新型コロナウイルス感染症 緊急子どもアンケート【全体版】発表 国際NGOセーブ・ザ・チルドレン
子どもたちは今、何を必要としていますか 感染症対策の当事者として、あらゆる状況にいる子どもの意見尊重を
子ども支援専門の国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは、新型コロナウイルス感染症拡大への対応として、全国一斉休校要請を含め、さまざまな対策が取られているなか、3月17日~31日にかけて小学校1年生~18歳程度までを対象に、緊急子どもアンケートを実施しました。3月27日発表の速報版に続き、今般、全国41都道府県から寄せられた1,422件の回答についてまとめた全体版報告書を発表しました。■全体版報告書 https://bit.ly/2z3nT4M
本アンケートでは、「コロナはどこからきたのか教えてほしい」(小1~小3・愛知県)、「私たちの気持ちを一体誰が分かるんですか?」(中3・都道府県無回答)など、子どもたちからさまざまな懸念や思い、社会に対する怒りを露わにする声も寄せられました。また、感染症対策への要望として届いた声を9つのカテゴリーに分類して集計したところ、同カテゴリーに該当する回答は757件(53.2%)にのぼりました。寄せられた1,422件の声から、現在起きていることを理解するための十分な情報提供や、意見を聴かれ考慮される機会(子どもの権利条約第12条)が提供されているのかなど、感染症対策において子どもたちが当事者と認識されているのかを、改めて社会に対して問う結果となりました。
また、本全体版報告書では、アンケートからは直接的かつ包括的に把握することが難しかった外国ルーツや、経済的困難、不登校、障害、医療的ケア、社会的養護の状況にある子どもたちの現状と課題について、各分野において子どもたちを支援する方々からも寄稿いただきました。支援者からは、長期化する感染症対応の中で、より困難な状況に置かれる子どもたちの状況が深刻化することへの懸念や、すべての子どもたちを取り巻く状況の変化に留意し、声に耳を傾けることの重要性を訴える声がありました。
セーブ・ザ・チルドレンは、本アンケート結果や子どもの権利保障の観点から、次の7点を日本政府に対して提言します。
- あらゆる状況にいる子どもたちの意見を聴き、新型コロナウイルス感染症対策などに最大限反映してください
- 子どもたちに向けて、適切な情報提供とメッセージの発信をおこなってください
- すべての子どもの多様な育ち・学びを保障し、子ども同士の格差を生まない対策を進めてください
- 学校再開に際しては、各学校現場の取り組みに合わせて国の支援をおこなってください
- 子どものこころのケアに配慮した中長期的な取り組みを国として支援してください
- 休校要請など国の感染症対策による、子どもに対するインパクト調査・評価をおこなってください
- 差別を助長しない取り組み、メッセージの発信を推進してください
■新型コロナウイルス感染症 緊急子ども支援 https://bit.ly/2JJianb
<セーブ・ザ・チルドレン概要>
セーブ・ザ・チルドレンは、 生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」が実現された世界を目指して活動する国際NGOです。 1919年にイギリスで創設され、 現在、 世界120ヶ国で子ども支援活動を行っています。 日本では1986年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが設立され、 国内外で活動を展開しています。
https://www.savechildren.or.jp/
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