室内光で発電・蓄電が可能で電池交換が不要な点は、現場での使い勝手に優れ、大きく評価されました。また、SDGsの文脈での今後の展開ストーリーにも大きな魅力を感じています。今後はデータの利活用や海外展開においても、さらなる発展を期待しています。

MODE特別賞

【会社名】アイテック株式会社 

【センサー名】3クランプCTセンサー

【センサー特徴】

動作に必要なエネルギーは自給自足!「環境発電」技術を用いたCTセンサーです。

専用電源を必要としないワイヤレス交流CTセンサーで、クランプ内を通過する電流で電磁誘導させ発電・蓄電し、そのエネルギーを利用して動作します。ワイヤレスのため、配線工事不要、簡単に取付けられます。電池交換の時期・費用・手間を心配する必要がありません。特定小電力無線規格(920MHz帯)を採用することで屋外見通し環境下にて150m以上のエリアをカバーします。

https://www.tinkermode.jp/mspp/itec-corp/3pct

3クランプCTセンサー

【審査委員コメント(鈴木 和泉氏)】

同社のエネルギーマップを活用した発電と消費の可視化技術は、電力需要の平準化やESG情報開示において重要な役割を果たすと評価しました。配線工事が不要で、取り付けが簡単な点も魅力的であり、国際規格の取得による今後の国際展開にも期待しています。

MODE特別賞

【会社名】株式会社木幡計器製作所

【センサー名】後付IoTセンサユニット 「Salta®」

【センサー特徴】

本製品は、工場やプラントの既設アナログ計器(圧力計、温度計、流量計等)のガラス部分を磁気後付けユニットに取り替えるだけで、安価かつ簡単に現場指示針をIoTセンサー化するものです。これにより、プラントメンテナンスにおける長年の課題である設備点検人材の不足と設備保全の属人化を解消し、現場データのデジタル化と遠隔監視を可能とます。2024年2月には防爆エリア対応モデルも新たに加わり、国内外の工場・プラントDXの加速により一層寄与してまいります。

https://kobata.co.jp/product/iot-dx/salta/

後付IoTセンサユニット 「Salta®」

【審査委員コメント(山本 悟氏)】

同社のセンサー『Salta』は、安全を象徴する神の名にふさわしく、長距離無線規格LoRaの採用や設置のしやすさ、防爆機能など多くの要望に応える技術力が評価されました。今後もさらなる改良と技術の進展を期待しています。

最優秀賞を受賞したエイブリック株式会社 和気 宏樹氏のコメント

この度、最優秀賞をいただき誠にありがとうございます。弊社のバッテリーレス漏水センサーは、IoT時代に向けて開発した無線式の漏水センサーです。現場で使える仕様を目指し、開発段階からゼネコンと共同開発したり、漏水センサーのスタンダードとなることを目指し、ビルや工場の中で使えるイメージを描きながら開発をしてきました。センサーメーカーが活躍することで、日本のIoTが進むこと、またMODEのIoT・AIソリューションの社会実装がさらに加速する日を早く見たいので、今後も頑張っていきたいと思います。本日はどうもありがとうございました。

第2回「INNOVATIVE SENSOR AWARD」開催概要

期間・発表日

・応募期間:2024年5月28日(火) - 2024年8月9日(金)

・書類審査:2024年8月中旬

・オンライン面談:2024年8月下旬

・授賞式:2024年9月5日(木) 会場開催

・主催:MODE, Inc.

・オフィシャルサイト:https://www.tinkermode.jp/innovative-sensor-award-2024

※次回開催は2025年秋頃を予定しております。

MODEについて

MODEは、“現場”のDXを加速させるソリューション型IoTプラットフォーム「BizStack」を提供しているアメリカ・シリコンバレー発のスタートアップです。製造・物流、建設業界を中心にさまざまな業界に現場データ活用を浸透させ、ビジネスに変革を起こし、一歩進んだ社会の実現を目指します。

2023年6月に発表したBizStack Assistantは『現実の世界で起こっていることを一番よく知る”AI”アシスタント』をコンセプトとし、生成AIとリアル世界とを、現場データを介してつなぎ、刻々と変わる現場の状況に合わせて、自然言語で問いかけ/対話することで、皆さまの業務を支援します。

会社概要

会社名:MODE, Inc.

代表者:CEO / Co-Founder 上田 学

所在地:1840 Gateway Dr. Suite 250 San Mateo, CA 94404 USA

設立:2014年7月

事業内容:センサープラットフォーム及び関連ソフトウェアサービスの提供

URL:https://www.tinkermode.jp

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会社概要

MODE, Inc

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業種
情報通信
本社所在地
1840 Gateway Dr. Suite 250
電話番号
03-4500-8059
代表者名
上田学
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年09月