【イベントレポート】MaMa Crew(ままくる) 〜 女性 × キャリアについて話そう
〜繋がりと共創が生まれる!親子登壇トークセッション~

ビジネスマッチングコミュニティ「Ready Crew(レディクル)」を運営する、フロンティア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:高橋 政裕)は2025年6月1日、オフラインイベント「MaMa Crew(ままくる) 〜 女性 × キャリアについて話そう 〜」を開催いたしました。
本イベントは、「女性 × キャリア × 子育て」をテーマに、仕事と育児のリアルな経験、そこから生まれる気づきや挑戦、そして未来へのヒントを共有するトークセッションとして企画されたものです。
特別ゲストには、株式会社ゼロワンブースター 岩本明希子さん、フォースタートアップス株式会社 奥村さやかさんを迎え、フロンティア株式会社 高瀬雅代とともに、等身大の視点で語り合う貴重な時間となりました。
さらに今回は、登壇者のお子さまも一緒に参加する「親子登壇」スタイルを採用。世代や立場を超えた温かい雰囲気の中で、"共に育ち合う"場が実現されました。
<登壇者プロフィール>
岩本 明希子
株式会社ゼロワンブースター
スタートアップエコシステムデザイン部
大学卒業後、BPO企業に入社。人材アウトソーシング部門にて人材派遣の営業に従事。
派遣スタッフと企業のマッチングからフォローアップまで、また業務委託案件の現場統括を経験。
その後、会員組織の立ち上げや組織運営のサポート等を行う会社にて、富裕層向けのイベントや優待開発の企画・実施や、製作物のディレクション等を担当。
現在01Boosterにて新規事業支援・スタートアップ支援や、スタートアップエコシステムの発展に尽力。
1児の母。夫婦でフルタイム共働き。仕事と家庭の両立に試行錯誤中。
奥村 さやか
フォースタートアップス株式会社
ヒューマンキャピタル本部ヒューマンキャピタリスト
早稲田大学を卒業後、アパレルメーカーにてSVを経験。
アパレル企業の公式ECの構築やソリューション販売を行い、取引先の課題解決をサポートする。
出産後、育児と仕事の両立をきっかけに仕事へやりがいや社会的意義を求める気持ちが強くなり、日本の未来をより良いものにするため、成長産業支援を行うフォースタートアップス株式会社に参画。
スタートアップ×子育てをポジティブなものにしていくという志を持ち、ライフイベント前後でのキャリア構築、スタートアップ企業で多様な人材が活躍できる制度・文化・仕組み創りを専門。
プライベートでは3歳の娘を育てるシングルマザー。
高瀬 雅代
フロンティア株式会社
執行役員兼広報部 部長
薬剤師免許を取得後、医学系領域で千葉大学大学院、東京大学大学院へ進学。
広告代理店でストラテジックプランナーを経験し、LINE株式会社(現LINEヤフー)にてFintech事業に携わる。
保険・証券事業立ち上げを経験後、 2021年フロンティアに執行役員として入社。広報・マーケティング部の責任者として従事。産休・育休を経て復職し、今に至る。
▶オープニング
イベント冒頭では、フロンティア株式会社 高瀬より、同社の事業紹介と開催趣旨の説明が行われました。
その後、モデレーターを務めた株式会社SHABELの藤澤さしみ氏よりゲストの紹介があり、「多様な立場の女性が、それぞれのキャリアをどう築いてきたか」「子育てと仕事をどう両立しているか」といったテーマを軸に、セッションがスタートしました。





▶産休・育休明けのキャリアの変化
──産休・育休を経て、キャリアにどのような変化があったかを伺いたいです。それぞれの立場から、実感されたことや考え方の変化について教えていただけますか?
