新車の安定供給により中古車相場下落の兆し/中古車市場統計レポート(2025年3月版)
株式会社ファブリカホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:谷口政人)の完全子会社、株式会社ファブリカコミュニケーションズ(本社所在地:愛知県名古屋市中区、代表取締役社⻑CEO:⾕⼝ 政⼈)が運営する中古⾞情報サイト「⾞選びドットコム(https://www.kurumaerabi.com/)」より、2025年3⽉における⾃動⾞登録台数の推移と、中古⾞情報サイト「⾞選びドットコム」の販売台数推移から、中古⾞市場の動きをまとめたレポートをご案内いたします。

【中古⾞市場統計レポート(2025年03⽉)】より抜粋してご案内いたします。
本調査詳細はこちら:https://www.kurumaerabi.co.jp/useful-details/1356/
⾃動⾞販売市場の動向(2025年03⽉)
まず2月と比較した「前月比」を見てみると、新車登録台数は122.1%、中古車登録台数は149.3%と新車・中古車ともに大幅に増加しました。新車に関しては3ヶ月連続で前月の登録台数を上回っており、供給が安定しつつあります。中古車に関して繁忙期ということもあり例年通り70万台を上回る結果となりました。
次に昨年3月と比較した「前年比」を見てみると、新車登録台数は110.7%、中古車登録台数は99.7%と新車のみ増加しました。新車に関しては、一部の新車メーカーが受注残の解消に努めた結果、登録台数が増加していると思われます。中古車に関しては2ヶ月連続で前年同月の台数を下回りました。
新車登録台数

2025年 |
1月 |
2月 |
3月 |
月平均 |
新車登録台数 |
376,258台 |
409,348台 |
499,746台 |
381,309台 |
前年比 |
112.4% |
118.7% |
110.7% |
101% |
中古車登録台数

2025年 |
1月 |
2月 |
3月 |
月平均 |
中古車登録台数 |
464,591台 |
520,403台 |
776,885台 |
538,990台 |
前年比 |
100.8% |
94.3% |
99.7% |
100.3% |
※「車選びドットコム」では、普通自動車の登録台数を発表している「自販連(一般社団法人 日本自動車販売 協会連合会)」と、軽自動車の登録台数を発表している「全軽自協(一般社団法人 全国軽自動車協会連合会)」の統計データをもとに、新車登録台数と中古車登録台数の推移を紹介しています。
2024年度の中古車オークション市場は、成約率・出品台数・成約台数・落札平均価格の全ての指標で2023年度を上回る好調な実績を記録しました。成約率は前年比で2.6ポイント増加し、過去11年間で最も高い数値を記録しました。。出品台数は3.8%増加し3年連続で過去最高を記録、成約台数も8.0%増加しました。年間成約台数が200万台を超えるのは史上初となります。また、落札平均価格は14.3%の増加となりました。落札価格が上昇する中でも成約台数が過去最高を更新した背景には、慢性的な球数不足により事業者間の仕入れ競争が一段と激化していることが要因として挙げられます。実際、2024年度下期(10月〜2025年3月)の中古車登録台数は前年同期比で0.3%減少しており、依然として中古車市場の玉数不足は解消されていない状況と言えるでしょう。
一方、2025年1月〜3月の新車登録台数は前年同期比で13.6%増加しました。新車の供給が安定しつつあるため、下取りや買取を通じて市場に流入する中古車が増えることが見込まれます。また、多くの中古車販売業者の仕入れを困窮させていた落札平均価格の高騰が落ち着く兆しも見えています。主要4事業者(USS、CAA、TAA、JU系)の落札平均価格を見てみると、2025年3月はCAAが前年同月比で7.1%減少となり、1年5カ月ぶりのマイナスとなりました。USSでは前年同月比で1.5%増加とプラスを維持したものの、増加幅は直近1年間で最小にとどまっています。
2025年度も中古車業者の仕入れ意欲は高いものの、着実に新車の台数が増加していることから中古車市場に車両が流れ込み相場が落ち着く可能性があります。実際に、アルファードやヴェルファイアなどの海外需要が高く、プレミアム価格で取引されていた車種も、新規受注の再開を契機にオークション相場の下落が見られています。新車の供給が安定すれば、一部のプレミアム価格がついていた車種だけでなく、中古車相場全体の高騰が緩和されると思われます。そのため、今後とも中古車だけでなく、新車の登録台数にも目を向けておくと良いでしょう。
中古車情報サイトの動向(2025年03月)

