キャディ、177億円の資金調達を実施し企業価値は1,820億円に
次世代版「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を米国でも提供開始
「物的イノベーションを10倍加速する」をビジョンに掲げるキャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役CEO:加藤 勇志郎、以下キャディ)は、Moore Strategic Ventures、Coreline Venturesをはじめとする新規・既存投資家8社を引受先として、総額177億円のシリーズDラウンドの契約を締結しました。
今回の資金調達に伴い、累計エクイティ調達額は363.1億円になり、当社の企業価値(バリュエーション)は1,820億円となります。

■ 資金調達の概要
本ラウンド調達総額:177億円
新規投資家:Moore Strategic Ventures、Coreline Ventures、合同会社HR Tech Fund※1、Woven Capital、Salesforce Ventures
既存投資家:Atomico、グロービス・キャピタル・パートナーズ、ゆうちょアセットマネジメント株式会社※2
累計エクイティ調達額:363.1億円
※1 株式会社リクルートホールディングス傘下のCVC
※2 ゆうちょアセットマネジメント株式会社の子会社を運営者とするJPSグロース・インベストメント投資事業有限責任組合及びJPSグロース・インベストメント2号投資事業有限責任組合
■ 資金調達の背景と使途について
AIが知能の限界を超えていくほど、"考えたこと"と"物理世界に実装すること"の乖離は大きくなっていきます。現に世界にはAIの進化だけでは解決できない物理的な課題が数多く残されています。キャディはこれを製造業だけの課題ではなく人類の課題と捉え、「物的限界」と呼んでいます。キャディが掲げるビジョンは、この物的限界を突破し、「物的イノベーションを10倍加速する」ことです。
その鍵は、モノづくりを直列から並列に変えることにあります。これまで一つずつ順番にしか進められなかった工程が複数同時に走る世界では、部門や拠点を越えて人とAIが同じ情報と文脈を参照できる「共通基盤」が不可欠になります。しかし、製造業のデータは意味も関係も制約も複雑で、汎用AIだけでは扱えません。製造業特有のデータを理解・解析するAIモデルから、実際の業務を担うアプリケーションまでを一気通貫で持つ、領域特化のバーティカルAIが必要です。
キャディは2026年8月、この共通基盤を担う次世代版「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を日本国内で発表しました。分断されたデータに意味を与え、その上で人とAIのあらゆる業務が動く、製造業OSとしての共通基盤です。このたび、2023年よりプロダクトを展開してきた世界第2位の製造業市場である米国においても、同プラットフォームの提供を開始しました。今後、本格的に展開を加速させてまいります。
なお、本調達により得た資金は、この基盤の構築と展開を加速するため、以下の4領域に主に投資します。
(1)独自AI・テクノロジーの開発
(2)製造業AIデータプラットフォームCADDiの拡張
(3)北米を中心としたグローバル事業体制の拡充
(4)採用・育成等、人材への投資
■ 投資家コメント
Coreline Ventures 共同創業者・マネージングパートナー 原 健一郎 氏
「キャディには創業期から投資を行い、2018年のシリーズA、2019年の資金調達と3ラウンド連続でリード投資を行ってきました。そして今回のラウンドでも、Coreline Venturesとして再び大きく投資をさせていただきました。製造業に特化したAIデータプラットフォーム事業を開始して4年。キャディは既に、2020年代の日本のAI/ソフトウェア企業では最大級の売上規模に成長しております。AIの活用のためにはデータレイヤーとセマンティックレイヤーの整備が不可欠ですが、製造業においては、部門ごとに分断された情報非構造化データないしは現在まだデジタル化されていない情報にこそ企業固有の重要な知見が眠っており、製造業特化のデータ基盤が求められています。特に長い歴史を持つ日本の製造業各社には、長年にわたって培われてきた膨大な知見が非構造データとして存在しており、現在CADDiのデータレイヤーには、開発、調達、生産に関わる様々な情報が蓄積され始めています。個人の経験に留まっていた知見が組織の資産に変わり、「物的イノベーションを10倍加速する」というビジョンが現実になっていく。その過程で、キャディが今後展開するAIプロダクト群が、日本の製造業が持つ強さをもう一度世界に示す一助となることを期待しています。」
Woven Capital 最高投資責任者兼パートナー 加藤 道子 氏
「製造業各社の仕様書や過去のプロジェクト記録、日々の設計・調達・生産の判断には、数十年にわたり蓄積されたエンジニアリングの知見が眠っています。その多くは、必要なときに活用することが難しく、熟練技術者の退職に伴い、その継承はますます困難になっています。キャディは、こうした知見を構造化し、必要なときに引き出せる形にすることで、実際のエンジニアリング上の意思決定を支えるに足る高い精度で大規模に活用できるようにするプラットフォームを構築しています。AIが、こうしたワークフローの複雑さや求められる精度に対応できるようになる中、このような領域特化型のインテリジェンスこそが製造業の新たな時代を形づくると考えています。キャディはすでに、不具合の削減からリードタイムの短縮、コストの低減に至るまで、業界が長年抱えてきた重要課題の解決に向けて世界の主要メーカーを支援しており、同社の今後の歩みを後押しできることを嬉しく思います。」
Atomico パートナー Luca Eisenstecken 氏
「18か月前、同社が製造業におけるAI企業を代表する存在になり得ると信じて投資したその確信は、それ以来ますます強まっています。キャディは今、日本、米国、欧州において世界で最も高度な製造業各社の業務に深く組み込まれており、顧客は部門、業務プロセス、地域を横断してプラットフォームの活用を拡げ、並外れたスピードと効率性で成長しています。
私たちがさらに期待を寄せているのは、これから先の展開です。CADDiは、個々の製造業務の課題解決から、製造業のライフサイクル全体を支えるインテリジェンス・レイヤーの構築へと進化を遂げようとしています。新たなAIネイティブなデータプラットフォームは、共通のデータ・セマンティクス基盤を通じて設計、調達、生産、品質をつなぎ、数十年にわたってバラバラに分断されてきたモノづくりの知見をAIエージェントが横断的に読み解くための文脈を与えます。その志は極めて大きく、実行力も卓越しています。加藤氏、小橋氏、そしてチームの皆さんとのパートナーシップを、次の10年さらに深めてくことを非常に楽しみにしています」(原文和訳)
グロービスキャピタルパートナーズ パートナー 湯浅エムレ秀和 氏
「2018年のシリーズA投資以来、今回のシリーズDで4度目の出資をさせていただきました。世界トップティアの成長速度、米国市場での確かな実績、そして今回発表されたAIデータプラットフォーム構想という壮大なビジョンから、キャディはまだまだ伸び続けていくと確信しています。今回の調達で名実ともにユニコーンとなった今、次はデカコーンを通過点としながら、世界最大の産業である製造業におけるキャディの壮大な挑戦を私たちも全力で応援し続けます。」
■ キャディ 代表取締役CEO 加藤 勇志郎 手記を公開
本日、キャディ公式サイトにて代表取締役CEO 加藤 勇志郎の手記「製造業の復権 ── AI時代に、物を作るということ」を会社公式サイトにて公開しました(日本語版・英語版)。
以下は本文からの一部抜粋です。
「過去30年、人類はBitの世界を100倍以上速く進化させた。Atomの世界は、多くの産業でほぼ同じ速度のまま進んだ。そしてAI時代に、この差はますます開く。AIが思考を1万倍速くして、理論を1万倍生み出したとしても、車の量産化が4年のままなら、AIの上振れは物理世界で大きく希釈される。物的限界を解くとは、つまり、この非対称を解くことに他ならない。」
■ お知らせ
① 特別オフラインイベント開催

