「若者の明日をともにつくる 協働プロジェクト」~希望の種を、日本にも~ テラ・ルネッサンス × NPO法人あいむが連携協定を締結
子ども・若者が「困ったときに相談できる」社会へ――2025年12月1日、包括連携協定を締結

国連ECOSOC(経済社会協議会)特殊諮問資格NGO 認定NPO法人テラ・ルネッサンス(理事長:吉田真衣、所在地:京都府京都市、以下テラ・ルネッサンス)と、福岡の繁華街で夜回りなどのアウトリーチ活動を軸に、支援につながれない子ども・若者に寄り添ってきたNPO法人あいむ(福岡県福岡市、代表理事:藤野 荘子)は、2025年12月1日、包括連携協定を締結しました。
テラ・ルネッサンスが海外で積み重ねた「未来をつくる支援」の知見や実践知、ファンドレイジングのノウハウ、経営資源とあいむが国内の現場で磨いてきた「繁華街での夜回り支援」。 両団体の知見や経験、資源を掛け合わせることで、困難を抱える日本の子ども・若者の「明日」をともにつくるNGO×NPOの新しい協働モデルに挑戦します。
〇「若者の明日をともにつくる 協働プロジェクト」宣言
一. 一人ひとりに出会い、かかわりをひらくこと
二. ともに歩み続け、未来を育てること
三. 希望の種を日本にも広げ、平和をつくること

相談窓口につながれない若者にこちらから出会いに行き、”伴走支援”へとつなげていきます。
〇30年で相談件数200倍――背景にある、子ども・若者の孤独と孤立
全国の児童相談所で扱われる虐待相談件数は、30年で200倍に増加しました(出典:こども家庭庁 令和4年度 児童相談所における児童虐待相談対応件数(速報値))。公的機関の相談窓口も対応しなければならないケースが多く、ひっ迫している状態です。相談窓口の存在を知っていても、
「誰に相談すればいいかわからない」
「頼っていいのか迷ってしまう」
そんな思いのまま、孤立してしまう若者が少なくありません。
〇「支援が届きにくい子ども・若者へ、まず出会いにいく」
●あいむの取り組み:
夜の繁華街で声をかける“アウトリーチ”

あいむは、相談を「待つ」のではなく、夜の繁華街や公園で声をかけ、まず出会うことを大切にする支援を続けています。
出会った後は、
・フリースペースでの居場所参加
・相談・同行支援
・緊急宿泊支援
・食糧支援
・学習支援
などを通じて、若者が「困ったときに相談してもいい」と思えるようになるまで、信頼をていねいに育てていきます。
その姿勢を象徴する言葉として、あいむでは
「一緒に歳を取る支援」
という思いを大切にしています。
声をかけたその日だけではなく、若者とともに時間を重ねていく――。そんな長いまなざしの関わりが、若者の小さな一歩につながっています。
●テラ・ルネッサンスの取り組み:
紛争地・被災地で培った“寄り添い続ける支援”

テラ・ルネッサンスは2001年の設立以来、カンボジア・ウガンダ・コンゴ・ラオス・ウクライナ、日本の被災地などで、人々が「自身の力で未来をつくる」ための自立支援を行ってきました。
ウガンダでは元子ども兵への支援を20年間継続し、支援を受けた元子ども兵が、今度は他の誰かを支える「恩送り」の連鎖も生まれています。
こうした長期的・継続的な寄り添いは、あいむが大切にしている「長い時間をともに歩む支援」と深く共鳴します。
〇 連携によって目指すこと
1.アウトリーチと伴走型支援の充実・拡大
2.研修・人財育成の共同実施
3.調査・研究・政策提言・事業評価の実施
4.社会への啓発活動の推進
5.国内外の知見を活かした包括的な支援策の設計
特に、既存の支援につながりにくい若者に確実に届く新しいモデルを共に探ります。
〇 テラ・ルネッサンス×あいむ 代表者コメント

