双日、次世代ワクチンを開発するVLP Therapeutics Japan株式会社に出資
~福岡県久留米市での革新的ワクチン研究開発・生産体制確立を支援~
VLPT USは、世界の「アンメット・メディカル・ニーズ」に応え、従来のワクチン療法を一変する革新的な治療法の開発を目的に設立され、創業者である赤畑氏が開発した独自のVLP(Virus Like Particles:ウイルス様粒子)(※1)を基盤技術に、がんに対する治療ワクチンとマラリア、デング熱など感染症に対する予防ワクチンの研究開発を進めています。その日本法人であるVLPT Japanは、日本国内において国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)および厚生労働省の支援により、レプリコン(次世代mRNA)技術(※2)を用いた新型コロナウィルス感染症(COVID-19)などに対する予防ワクチンの研究開発に取り組んでいます。
VLPT Japanは、今後さまざまなワクチンの研究開発を加速するために、また、有事の際に速やかに新たなワクチンを開発できる体制を整えるためには、自社での治験用ワクチン製造が必要と考え、経済産業省の支援により福岡県久留米市久留米リサーチ・パーク内に自社の製造拠点の設立を進めています。今回の増資による資金は、製造拠点の設立・運営や研究開発などに活用されます。
双日は、これまでVLPT USに対し2回出資していますが、今回のVLPT Japanに対する増資引受けや事業運営サポートを通じ、日本国内における新型コロナワクチンを始めとした各種ワクチンの研究開発と、国内生産体制確立に向けた取組みを支援することで、次世代ワクチン技術の実用化を通じた医療・バイオ産業の発展と世界中の多くの人々のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上に貢献していきます。
*1:ウイルスのゲノム情報を含まないウイルスの殻と同形の無害な粒子。無力化したウイルスと同形のVLPを体内に投与することで、免疫反応を起こし、予め抗体を作らせる。
*2:レプリコン(次世代mRNA)ワクチンは、少量の接種で十分な抗体が作られる、自己増殖
型のmRNAワクチン。現行のmRNAワクチンと比べて10~100分の1程度の接種量とな
ることから、短期間で日本全人口分の製造が可能となることと、副反応が低減されることが
期待される。
(ご参考)
【VLPT USの概要】

会社名 | VLP Therapeutics, Inc. |
設立 | 2013年 |
所在地 | 米国メリーランド州ゲイサーズバーグ |
代表者 | 赤畑渉 |
主な事業内容 | がん治療ワクチンおよびマラリア、デング熱など感染症予防ワクチンの研究開発 |
【VLPT Japanの概要】

会社名 | VLP Therapeutics Japan株式会社 |
設立 | 2020年 |
所在地 | 東京都港区 |
代表者 | 赤畑渉 |
主な事業内容 | 新型コロナ、インフルエンザなど感染症予防ワクチンの研究開発 |
関連ニュースリリース
1) 2021年3月15日付「双日、次世代ワクチン技術を開発する米/VLP Therapeutics, Inc.に出資」
(URL) https://www.sojitz.com/jp/news/2021/03/20210315.php
2) 2021年12月27日付「双日、次世代ワクチン技術を開発する米/VLP Therapeutics, Inc.に追加出資」
(URL) https://www.sojitz.com/jp/news/2021/12/20211227.php
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