シーバスリーガル、ペリエ ジュエ等世界トップブランドを傘下におさめる洋酒メーカー ペルノ・リカール グループ 2021/22の業績結果発表
見事な業績で記録更新の一年
売上伸長率は決算書ベースで前期比+21%(有機的成長は同+17%)。
継続事業からの営業利益(PRO)の成長率は決算書ベースで前期比+25%(有機的成長は同+19%)。
継続事業からの営業利益(PRO)の成長率は決算書ベースで前期比+25%(有機的成長は同+19%)。
【2022年6月通期決算】
- 売上
売上は、全ての地域で2桁台のパーセントの成長を達成しました。
● 北米・南米地域:12%増
北米の極めて力強い伸長、ラテンアメリカの極めてダイナミックな成長に加え、旅行者向け販売が大きく回復しました。
● アジアおよびその他地域:19%増
インド、トルコ、中国とサブサハラ・アフリカに牽引され、秀逸な伸びが見られました。韓国および日本での販売も極めて堅調でした。
● 欧州:19%増
スペイン、ドイツ、ポーランド、英国に牽引され、また、旅行者向け販売の極めて大きな回復にも支えられ、欧州での販売も著しく伸長しました。
すべての酒類カテゴリーで2桁台のパーセントの成長を達成しました。
● 戦略的インターナショナルブランド:18%増
ジェムソン、シーバスリーガル、アブソルート、バランタイン、およびマーテルに牽引され、すべての地域で秀逸な伸びを見せました。
● 戦略的ローカルブランド:18%増
シーグラムのインディアン・ウイスキー、カルーア、オルメカ、およびシーグラムのジンに牽引され、極めて力強い成長を見せました。
● スペシャルティブランド:24%増
アメリカン・ウィスキー、ジン、およびアガベ銘柄に牽引され、引き続き急成長しています。スペシャルティブランドが売上全体に占める割合は、2019年6月期に比して、倍増しました。
● 戦略的ワイン:4%減
ニュージーランドの収穫減を主因として全般に販売は弱含みでした。
価格ミックスは戦略的ブランドにおいて5%増加しました。
第4四半期の売上は22億9500万ユーロで、前年同期比14%の有機的成長を達成しました。
2022年6月期は、ほぼすべての市場で過去最高の売上と市場シェア拡大を達成しました。グループの幅広い商品群と地域展開を生かしつつ、すべての市場で、平均5%前後の販売単価アップを達成しました。販売は、料飲市場の力強い回復、小売市場の底堅さ、旅行者向け販売の急回復(中国における旅客数は引き続き停滞しているものの)に牽引されました。
注力市場では健闘し、特にインドで26%増、旅行者向け販売で48%増を達成した一方、米国は8%増、中国は5%増でした。2022年6月期は、欧州、アフリカ、中南米の全体にわたって傑出したパフォーマンスとなりました。
- 利益
● 営業利益率:12bps改善
売上原価の増加を価格・商品ミックス・固定費吸収相殺しました。
● 広告・販促費の対売上費:約16%
各ブランド、市場、活動にダイナミックに割り振りました。
● 一般管理費
デジタルトランスフォーメーションを推進するための人材確保等、意図的な増加です。
● ポジティブな為替インパクト
主に米ドルと中国人民元の対ユーロ高により、PROが約1億6000万ユーロ押し上げられました。
継続事業の実効税率は23.2%でした。
グループに帰属する純PROは21億2400万ユーロ(決算書ベースで2021年6月期比32%増)でした。
グループに帰属する純利益は19億9600万ユーロとなり、PROの増加、財務費用の減少とポジティブな為替インパクトにより、決算書ベースで53%増と堅調な増益を達成しました。
- キャッシュフローおよび負債
社債の借り換えが順調に進み、負債コストは2021年6月期の2.8%から2.3%に低下しました。
期末純負債は86億5700万ユーロとなり、2021年6月30日時点比で12億500万ユーロ増加しました。主たる要因は期中に実施したM&A のキャッシュアウトと約7億5000万ユーロの自社株買いです。期中平均為替レートによる2022年6月30日時点のEBITDAに対する純負債の比率は2.4倍でした。[1]
株主還元を次のとおり増やします:
● 予定配当は1株当たり4.12ユーロ(2021年6月期比32%増)
引き続き不安定性の高い環境の中、当グループは全地域で極めて健全な在庫レベルで新年度に入りました。
2023年6月期の見通しは以下のとおりです:
○ ダイナミックで幅広い売上伸長(平時比較ベース。第1四半期は良好なスタート。)
○ 売上伸長策と経営効率に特にフォーカス(高インフレ環境への対応)
○ 広告・販促費の対売上費は約16%を維持(一方でROIを改善)
○ 構造改革への継続投資(特にコンヴィヴィアリティ・プラットフォームの速やかな配備に向けた投資)
○ 対売上比7%程度の設備投資に加え戦略的在庫配備で将来成長を加速
○ 5億~7億5000万ユーロの自社株買い(財務方針優先事項に沿ったもの)
○ 大幅かつポジティブな為替効果が2023年6月期に見込まれます。[2]
[1] ユーロに対する米ドルの当期平均レート1.13に基づいています。
[2] ユーロに対する米ドルレート1.00(8月22日のスポットレート)の場合
- ペルノ・リカール・ジャパンの業績
● それらはシャンパンの伸びによって力強く牽引されました。
ペルノ・リカール・グループ会長兼最高経営責任者(CEO)のアレクサンドル・リカールは次のように述べました。
