3月の中古車買取相場は落ち着いた水準に/中古車買取相場推移レポート(2025年4月版)
株式会社ファブリカホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:谷口政人)の完全子会社、株式会社ファブリカコミュニケーションズ(本社:愛知県名古屋市中区、代表取締役社長CEO:谷口政人、以下「当社」)が運営する中古車一括査定サイト「車選びドットコムの一括査定(https://www.kurumaerabi.com/kaitori/)」より、3月の買取相場動向および過去2〜5年間の買取相場をもとに分析した4月以降の車買取相場推移の予測についてまとめたレポートをご案内いたします。

今回ご案内する2025年4月版の中古車買取相場レポートおよび過去のレポートについては、下記URLからご確認いただけます。
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2025年4月版中古車買取相場レポート:https://www.kurumaerabi.com/kaitori/marketprice/
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過去レポートアーカイブ:https://www.kurumaerabi.com/magazine/tag/125/
愛車の売却を考えている人は当面は買取相場を要注視

春の需要期に向けて高値で推移していた中古車の買取相場は、3月には需要の落ち着きにより、前年とほぼ同水準の平均価格で安定しました。
この背景には、前年同月比で7〜9%増加したオークション出品台数に対し、成約率が低下していることが挙げられます。これにより、中古車市場では供給過多の傾向や、買い手側の慎重な姿勢がうかがえます。
現時点での車選びドットコムの統計データでは、こうした需給の緩みは一時的と見られており、3月を底に買取価格は昨年を上回る水準で再び上昇し、夏前には過去最高値を更新する見込みとなっています。その背景としては、新車市場における半導体不足や部品調達難が依然として解消されず、新車供給不足に伴う代替需要が中古車市場を支えるという構図が挙げられます。さらに、アメリカのトランプ政権による関税引き上げで新車価格が高騰した場合には、中古車の相対的需要が一層高まる可能性があります。
しかしながら、こうしたアメリカの関税政策が実施されると、日本車の米国内価格が高騰し、国内で製造される米国向け車両が余剰化するリスクがあります。その結果、メーカーが国内市場向けに生産を振り向けることで、新古車や新車登録1年以内の高値車両については買取価格が落ち着く可能性があります。
さらに懸念されるのは、米国が高い関税を継続した場合に各国の報復措置などで国際経済の不確実性が高まることです。実際、2025年4月15日時点の為替相場は年初の150円台後半から140円台前半へ円高が進んでいます。今後も円高が進行すればドル建て取引業者の利益が圧迫され、買取価格が下落するリスクも視野に入れる必要があります。
したがって、今後もアメリカの関税政策の動向や為替市場の推移などを注視しながら、中古車市場の相場動向を慎重に見極めていく必要があります。
中古車買取の動向

今年2月には、「車選びドットコム」の独自集計において、買取相場が過去最高値を記録しましたが、現在は一時的に落ち着いた状況です。しかし、夏に向けて再び上昇傾向にあります。
同社の予測データでは、業者の仕入れが活発になる夏のボーナスシーズンに向けて相場は上昇を続け、以降もしばらく高値で推移する見通しです。
特に、国内外で人気の高いハイブリッド車は、今後も高値での買取が期待されます。また、トヨタのアルファード/ヴェルファイアやランドクルーザーファミリーなども、高年式モデルを中心に高値傾向が続くことが予想されます。
かつては日本国内で消費されることが多かった中古車ですが、近年は新興国を中心に世界的な自動車需要の高まりにより、輸出需要が拡大しています。
この輸出需要の拡大は、中古車価格を押し上げる一因となっており、今後もこの傾向は継続すると予測されます。
但し、上記の通り、今後のアメリカの関税政策や為替相場の動向などが懸念されるため、、中古車価格の動向は引き続き慎重に見極めていく必要があります。
ボディタイプ別の中古車買取ランキング
車選びドットコムの最新のボディタイプ別中古車買取ランキングを紹介します。
※「車選びドットコム」のボディタイプ別買取ランキングは、オークション相場や自社統計データを基に算出した独自データとなっており、詳細数値は非公開としています。
国産車ボディタイプ別買取ランキング

順位 |
ボディタイプ |
割合(%) |
前月からの変動率 |
1位 |
軽自動車 |
27.8% |
-2.3% |
2位 |
ミニバン/ワンボックス |
18.9% |
+1.0% |
3位 |
コンパクト/ハッチバック |
17.9% |
+1.0% |
4位 |
SUV/クロカン |
8.7% |
+0.4% |
5位 |
セダン/ハードトップ |
6.6% |
+0.4% |
国産車ボディタイプ別買取ランキングの全体の順位は、セダン/ハードトップが5位になり、軽バン/軽ワゴンがトップ5から脱落しました。
トップ3の軽自動車、ミニバン/ワンボックス、コンパクト/ハッチバックは、国内の中古車需要を反映したカタチになっていると言って良いでしょう。以前はガラパゴス車と言われた軽自動車ですが、現在では海外需要も手伝って、高値安定の買取価格をより強固なものにしています。
輸入車ボディタイプ別買取ランキング

順位 |
ボディタイプ |
割合(%) |
前月からの変動率 |
1位 |
コンパクト/ハッチバック |
22.0% |
+0.7% |
2位 |
SUV/クロカン |
21.5% |
-2.3% |
3位 |
セダン/ハードトップ |
20.5% |
+1.2% |
4位 |
ステーションワゴン |
11.9% |
+0.2% |
5位 |
クーペ |
9.8% |
+0.3% |
輸入車は、前月の1位と2位が入れ替わって、コンパクト/ハッチバック、SUV/クロカン、セダン/ハードトップの順になりました。2025年第1四半期の新車販売は、BMW ミニ、VW ゴルフ、VW T-クロスという順なので、それらの乗り換え需要が反映された結果かもしれません。
一方でステーションワゴン、クーペがランクインするのは輸入車ならではでしょう。ユーザー層の違いが現れています。
中古車の一括査定サイト「車選びドットコムの一括査定」について
「車選びドットコムの一括査定」のWebサイトでは、中古車の買取に関する情報を発信しており、車の買取相場や実際に査定を行ったユーザーの口コミなど、車を売却する際に参考となる情報をお届けしています。
ユーザーが選ぶ買取業者おすすめランキング、車売却時の困りごとを解決するノウハウ記事も掲載中です。
サービスURL:https://www.kurumaerabi.com/kaitori/
会社概要
【株式会社ファブリカホールディングス】
代表者:代表取締役社長CEO 谷口政人
本社所在地:東京都港区赤坂1−11-30 赤坂1丁目センタービル 9F
設立:1994年11月
株式:東証スタンダード市場(コード番号:4193)
コーポレートサイト:https://www.fabrica-hd.co.jp/
【株式会社ファブリカコミュニケーションズ】
代表者:代表取締役社長CEO 谷口政人
本社所在地:愛知県名古屋市中区錦3-5-30 三晃錦ビル8F
事業内容:業務支援システム開発・販売事業、インターネットメディア事業、WEBマーケティング支援事業、自動車修理・レンタカー事業
出資比率:株式会社ファブリカホールディングス100%
コーポレートサイト:https://www.fabrica-com.co.jp/

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株式会社ファブリカコミュニケーションズ 広報室 TEL:052-959-3460 FAX:052-959-3463 E-mail: press@fabrica-com.co.jp |
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