高効率な応用分野に向けた新しい超低消費電力技術を発表

医療機器やハイブリッド・電気自動車用バッテリ・チャージャの消費電力を
大幅に低減する新しいスマート・パワー半導体技術
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エレクトロニクス分野における多種多様なアプリケーションに半導体を提供する
世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、
市場をリードする次世代スマート・パワー技術の実証に成功したことを発表
しました。この新技術により、新型の医療機器からハイブリッド・電気自動車用
バッテリ・チャージャまで、幅広い電子機器において消費電力の大幅な低減が
期待できます。

世界中で電子機器の需要が高まる一方、発電に使用する化石燃料を可能な限り
抑制する必要があるという認識が広がっています。機器の電力効率の大幅な改善
に大きな関心が集まる中、STは新たな技術を開発しました。

既にSTは、世界トップクラスの医療機器メーカーの協力の下、超音波スキャナ
向け実証用チップを製造し、この新しい半導体技術の有効性を確認しました。
このチップは、数千チャネルが必要になる次世代スキャナに対応するため、
100チャネル以上の処理が可能になっています。現在、市場における最高クラス
の技術を用いたとしても、このレベルの集積は不可能であり、現行の一般的な
チップは8チャネルしか処理できません。

この技術の開発は、ヨーロッパにおける先進的な研究開発プロジェクトの成果の
1つです。ヨーロッパでは、EUがENIAC(欧州ナノエレクトロニクス・
イニシアティブ諮問委員会)を通して、この分野における研究開発活動を推進
してきました。ENIACの枠組み内で、STとその他ヨーロッパにおけるパートナー
(企業・学術機関:17団体)がSmartPM(Smart Power Management in Home and
Health)コンソーシアムを結成し、電力効率に対するニーズの高まりに対応して
います。SmartPMコンソーシアムには、ベルギー、フランス、ドイツ、
アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデンの
9カ国の企業・学術機関が参加しています。SmartPMの各パートナーは、革新的な
半導体技術、回路設計、およびシステム・アーキテクチャの共同開発を行って
います。

STのテクノロジーR&Dグループ バイスプレジデントであるClaudio Diazziは、
次の様にコメントしています。「コンスーマおよび産業用機器の消費電力を
大幅に低減する半導体技術は、長年研究されており、世界全体の電力消費の
低減に大きく貢献する可能性を秘めています。しかし、それらの技術は高コスト
なため、今まで商用化されませんでした。我々は、この新しいスマート・パワー
技術が、状況を大きく変革すると確信しています。」

技術情報
この新しい技術は、STの世界をリードするBCD(Bipolar-CMOS-DMOS)スマート・
パワー半導体技術の次世代版で、SOI(Silicon-on-Insulator)基板技術に0.16
ミクロン・リソグラフィーを組み合わせています。これにより、完全な絶縁層分離を
備えた高密度ロジック回路(1.8V / 3.3V CMOS)と、パワーMOSFETトランジスタ
(最大300V耐圧)、低ノイズ・デバイス、および高抵抗レジスタを含む部品ポート
フォリオが融合し、従来のバルク・シリコン基板では不可能であったASICの実現に
繋がります。

SmartPMについて
SmartPMの各パートナーは、ENIAC Joint Undertaking の他、ドイツ連邦教育・
研究省(BMBF)、ベルギーのフランダース科学技術活用イノベーション(IWT)、
フランス経済・金融・産業省、フランス産業担当大臣補佐(STSI)、
アイルランド政府商務庁、イタリア大学・科学技術研究省、イタリア欧州研究
促進局(APRE)、オランダのSenterNovem、ノルウェー研究審議会、スペイン
教育科学省(DGI)、およびスウェーデン・イノベーション・システム庁
(Vinnova)など、様々な国家プログラムならびに資金助成機関から研究資金の
一部提供を受けています。

ENIAC JUおよびSmartPMコンソーシアムの詳細については、
http://www.eniac.eu および http://www.smartpm.eu をご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに革新的な半導体
ソリューションを提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、高度な
技術力と設計ノウハウ、そして幅広いIP(Intellectual Property)
ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力を駆使することに
より、マルチメディア・コンバージェンスとパワー・アプリケーションにおいて
他社の追随を許さないリーダーとなることを目指しています。2010年の売上は
103.5億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語): http://www.st.com
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