2022年度米国会計研究学会年次大会に登壇 経営学部中島真澄教授と中島ゼミ生3名が共同研究を発表
「不正企業のMD&A開示情報は、誠実性の原則に準拠しているか?日本の製造業の実証」
文京学院大学(学長:櫻井隆)は、8月11日に開催された2022年度米国会計研究学会年次大会(ヴァーチャル)において、経営学部中島真澄教授(専門:財務会計・実証会計学・財務諸表分析・フォレンジック会計)が共同研究を英語で報告したことを発表します。テーマは、「不正企業のMD&A開示情報は、誠実性の原則に準拠しているか?日本の製造業の実証」(英語表記:“Does the MD&A Disclosure of Fraudulent Firms Comply with the Sincerity Principle? Evidence from Manufacturers in Japan”)で、中島ゼミに所属する経営学部4年生の能勢優花さん、氏家弘海さん、3年生の吉田翔太さんとの共同研究の成果です。
- 米国会計研究学会年次大会での報告内容について
経営学部中島教授は、8月11日12:15pm~13:45pm(現地時間)に開催された2022年度米国会計研究学会年次大会に登壇しました。米国会計研究学会(The American Accounting Association)は、1916年に米国で設立された会計研究のための学会であり、その歴史は古く、常に最先端の研究内容を発信しており、会計研究の中でも最も権威ある学会です。(当日プログラム https://aaahq.org/Meetings/2022/Annual-Meeting/Concurrent-Sessions?dID=56)
今回の共同研究に参加した中島ゼミに所属する経営学部4年生能勢優花さん、氏家弘海さんは、2020年開催“第5回アカウンティングコンペティション”の実証研究分野で「最優秀賞」と「学生最多得点賞」を獲得。また、3年生の吉田翔太さんは、2021年度米国会計研究学会年次大会で開催されたワークショップにおいて英語で報告するなど、会計研究に力を注いでいるメンバーです。
今回中島教授が発表した共同研究「不正企業のMD&A (Management Discussion and Analysis) 開示情報は、誠実性の原則に準拠しているか?日本の製造業の実証」は、2021年開催の第6回アカウンティングコンペティションで報告した研究に基づいて再分析し、さらに中島教授が概念研究を修正した内容です。経営者の利益の裁量行動(Earnings Management)と、Tone Managementとの関係を非不正企業、不正企業両方のサンプルで実証した点が高く評価され、今回の登壇となりました。Tone Management研究としては日本初の研究であり、貴重な発表とされました。
<経営学部 中島真澄教授のコメント>
今年の米国会計研究学会年次大会は、対面学会とヴァーチャル学会が別日程で開催され、ヴァーチャル学会の拙セッションでも多くの参加があり、ほっといたしました。今回の研究において、不正企業経営者が、一般に公正妥当と認められた会計原則(GAAP)の範囲を超える利益の裁量行動を隠ぺい目的でナラティブ情報のトーンを変化させていることを明らかにすることができました。日本初のトーン・マネジメント研究を世界へ発信できましたことを関係者のみなさまに感謝申し上げます。
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