◆学生にもコメ高騰の実感が高まる中、値段据え置きで奮闘◆ 関西大学の100円朝食、利用者急増中
~食費を削りがちな大学生に、健康と学びを支える支援を~
関西大学では、学生に対する食育環境の充実を目的に、「100円朝食」および「100円夕食」を提供する支援を行っています。米の価格が高騰する中、「100円朝食」の販売数を調査したところ、2025年5月の販売状況が前年度 平均と比べ、約2割増加していることが分かりました。
【本件のポイント】
・コメ高騰の中で、「100円朝食」を利用する大学生が増加
・コメ不足で仕入れ確保も至難の業。ようやく確保したコメの価格は想定額の約3倍
・大学と学食が協力して、食費を削りがちな学生の食生活をサポート
関西大学では、父母組織(教育後援会)ならびに卒業生組織(校友会)の支援と、大学生協の協力を得て学生に対する食育環境の充実を目的に、2018年度からは「100円朝食」、2020年度からは「100円夕食」を提供するなど、さまざまな支援を行っています。千里山キャンパスにおける「100円朝食」の提供数は、年間約24,000食、「100円夕食」は年間約18,000食に上ります。2025年4月から2026年1月まで「100円朝食」および「100円夕食」を提供する予定です。


昨今の米価格高騰により、関西大学千里山キャンパスの生協食堂でも、米の仕入れ自体が大変厳しく、何とか確保できた半年分の米の価格は想定の3倍近くとなりました。関西大学生活協同組合の森本秀友専務理事は「学生あっての生協食堂。価格高騰分はライス代に転嫁することなく、赤字覚悟で据え置き価格とする決断をした。学生は、生活費が苦しくなると食費を削る傾向があるが、食事は健康の大本。経済的な理由で食事を抜くことがないよう、できることをやっていきたい。ただ、今期は学生の ために頑張るが、この状況が続けば来期は厳しいかもしれない」と話します。
■「100円朝食」の人気が高まる
このような背景のもと、大学が支援を行っている「100円朝食」の販売数に変化が出てきました。2025年4月の「100円朝食」利用者数は昨年度と大差ありませんでしたが、5月に入ってからのコメ高騰の影響が大学生にも出てきたようで、利用率が大きく伸びました。千里山キャンパスにおける2024年度1日あたりの「100円朝食」販売数は、平均約165食だったのに対し、2025年5月の販売数は約197食となり、約2割の増加となっています。利用学生からは、「100円朝食以外では朝食を食べないので助かっている」、「一人暮らしでなるだけ食費を押さえたいので、100円でバランスの取れた食事がとれるのはありがたい」との声が多数寄せられています。
身体にも懐にもやさしい食事を学生たちに提供し、学びの環境を整えることも大切な学生支援と考えています。
▼本件の詳細▼
関西大学プレスリリース
https://www.kansai-u.ac.jp/ja/assets/pdf/about/pr/press_release/2025/No16.pdf
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