高瀬:出産前後で最も大きく変わったのは「時間の使い方」でした。産休・育休後はとにかく自分の時間がなくなり、想定外の呼び出しも増えました。そこで大事だと感じたのが「味方を増やす」こと。これまでは人に仕事を振ることが苦手だったのですが、復職後は業務をフォーマット化して、積極的に人に頼るよう意識を変えました。
また、特定の信頼できるシッターさんを見つけておくことで、予測不可能な日常に少しの余白をつくることができました。産前はどこか「時間を労働力として売る」ような感覚で働いていたのですが、今は効率やつながりを重視して、価値ある時間の使い方を模索しています。
奥村さん:私の職場では、赤ちゃんがいる状態で働いている人があまりいませんでした。だからこそ、自分のライフスタイルをSNSで発信するようにしています。子育て中の働き方を「見える化」することで、周囲の理解や協力が得やすくなり、結果として柔軟な働き方ができるようになったと感じています。
岩本さん:私は正直、出産前に「産後のキャリア」がどうなるか、あまりに無知だったなと感じています。いざ出産してみて、時間の制約や自分のリズムの変化にかなり戸惑いました。今は“完璧主義”を手放し、「やるべきこと」より「やりたいこと」に時間を使えるように、優先順位をつけるようにしています。「すべて自分で抱え込まない」「完璧じゃなくても前に進めればいい」という思考への転換が、育児と仕事を両立させる上での大きなポイントになったと思います。
▶仕事と家庭の両立における工夫
──仕事と家庭の両立について、皆さんはどのような工夫をされていますか?限られた時間の中で、どのように仕事を進めているのか、お聞かせください。
高瀬:私自身、復職後は「KPIから遠いことは優先順位を下げる」と決めました。以前は何でも自分で抱えがちだったのですが、今は他部署にお願いする・タスクを分担するなど、仕事のやり方を大きく変えています。
また、前倒しで動く意識が格段に強くなりました。忘れないうちにすぐ行動し、余裕を持ってタスクを終えるようにし、急な呼び出しや変更があっても慌てないよう、常に自分の中に“バッファ”を持つよう心がけています。外に出て多様なつながりをつくることで、社内外のサポートネットワークも広がりました。
奥村さん:当社でも、社員が復職後にキャリアを諦めずに活躍できるようにする工夫をしています。実際に育休中の社員に対して、育休中であっても昇進を打診した例もあります。それによって「必要とされているんだ」と思える環境が生まれるんですよね。
また最近では、男性社員でも「子どもとの時間を大事にしたい」という理由で、時短勤務を選ぶ人も増えてきています。一時的に給与が下がっても、「今この瞬間しかない時間を大切にする」という選択が、キャリアにとっても豊かさにつながると感じています。
岩本さん:私は「自分じゃなくてもできることは、手放す」ようにしています。その分、自分にしかできないことや、自分の価値をより発揮できる仕事に集中するようにしています。
あと、仕事と家庭の両立って、想像以上にハプニングが多いんですよ。子どもが急に熱を出したり、自分が思ったようにコミットできない日があったり。そんな時、やっぱり職場に対して申し訳ない気持ちが出てきて、つい「すみません」を連呼してしまう。だからこそ、会社側から「あなたの存在を必要としているよ」「期待しているよ」と伝えてもらえるだけで、精神的にすごく救われるし、前向きに仕事ができるようになると感じます。
▶短時間で仕事がはかどるティップス
──限られた時間の中で、どのように成果を出すかは子育て世代にとって大きなテーマだと思います。みなさんが実践されている“時短術”や“効率化の工夫”について、具体的な方法を教えてください。
高瀬:私は最近、ChatGPTを日常的に活用しています。文章の整理やたたき台作成はもちろん、「誰かに聞く前に試してみる」ことでスピード感が変わりました。
また、「自分じゃなくてもできること」は、レディクルのような専門家マッチングツールを活用して、外部の力を頼るようにしています。相談様式をフォーマット化しておくことで、依頼や連携もスムーズに進みます。自分から手離す仕組みをつくることが、効率化には不可欠だと思います。
奥村さん:私の場合、「アウトプットが得意」という自身の強みを生かすようにしています。文章や発信に自信があるので、SNSで自分の想いや活動を発信することで、そこからお声がけいただき、仕事に繋がることが多いんです。
また、「仕事」と「ライフワーク」が分断されていないのも時短につながっています。自分が日々大切にしている価値観やテーマが、仕事にも直結しているので、日常の延長で仕事が生まれる感覚ですね。これが“無理なく働ける”仕組みづくりになっていると感じています。
岩本さん:私は、組織の中で“リマインダーの役割”を担っている意識があります(笑)。締め切りを逃さないように、タスクの進捗に常に目を配っていて、「そろそろです」と周囲にもアラートを出すようにしています。
