TCB医師らの論文が国際医療ジャーナル「PRS Global Open」に掲載。"日本初"各種メディアが美容外科への来院動機に与える影響を研究
施術内容や年齢、地域に応じた情報発信の必要性が明らかに
論文「Investigation of Patients’ Motivation for Cosmetic Surgery in a Nationwide Cosmetic Surgery Group」(全国規模の美容外科グループにおける来院動機の調査)
TCB東京中央美容外科(以下、TCB)の学術指導顧問 舟越勇介医師とTCB総括院長 寺西宏王医師をはじめ、TCB所属の山本展生医師、中川由美子医師、佐藤麻未医師、奥村公貴医師、本藤佳子医師らが論文「Investigation of Patients’ Motivation for Cosmetic Surgery in a Nationwide Cosmetic Surgery Group」を執筆。形成外科と再建外科に焦点を当て、国際的に権威性のあるオープンアクセスの国際ジャーナル「PRS(Plastic and Reconstructive Surgery)Global Open」に掲載されました。同論文では全国のTCBに来院した患者様へのアンケート結果を用いて、日本の美容医療業界で初めてソーシャルメディアやウェブサイトなどのメディアが来院動機に与える影響を研究。研究結果として、患者様が美容医療の受診を検討する際には各種メディアから情報を収集しているため、施術内容や対象年齢、地域に応じてインターネットとSNSの両方で情報を発信する必要性が明らかとなりました。
PRS(Plastic and Reconstructive Surgery)Global Openでは厳選された質の高い論文をウェブ上で誰でも閲覧できるため、世界中から寄せられた知識や経験を共有できます。TCB所属のドクターによる論文が掲載されるのは今回で2回目となります。TCBでは今後も積極的に論文を発表することで知見を提供し、医療従事者の専門知識向上を通じて美容医療業界の発展に貢献できるよう尽力してまいります。
<文献情報>
論文タイトル:Investigation of Patients’ Motivation for Cosmetic Surgery in a Nationwide Cosmetic Surgery Group
掲載誌:PRS(Plastic and Reconstructive Surgery)Global Open
掲載日:2024年1月19日
URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10798778/
【論文概要】
1. 研究の背景・目的
2017年のソーシャルメディア利用者数は世界人口の約3分の1でしたが、その後の急速な発展により、2023年には世界人口の半分以上、日本では約3分の2の人が利用するようになりました。これに伴い、ソーシャルメディア上の症例写真や動画を見てクリニックを訪れる患者様も増えており、美容外科におけるソーシャルメディアは重要な役割を担ってきています。
日本の美容医療業界で最も急速に成長しているTCBでは、ソーシャルメディアを含めたメディアの管理・運営に積極的に取り組んでまいりました。この研究の目的は来院動機に対する各種メディアの影響を把握し、患者様のニーズをより一層満たしたメディアの管理・運営を目指すことです。
2.方法
2018年9月から2023年2月までの間、全国のTCBクリニックに来院された274,763人の患者様のうち、年齢や性別、治療内容など個人情報が不明なケースを除外した146,108 人のデータを分析。2018年9月から2020年2月を「開業期」、2020年3月から2021年8月を「成長期」、2021年9月から2023年2月を「拡大期」と定義し、患者様の来院動機に与えるメディアの影響を3つの期間で比較しました。
3.結果
IQRに基づく患者様の年齢中央値は全期間が30歳(24-41歳)で、期間別では開業期が30歳(25-39歳)、成長期が29歳(24-39.5歳)、拡大期が30歳(23-42歳)となっています。
クリニックに訪れるきっかけを全期間で見ると、インターネット(53.7%)が最も高く、次いでInstagram(17.3%)、テレビ(6.3%)、YouTube(4.8%)、知人からの紹介(4.7%)となっています。開業期と成長期を比較して、インターネットと紹介は大幅に増加(インターネット: OR 1.28、95%CI 1.14-1.43、紹介: OR 1.48、95%CI 1.08-2.01)。開業期と拡大期との比較では、テレビ(OR 4.86、95%CI 3.09-7.65)やTikTok(OR 24.9、95%CI 3.50-177.0)などが大幅に増加した一方で、雑誌(OR 0.40、95%CI 0.29-0.55)や広告・看板(OR 0.26、95%CI 0.18-0.37)は大幅に減少しました。
クリニックへの来院動機のうちソーシャルメディアの割合を施術別に見ると、目元整形が時期を問わず他の施術よりも高く(開業期・成長期:39.3%、拡大期:40.2%)、目の下のクマ取りは開業期・成長期と比較して拡大期で大幅に増加(OR 1.26、95%CI 1.08-1.47)。拡大期では、ほくろ・いぼ(12.0%)、婦人科形成(16.9%)、脱毛(15.5%)、スキン(16.9%)でソーシャルメディアの割合が低い傾向にあります。
地域別に見ると、北海道・東北では開業期・成長期と比べて、拡大期にソーシャルメディアによる来院が急増しています(OR 2.39、95%CI 1.08-1.47)。拡大期でのソーシャルメディアの割合は、東京や大阪などの大都市(東京24.4%、大阪24.2%)が低く、地方都市(北海道・東北39.6%、近畿・中国・四国28.0%、九州・沖縄29.8%)では高い結果となりました。
クリニックに訪れるきっかけをメディア別で比較すると、どの年代でもインターネットやInstagramを見て来院する患者様が多い傾向にあり、年齢分布も同様となっています。TikTokの利用は10代後半から20代前半の患者様に集中していましたが、テレビやYouTube、紹介、レビューサイトは20代から40代の間の利用が高くなっていました。