※「車選びドットコム」の市場動向は、加盟店専用レポートからの抜粋のため、詳細数値は非公開としています。
国産車の中古車販売傾向【人気ランキング】
「車選びドットコム」の市場動向から調査した、国産車の2025年3月中古車販売ランキングを紹介します。
ボディタイプ別販売ランキング
国産車のボディタイプ別ランキングでは、軽自動車が変わらず1位を維持しています。3月はボディタイプごとのランキングやシェアに大きな変動は見られませんでした。

順位 |
ボディタイプ |
割合 |
変動率 |
1位 |
軽自動車 |
31.4% |
-1.0% |
2位 |
コンパクト/ハッチバック |
15.9% |
-0.1% |
3位 |
ミニバン/ワンボックス |
14.4% |
+0.5% |
4位 |
軽バン/軽ワゴン |
8.9% |
+0.4% |
5位 |
セダン/ハードトップ |
6.9% |
-0.5% |
車種別販売ランキング
国産車の車種別ランキングでは、引き続きプリウス(トヨタ)が1位となりました。ランクインしている10車種のうち7車種が軽自動車となっており、2月に引き続き軽自動車の人気の高さが伺えます。

順位 |
車種(メーカー) |
順位変動 |
1位 |
プリウス(トヨタ) |
→(前回1位) |
2位 |
タントカスタム(ダイハツ) |
→(前回2位) |
3位 |
N-BOX(ホンダ) |
→(前回3位) |
4位 |
タント(ダイハツ) |
↑(前回8位) |
5位 |
セレナ(日産) |
→(前回5位) |
◆輸入車の中古車販売傾向【人気ランキング】につきましては、こちらからご確認いただけます。
https://www.kurumaerabi.co.jp/useful-details/1356/
中古車販売店様の経営活動を応援します
「車選びドットコム」では、「symphony」をご利用いただいている加盟店に向けて、月に一度上記のレポートよりも詳細な小売データレポートを発行しています。各ボディタイプで人気の車種をご紹介している他、年式・走行 距離・価格帯・カラー別での販売割合もご確認いただけます。
目まぐるしく変わる社会情勢に対して、常に変化が求められる昨今。データを分析して高速でPDCAを回して行く必要があります。「車選びドットコム」では20年以上の中古車情報サイトの運営実績で蓄積したノウハウを、中古車販売店の皆さまにご提供していますので、少しでもご関心をお持ちの方はぜひお問合せください。
サービスURL:https://www.kurumaerabi.co.jp/
会社概要
【株式会社ファブリカホールディングス】
代表者:代表取締役社長CEO 谷口政人
本社所在地:東京都港区赤坂1−11-30 赤坂1丁目センタービル 9F
設立:1994年11月
株式:東証スタンダード市場(コード番号:4193)
コーポレートサイト:https://www.fabrica-hd.co.jp/
【株式会社ファブリカコミュニケーションズ】
代表者:代表取締役社長CEO 谷口政人
本社所在地:愛知県名古屋市中区錦3-5-30 三晃錦ビル8F
事業内容:自動車販売支援システム開発・販売事業、インターネットメディア事業、WEBマーケティング支援事業、自動車修理・レンタカー事業
出資比率:株式会社ファブリカホールディングス100%
コーポレートサイト:https://www.fabrica-com.co.jp/
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