「2022年6月期のペルノ・リカールの秀逸なパフォーマンスは、『記録的』『バランスの取れた』『持続可能』という言葉で表すことができます。
2022年6月期は多くの点で記録づくめの年でした。売上高は過去30年で最も高い成長率で象徴的なマイルストーンである100億ユーロを突破し、過去最高の営業利益率28.3%で過去最高の30億ユーロのPROを計上しました。
また、2022年6月期の業績は、よくバランスが取れていました。すべての地域、カテゴリー、価格帯および販売チャネルで売上が伸長し、成熟市場と新興市場が等しく貢献しました。
最も重要なことは、当グループのこのパフォーマンスは、戦略的ロードマップ『楽しい時を安心の現場から』の実現に向けて着実に前進した結果であり、持続可能であるということです。
コロナ危機以降、間違いなくコンヴィヴィアリテ(人と人の心温まる交流)への評価が刷新されました。揺らぐことのないコミットメントを持ち、当グループのブランドを通じて世界中でコンヴィヴィアリテ体験を促進し続けている当グループのチームに対し、この場を借りて称賛を送りたいと思います。
困難かつ不安定性の高い事業環境に遭遇していますが、当グループのユニークな競争優位性と急速なデジタルトランスフォーメーションの推進によって、必ずや当グループの23年度から25年度の中期的事業計画を達成できるものと確信しています。」
ペルノ・リカールについて
ペルノ・リカールは世界第2位[1]のワイン&スピリッツメーカーであり、2022年度の連結売上は107億100万ユーロでした。当グループは、世界のトップ100スピリッツブランドのうち17[2]のブランドを保有し、160カ国に240以上のプレミアムブランドを販売する業界有数の著名で幅広い商品群を有しています。ペルノ・リカールの商品群には、アブソルートウオッカ、リカール(パスティス)、バランタイン、シーバスリーガル、ローヤルサルート、ザ・グレンリベット(スコッチウイスキー)、ジェムソン(アイリッシュウイスキー)、マーテル(コニャック)、ハバナクラブ(ラム)、ビーフィーター(ジン)、マリブ(リキュール)、メゾン マム、ペリエ ジュエ(シャンパン)などがあります。当グループのミッションは、グループの「サステナビリティと企業責任に関するロードマップ - 「楽しい時を安心の現場から- 」を実現し、人と人との交流という魔法を解き放つことにあります。ペルノ・リカールは分社化された組織であり、長期的な価値創造のために、有意義かつサステナブルで責任ある、人と人との交流を創出すべく、19,480名の社員をコンヴィヴィアリテという明確な目標とインクルーシブな文化のアンバサダーと位置づけています。ペルノ・リカール グループは、その戦略計画「トランスフォーム&アクセラレート(変革と加速)」の遂行に伴い、現在は、データと人工知能の活用に立脚した新しい成長モデルである「コンヴィヴィアリティ・プラットフォーム」を通じて常時変化する消費者ニーズに対応しています。
ペルノ・リカールはNYSEユーロネクストに上場しており(ティッカー:RI、ISINコード:FR0000120693)、CAC40指数およびユーロ・ストックス50指数のメンバーです。
[1] IWSR 2021 [2] IWSR 2021
本プレスリリースに記載した成長率のデータは、特に記述がない限り、すべて(恒常為替レートおよび継続的グループ組織を前提とした)有機的成長率を指しています。データは端数処理される場合があります。
2022年6月期決算の詳細は、当グループのホームページ(www.pernod-ricard.com)でダウンロードできます。
財務諸表は監査済みです。法定監査役による報告書は、事業報告書の審査、および一括登録文書の提出に必要な手続きの完了後に発行されます。
非IFRS指標の定義およびIFRS指標との照合
ペルノ・リカールの経営プロセスは企画および報告のために選択した下記の非IFRS指標を基にしています。グループの経営陣は、これらの指標が財務諸表利用者に対して、グループの業績を把握するうえで貴重な追加情報を提供するものと考えます。これらの非IFRS指標は、見合いのIFRS指標およびIFRSで報告される移動を補完するものとお考え下さい。
<有機的成長>
・有機的成長は為替レートの変動、買収・処分および適用会計基準の変更の影響を除外して計算されています。
・為替レートの影響は前年の為替レートで当年度の業績を換算することによって計算されています。
・当年度における企業買収については、買収後の業績を有機的な数値からは除外しています。前年度の買収については、決算上買収後の業績を前年度業績に含めていますが、当年度の有機的な数値上は、買収後1年以降の業績のみを含めています。
・事業、ブランド、ブランド販売権、代理店契約を前年度に処分または終了した場合、有機的な数値上は、当該事業等の業績を前年度から除外しています。当年度における処分または終了の場合、処分または終了の1年前の日以降の当該事業に関する業績を前年度から除外しています。
・この方法により、両年度に共通し、ローカルの経営陣が最も直接的に影響を及ぼすことができる施策からの事業成績に焦点を合わせることができます。
<継続事業からの営業利益>
継続事業からの営業利益はその他の一過性の営業損益を除外した営業利益に相当します。
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