工場内のOTやIoT資産の実態と脆弱性を可視化し、AIがサイバー攻撃のリスクを検知する

Armis社のセキュリティプラットフォームの販売代理店契約を締結

株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:山本 二雄/以下、日立ソリューションズ)は、OTやIoT分野のスタートアップ Armis,Inc.(本社:米国カリフォルニア、CEO&CO-FOUNDER:Yevgeny Dibrov/以下、Armis社)と、企業ネットワークに接続するデバイスの種別や脆弱性情報を独自技術で可視化・分類し、AIが異常な挙動も検知するクラウド型セキュリティプラットフォームの販売代理店契約を締結しました。制御システムセキュリティソリューションに追加し、8月2日より提供開始します。

 製造業では、DXの推進により、工場内のデバイスや制御システムがインターネットにつながるようになり、セキュリティリスクが高まっています。しかし、新旧さまざまなOSで稼働しているデバイス類から、工場全体のセキュリティ対策に必要なデバイスの種類、脆弱性などの実態像を把握することは難しく、課題です。
 Armis社のセキュリティプラットフォームは、企業ネットワーク内に設置した機器で、パケット情報の収集を行います。独自技術でパケット情報を解析し、ITやOT、IoT機器を検出してメーカーやモデルを識別することで、OS、脆弱性まで含めた詳細情報を明らかにします。165ヵ国、35億以上のデバイスの常時監視で学習してきたAIが、異常な挙動をする機器も検知します。また収集、解析した情報の一元管理により、複数拠点を俯瞰的、相関的に監視することができ、管理コストも低減できます。
 日立ソリューションズは、グローバルでの検知や可視化を強化することで、セキュリティインシデントのリスク低減と製造業のデジタル化における安心安全に貢献し、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を推進していきます。

図:Armis社セキュリティプラットフォームのイメージ図図:Armis社セキュリティプラットフォームのイメージ図


■ 背景
 製造業では、DXの推進により、OTやIoTの取り組みが進み、製造ラインにあるデバイスやその制御システムが接続する工場内のネットワークがインターネットとつながるようになり、セキュリティインシデントの発生リスクが高まっています。しかし、工場内は独自OSやWindowsOSで作動するデバイスやシステムが新旧さまざま混在し、デバイス管理のエージェントをインストールできないなど、一般的なITの管理手法が適用できません。IPアドレスを把握できても、デバイスのメーカーやモデル、OSなどの詳細情報や脆弱性など、セキュリティ対策に必要な実態像をそもそも把握することができないという課題が生じています。
 日立ソリューションズは、これまでもシステムの可用性が重視される制御システムのセキュリティについて、コンサルティングから設計・構築、運用・監視までトータルに支援してまいりました。このたび、ネットワークに接続する機器をエージェントレスで詳細まで可視化・分類でき、AIが不審な挙動まで検知することで、インシデント予防にも貢献するArmis社のセキュリティプラットフォームをラインアップに追加します。

■ Armis社のセキュリティプラットフォームの特長
 1.エージェントレスで、セキュリティ対策に必要な情報をすべて網羅
  独自技術でパケット情報を解析し、企業ネットワークに接続する機器のIPアドレスだけでなく、メーカーやモ

 デル、OSなどを可視化します。165ヵ国以上、35億以上の機器の安全管理に貢献しているArmis社が保有す

 る、2,500万機種を超えるデバイスプロファイルとの照合によって、脆弱性も検出することが可能です。脆弱性

 の危険度・深刻度と機器・デバイスの重要度を合わせて、脆弱性情報を絞り込むことができ、優先的に対応が必

 要な脆弱性を簡単に抽出できます。
 2.学習し続けるAIにより、不審な挙動をする機器の検知が可能
  搭載されているAIは、35億以上の機器の挙動を学習し続けています。ネットワークに接続する機器が、過去

 の動作や類似機器の挙動などから逸脱した場合や、一般的な攻撃手法による不審な挙動をした場合、検知でき、

 管理者に通知します。
 3.他ソリューションなどとの連携により、疑わしい機器のネットワークからの除外などインシデントを予防
  不審な挙動を検知された機器は、他の製品・サービスとの連携により、自社のネットワークから除外し、隔離

 させることが可能です。セキュリティインシデントのリスクを軽減し、工場ネットワーク内の機器や制御システ

 ムの保護に貢献します。

Armis,Inc. 日本地区カントリー・マネージャー 秋谷 哲也氏より
 「日立ソリューションズとのパートナーシップを発表できることをうれしく思います。日立ソリューションズは、大手システムインテグレーターおよびITサービスプロバイダーとしての専門知識を有しており、当社の技術を活用し、新たな高みへと昇華させるのに最適なパートナーになります。私たちは、現在、企業が直面する最大の課題の1つである、複雑化する攻撃対象の拡大に対応する強固なサイバーセキュリティ・ソリューションを提供することで、日本の企業に攻撃対応力を与えることをめざします。弊社製品がIT・OT・IoT資産をリアルタイムで可視化することで、日本の企業が高い精度で脅威を検知し、データとインフラを保護することを可能にします。」

参考価格
 年額サブスクリプションライセンス(~100資産):¥405,000(標準価格)
 情報収集用アプライアンス(1台):¥1,105,000(標準価格)
 ※導入作業費用は個別見積もりとなります。

提供開始日
 2023年8月2日

Armis社のセキュリティプラットフォームについて
 URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/device_security/

制御システムセキュリティソリューションについて
 URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/seigyo-sec/

日立ソリューションズのセキュリティ事業について
 日立ソリューションズは20年以上、社会を支える重要インフラやさまざまな企業のセキュリティ対策を支援し、お客さまの課題に合わせたソリューションを提供してきました。その分野は、情報セキュリティ、制御セキュリティ、クラウドサービス、IoTと多岐にわたります。ホワイトハッカーを擁するセキュリティエキスパートが高度な知識や技術を活用し、コンサルティングからシステム構築、運用・保守、インシデント対応まで、包括的にサポートしてきました。これらのノウハウを基に、サイバー攻撃の侵入・被害を前提として、サイバー攻撃の被害を最小限に留め、事業継続を実現する新しい視点でのセキュリティ対策「サイバーレジリエンス」をはじめとしたソリューションで、企業のセキュリティ対策をトータルで支援します。

商品・サービスに関するお問い合わせ先
 URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/


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会社概要

URL
https://www.hitachi-solutions.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都品川区東品川4ー12ー7 日立ソリューションズタワー
電話番号
03-5780-2111
代表者名
山本二雄
上場
未上場
資本金
200億円
設立
1970年09月