4.考察
本研究では、患者様がインターネットだけではなく各種メディアから情報を収集していることが明らかとなり、施術内容や対象年齢、地域に応じた方法で情報発信を行う必要性が示唆されました。クリニックを訪れるきっかけとして、成長期ではインターネットと紹介が増加し、拡大期ではテレビやTikTok、YouTubeなどが患者様の来院につながっていました。 施術別で比較すると目元整形や目の下のクマ取りなどを受診される患者様はソーシャルメディアをきっかけに来院するケースが多く、脱毛やスキンケアなどはインターネットを閲覧して来院する患者様が多い傾向にありました。拡大期には地域的な違いも明らかとなり、ソーシャルメディアをきっかけとして来院した割合は大都市圏で低く、地方都市、特に北海道や東北で高い結果となりました。施術内容毎の年齢分布では、目元整形は10代と20代の患者様が多く、目の下のクマ取りは40代の患者様が多い傾向にあります。世代によって来院動機は異なり10代はTikTok、40代や50代はYouTubeを来院動機とする患者様が多いことがわかりました。施術内容とメディア双方の年齢層の傾向を組み合わせることで、より効果的な情報発信が可能となります。
【執筆医師】
TCB学術指導顧問 兼 BS CLINIC顧問医師
舟越 勇介 Yusuke Funakoshi
https://bsclinic-diet.com/doctor/dr_funakoshi
BS CLINIC
〒160-0022
東京都新宿区新宿3-1-20 メットライフ新宿スクエア 6F
電話予約:0120-478-160
TCB総括院長 兼 TCB梅田大阪駅前院院長 兼
二重整形指導最高責任者(関西)
寺西 宏王 Hiroo Teranishi
https://aoki-tsuyoshi.com/doctor/teranishi
TCB梅田大阪駅前院
〒530-0057
大阪府大阪市北区曽根崎2-8-15 K’sスクエアビル 3F
電話予約:0120-197-262
https://aoki-tsuyoshi.com/clinic/shinsaibashi/umedaosaka
【PRS(Plastic and Reconstructive Surgery)Global Openについて】
世界的な形成外科と再建外科に焦点を当てたオープンアクセスの査読付き国際ジャーナルです。手術および処置の結果を改善し安全性を高めること、世界中の形成外科科学を向上させることを目的としています。PRS(Plastic and Reconstructive Surgery)Global Openは 、この分野に関連する基礎科学/実験研究のほか、乳房再建、頭頸部外科、小児および頭蓋顔面外科、手などのトピックに関する臨床論文を含む、形成外科および再建外科のすべての分野(顕微手術、創傷治癒、美容整形など)に関する臨床研究、実験論文、アイデアと革新、技術と症例報告が掲載されています。
【過去のPRS(Plastic and Reconstructive Surgery)Global Open掲載について】
2023年10月11日(水)にはTCB所属のドクターによる、日本全国規模の美容整形データを用いた解析結果をまとめた論文「Recent Status of Procedures in a Single Nationwide Cosmetic Surgery Group(全国規模の美容外科グループにおける最近の治療状況)」がPRS(Plastic and Reconstructive Surgery)Global Openに掲載されました。今まで日本の美容整形の現状に関するまとまったデータはなく、全国規模の美容整形データを用いた解析結果を公表するのは美容医療業界初となります。
TCB医師らの論文が国際医療ジャーナル「PRS global open」に掲載。
"業界初"日本全国規模の美容整形データを用いた解析結果
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000177.000034186.html
TCBクリニック概要
TCB東京中央美容外科は日本全国に110院を展開する美容クリニックグループです。身体への負担の少ないプチ整形をはじめとしたさまざまなメニューを取り揃え、患者様の「キレイを幸せに」を実現します。「理想のあなたを着飾る」美容医療を。TCBは徹底したカウンセリングとシミュレーションにより、患者様の「理想」をどこまでも追い求めます。
クリニック名:TCB東京中央美容外科
TCBグループ代表:青木 剛志
クリニック数:110院(2024年2月時点)
所在地(代表院):TCB新宿三丁目院
〒160-0022
東京都新宿区新宿3-1-20 メットライフ新宿スクエア 7F
診療時間:10:00~19:00
休診日:なし(代表院含む一部クリニック)/ 不定休【WEB・LINE予約24時間365日受付中】
オフィシャルサイト:https://aoki-tsuyoshi.com/
TCBのテレビCM「美容医療は、ファッションへ。」篇
「美容医療は、ファッションへ。」
https://www.youtube.com/watch?v=gtpapClNcco
ファッションは、時の好み、人の好み。TCBが目指すのは、時の移ろいによる変化にも適応し、あらゆる年代、あらゆる嗜好の患者様へ「理想のあなたを着飾る」美容医療を提供すること。患者様の理想を追求した先にある「二重まぶたの開眼」を、クリニックの意匠のひとつである「開花する美容医療の花」に重ね合わせて表現しています。
【協賛・スポンサー企業を募集されている皆様へ】
TCB東京中央美容外科は協賛・スポンサー支援を募っている企業・団体・個人の皆様へ、率先してご協力をさせていただきます。まずはお気軽にお問い合わせください。
■本件に関するお問い合わせ
株式会社メディカルフロンティア
広報担当 石田 遥奈
mail:ishida.haruna@medical-frontier.jp
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