認定NPO法人テラ・ルネッサンス
理事長 吉田 真衣
テラ・ルネッサンスは、これまで20年以上にわたり、紛争や災害の影響を受けた地域で、困難な状況にある人々の自立を支える支援を続けてきました。その中で、私たちが最も大切にしてきたのは、『一人ひとりに深く寄り添い、長いまなざしで支え続ける』という姿勢です。これは、あいむが掲げる『一緒に歳をとる支援』という哲学と深く共鳴するものです。
今、日本国内においても、困難を抱えながらも既存の支援の網からこぼれてしまう若者が増加しています。誰にも頼れず、相談の最初の一歩さえ踏み出せない子ども・若者の存在は、私たちにとって見過ごせない喫緊の課題です。求められているのは、ただ窓口を増やすことではなく、こちらから若者に出会いに行き、関係性を丁寧に育むプロセスを大切にする支援だと考えます。
この包括連携協定を通じて、テラ・ルネッサンスが海外の事業地で培った長期伴走の経験と、あいむがローカルな現場で磨き上げたアウトリーチの知恵を掛け合わせます。これにより、困難を抱える若者に確実に届く、新しい「アウトリーチ×長期伴走支援モデル」を共同で開発・展開していくことに、私たちは大きな意義と使命を感じています。

NPO法人あいむ
代表理事 藤野 荘子
特定非営利活動法人あいむは2022年から福岡の繫華街でのアウトリーチ支援をしています。活動の中で、どの報告に進むか迷ったときに、いつも立ち返ることがあります。それは「何が子ども・若者の利益に資することなのか」ということです。当たり前の話ではありますが、なんとなく、子ども・若者のためになっていそうなことではなく、子ども・若者が自分の力を取り戻し、明日を創っていくためには何が必要なのかという視点で、日々、活動に取り組んでいます。
このたび、長年、世界で過酷な課題に取り組んできたテラ・ルネッサンスと協働して事業を進められることを大変心強く感じています。テラ・ルネッサンスが長年培ってきた伴走支援から、あいむも学びながら、よりよい活動をしていきたいと思っています。ともに歩むことで、双方の経験や強みが生かされ、より多様な支援の形を生み出していけると考えています。
〇団体概要
▼認定NPO法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21 jimukinoueda bldg.403
理事長:吉田 真衣
設立:2001年
活動内容:紛争地・被災地での自立支援、平和構築、啓発・アドボカシー
公式サイト:https://www.terra-r.jp/
▼NPO法人あいむ
所在地:福岡県福岡市中央区大名2-10-4シャンボール大名 D-308
代表理事:藤野 荘子
設立:2023年
活動内容:子ども・若者のアウトリーチ支援、相談支援、居場所づくり ほか
公式サイト:https://aim-ibasho.org/
■本件に関するお問い合わせ
認定NPO法人テラ・ルネッサンス 広報室
お問合せフォームl:https://www.terra-r.jp/contactus.html
TEL:075-741-8786 (月~金 10時半~18時)

認定NPO法人テラ・ルネッサンス
「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を目的に、2001年に鬼丸昌也によって設立。現在では、カンボジア、ラオスでの地雷や不発弾処理支援、地雷埋設地域の生活再建支援、ウガンダ、コンゴ、ブルンジでの元子ども兵の社会復帰支援を実施。また、日本国内では、平和教育(学校や企業向けの研修)や、岩手県大槌町で大槌刺し子を運営。2022年にはハンガリー、ウクライナにおける避難民への支援を開始。主な受賞歴:地球市民賞(独立行政法人国際交流基金)、社会貢献者表彰(公益財団法人社会貢献支援財団)、日経ソーシャルイニシアチブ国際 部門賞ファイナリスト(日本経済新聞社)、 第4回ジャパンSDGsアワード 副本部長(外務大臣)賞(外務省)、第52回毎日社会福祉顕彰(毎日新聞東京・大阪・西部社会事業団)、第1回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞「平和の部」(公益財団法人岩佐教育文化財団)、第18回西日本国際財団アジア未来大賞(公益財団法人西日本国際財団)、第10回エクセレントNPO課題解決力賞(エクセレントNPOを目指そう市民会議)、ほか多数。国連経済社会理事会特殊協議資格NGO。
名称:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地jimukinoueda bldg. 403号室
URL:https://www.terra-r.jp
理事長:吉田 真衣
設立:2001年10月31日(2014年5月30日より認定NPO法人)
事業内容:『地雷』『小型武器』『子ども兵』の課題に対するアジア・アフリカでの支援活動、および国内での『平和教育』を中心とした啓発活動 など
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