CEO×VC対談イベント「グローバル投資家と語る"日本発ソフトウェア"の突破口」
・開催日時:9月30日(水)19:00~21:00 @大手町サンケイプラザ ※オフライン開催のみ
② ポッドキャスト番組『CADDi Dialogue』開設
▶︎ YouTube / Spotify / Apple Podcast

③ 現在募集中のポジション詳細
▶︎新卒採用サイト

キャディ株式会社
キャディ株式会社は、「物的イノベーションを10倍加速する」をビジョンとするグローバルスタートアップです。製造業のバリューチェーン上に散在するあらゆるデータをAIで解析・構造化・意味付け・関連付けすることで、組織全体で活用できるデータ基盤を構築する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発・提供しています。「製造業ディスカバリーエンジンCADDi Explorer」「製造業AIエージェントCADDi Agent」を中核に、バリューチェーン全工程を支える業務特化プロダクト群を通じて、製造業の判断と実行を高度化し、経営レベルのインパクトを生み出します。日本をはじめ、アメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開し、日経225構成企業のディスクリート系製造業の半数以上をはじめ、全世界22カ国で導入されています。累計資金調達額は363.1億円。なお、受発注プラットフォーム事業は2024年にAIプラットフォーム事業へ統合し、現在は部品・組立品の提供を終了しています。https://caddi.com/ja-jp/company/
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