あとは“フットサル外交”ですね(笑)。実は仕事以外のつながりが、結果的に本業に活きることも多くて。地域のイベントやフットサルに出かけていくことで、自然な形でご縁が広がる。つながりを育てること自体が、私の仕事の一部でもあるので、業務とプライベートがうまく循環している感覚があります。
▶家族で大事にしていること
──家庭と向き合う中で、皆さんが「家族との時間」で大切にしていることは何ですか?日々の中で意識している工夫や価値観があれば、ぜひ教えてください。
高瀬:私は「3歳までは子どもとの時間を最優先したい」と考えていて、保育園の延長保育を上手く使いながら、家族と仕事のバランスを取るようにしています。また、子どもを“ひとりの人間”として対話することも大切にしています。「こういう理由で、ママは今こうしたいんだよ」と言い聞かせることで、少しずつ理解を得て、信頼関係が深まっている実感があります。
奥村さん:私は「子どもが小さい時期は今しかない」と強く感じていて、とにかく一緒にいられる時間を最大限に確保することを意識しています。そのためにも、仕事では“成果で語る”ことを大事にしていて、しっかり結果を出したうえで交渉し、労働時間の短縮を実現してきました。時間を削るだけでなく、信頼関係の中で働き方を調整していくことが、自分にとっても家族にとっても良い形になると感じています。
岩本さん:私はどちらかというと仕事が大好きで、放っておくとずっと働いてしまうタイプなんです。でも、それが家族にとって良いとは限らないので、意識して「自分のペースをセーブする」ようにしています。
夫ともよく話をしていて、「仕事が好きだからこそ、どうすれば家族ともうまく向き合えるか」を一緒に考えてもらっています。応援してくれる存在があることで、罪悪感なく仕事に集中できる時間がつくれているのは、本当にありがたいなと思っています。
▶サードプレイスの作り方
──育児や仕事の枠を超えて、自分らしさを保ったり、新たなつながりを得たりする「サードプレイス」のような場は、今後ますます重要になると感じています。皆さんはどのようなコミュニティとの関わり方をしていますか?
高瀬:私は最近、オンラインサロン型のコミュニティに入ってみました。そこでは、仕事でも保育園でもない、“第三のつながり”ができるのが面白いなと思っています。たとえば「お寿司同好会」や「港区部」みたいなゆるやかな興味・関心でつながる集まりに参加していて、オフ会にも出かけています。
こういった「仕事に直接関係のない場」で人脈を広げておくことが、気持ちのリフレッシュにもなりますし、意外なところで仕事につながるきっかけになることもあります。
奥村さん:私はどちらかというと、自分から積極的に探しに行くエネルギーが出ないときの方が多いんです。だからこそ、「気づいたら巻き込まれていた」みたいな仕組みが自分には向いているなと感じています。
人とのつながりも、がんばってつくるというより、自然に生まれる仕組みの中で育んでいけたらいいなと思っていて。そういう意味でも、「誰かの紹介でつながる」「共通の価値観がある人たちと出会う」場には、意識的に身を置くようにしています。
岩本さん:私はスタートアップ界隈のパパママコミュニティを、有志のメンバー数名と一緒に立ち上げました。顔が見える範囲で、お互いに助け合えるような“互助会”的な場にしたいという想いから始まったもので、今では100名ほどのメンバーが集まるコミュニティになっています。
スタートアップは少人数の組織が多く、社内に同じ境遇の人がいないこともあります。でも、社外を見渡せば「同じように子育てをしながら働く人」はたくさんいる。そういった人たちがつながれる場があるだけで、ものすごく心強くなれるんです。
「なければ、つくる」。そんな姿勢で、環境そのものを自分たちの手でデザインしていくことも、選択肢のひとつだと思っています。

▶交流会も含めて、満足度の高いイベントに
トークセッションの後には交流会も実施され、登壇者・参加者間だけでなく、参加者同士の対話も生まれる和やかな時間となりました。




登壇者のお子さまたちも舞台に登場し、会場は一層あたたかな雰囲気に包まれました。仕事や子育てという枠を超えて、世代や立場を越えたつながりが生まれる「共創」の場が自然と形づくられていく様子が印象的でした。
参加者からは、「リアルな言葉で語られる働き方や子育ての話に勇気をもらった」「普段出会えないような立場の方と交流できて視野が広がった」「子どもと一緒に参加できるイベント、もっと増えてほしい」といった声も多数寄せられ、満足度の高いイベントとなりました。
今後もイベントを定期的に開催していく予定です。次回のMaMa Crewイベントは7月14日(月)にSHE Ginzaにて行われます。お楽しみに!
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