書籍「デザコン2023 舞鶴 official book」全国の書店・オンライン書店にて5月2日(木)より発売！

株式会社建築資料研究社

2024年5月1日 10時00分

　建築・住宅・インテリア・資格等の専門書を発行する株式会社建築資料研究社／日建学院（所在地：東京都豊島区、代表取締役社長：馬場栄一）は、「デザコン2023 舞鶴 official book 第20回全国高等専門学校デザインコンペティション」を全国の書店・オンライン書店にて2024年5月2日（木）に発売いたします。

▼デザコン2023 舞鶴 official book

https://www.kskpub.com/book/b643580.html

「デザコン2023 舞鶴 official book」

デザコンとは

　実践的・創造的技術者を養成することを目的とした、5年一貫の高等教育機関である高専の学生によって、毎年行われている全国高等専門学校デザインコンペティション。ロボコン、プロコン、プレコンと並び、全国58校の高専におけるメインイベントのひとつ。主に土木系・建築系を中心とする学生が、専門的な知識を基に作成した作品で技術(＝エンジニアリング・デザイン)を競い合う大会。

概要

　20回目となるデザコンの全容を伝える公式記録集。今大会は、ジャズ音楽のセッションのようにさまざまな掛け合いからこの時代にふさわしい新たな価値が創造されることを期待して「session-新しい協働のかたち」をテーマに掲げ、京都府舞鶴市舞鶴赤れんがパークと舞鶴市総合文化会館の2会場で実施。全5部門の競技の応募作品が282点となった。

撮影：中川敦玲

撮影：坂下智広

撮影：渡辺洋司

空間デザイン部門

◆テーマ：住まいのセッション

　「20人の住まい」という条件のもと、多様な人々が集まって暮らす必要性を、具体的に建築の空間表現として提示する課題。多様性の時代と言われている現代だからこそ実現可能な、個人や各世帯の個性と自由と平等とを尊重しながら、人々が互いに関係し合い集まって暮らす形の提案が求められた。全国から応募された136作品から入賞作品が決定するまでの全審査過程を記録する。

構造デザイン部門

◆テーマ：つどい支える

　昨年に続き、紙と木工接着剤のみで製作した橋が課題。今年は、橋への競技(耐荷性能試験)中に橋を2〜4分割した部品から1つの橋を会場で組み立てること、静的荷重の載荷後に衝撃を加えることという条件が追加。実際の橋の建設における「現地での組み立て」を重視し、橋の受ける「衝撃」をも考慮した、構造的な合理性を備え独創的でデザイン性に富む橋が期待された。全国及びモンゴルから応募された54作品の橋への競技の様子など、総合順位と入賞作品が決定するまでの全審査過程を記録する。

創造デザイン部門

◆テーマ：デジタル技術を用いたwell-beingに向けての都市と地方の融合

　昨年に続き、国土交通省が進める3D都市モデルのオープンデータ「PLATEAU(プラトー)」を活用し、持続可能な社会や地域創生、地域の課題解決につながる「創造性のあるサービスのプロセスデザイン」や「創造性のある製品」の提案が課題。私たちのwell-beingを高めるアイデアが求められた。全国から応募された22作品から入賞作品が決定するまでの全審査過程を記録する。

AMデザイン部門

◆テーマ：新しい生活様式を豊かにしよう！　Part２

　昨年に続き、「作品」の主要部品を3Dプリンタにより作成した「生活を豊かにする」デバイス(装置)の開発が課題。3Dプリンタの特性である「設計から実物への短期化」、「一体成形」、「切削ではなし得ない造形」、「一品生産」を存分に生かし、生活様式の改善を実現する新しい提案が求められた。全国から応募された18作品から入賞作品が決定するまでの全審査過程を記録する。

プレデザコン部門

◆テーマ：みんな、あつまれ！

　高専の本科3年生までが対象となり、デザコンの従来の4部門の内の3部門（空間デザイン部門、創造デザイン部門、AMデザイン部門）をもとに連動した3つのフィールドに分け、それぞれに提案条件を設定して実施。既成概念にとらわれない自由な発想によるデザインが求められた。全国から応募された全52作品を収録、来場者の投票結果による総合順位も記録する。

・空間デザイン・フィールド：現存するか、過去に実在した空間の透視図を、異なる時間や視点が混在するなど主観的な表現で描き、唯一無二の時空を提案

・創造デザイン・フィールド：次回のデザコン2024阿南大会で使用するトートバッグを、大会のメインテーマ「繋」をイメージできるデザインで提案

・AMデザイン・フィールド：部門のテーマを体現する3Dプリンタで造形したオブジェの製作