KPMGコンサルティング、書籍『人的資本を高める日本企業のリスキリング戦略』を発行
上場企業などを対象に人的資本に関する情報開示が義務化されるなど、「人的資本経営」への注目がますます高まるなか、人的資本経営を進める戦略的要素の1つとして「リスキリング」を検討する企業が増えています。そのようななか、多くの日本企業がリスキリングにどう取り組むべきか、どこから手をつけていいのかがわからない状況にあり、なかにはリスキリングを従来からの能力開発研修と同義で扱っているケースも見られます。
日本企業がリスキリングを進めるにあたり、経理財務や人事部門などのコーポレート部門から始め、コーポレート部門内にノウハウを蓄積したうえで、事業部に向けたリスキリングを進めることが効果的と本書は述べています。コーポレート部門が従来からのオペレーション業務に加え、経営層の意思決定や事業部門の支援など従来とは異なる能力が求められるなか、リスキリングによるコーポレート部門の変革を通じて、大胆かつスピーディな意思決定変革に効果的に作用することが期待されます。
本書は、リスキリングを「技術革新やビジネスモデルの変化を背景に、社員にこれまでとは異なる業務を行うスキルを獲得させる企業の生き残りの手段」と定義し、KPMGコンサルティングが人事、経理財務といったコーポレート部門の変革に向けた支援を提供する中で得られた知見をもとに、リスキリングの重要性をはじめ、実施するために目指すべきコーポレート部門のあるべき姿、成果をあげるためのアプローチ、効果検証と改善方法について解説しています。
【本書の構成】
第1章 | リスキリングの本質 - リスキリングとは何か - なぜ、リスキリングが重要になったのか |
第2章 | リスキリングで目指すべき人材要件とは - なぜコーポレート部門からリスキリングを始めるのか - 日本企業のコーポレート部門の現状と課題 - 変革が求められている日本企業のコーポレート部門 - 非連続な環境変化に対応できるコーポレート部門とは - リスキリングで実現すべきコーポレート人材像とは - 目指すべき経理財務部門とは/目指すべき経理財務部門における人材像 - 目指すべき人事部門とは/目指すべき人事部門における人材像 |
第3章 | リスキリングの進め方 - なぜリスキリングが進まないのか - リスキリングの成果をあげる取り組み - リスキリングの最終ゴール |
第4章 | リスキリングの仕組みの評価と改善 - 定量評価/定性評価 - リスキリングの難所と対応例 |
第5章 | リスキリングの実践事例と処方箋 - 事例1 テクノロジー関連A社/事例2 情報・テクノロジーB社 - リスキリングの処方箋 |
【本書の概要】
書籍名 | 人的資本を高める日本企業のリスキリング戦略 |
著 者 | KPMGコンサルティング |
発 行 | 株式会社東洋経済新報社 |
発売日 | 2024年6月26日 |
ページ数 | 208ページ |
定価 | 3,300円(税込) |
KPMGコンサルティングについて
KPMGコンサルティングは、KPMGインターナショナルのメンバーファームとして、ビジネストランスフォーメーション(事業変革)、テクノロジートランスフォーメーション、リスク&コンプライアンスの3分野から企業を支援するコンサルティングファームです。戦略策定、組織・人事マネジメント、デジタルトランスフォーメーション、ガバナンス、リスクマネジメントなどの専門知識と豊富な経験を持つコンサルタントが在籍し、金融、保険、製造、自動車、製薬・ヘルスケア、エネルギー、情報通信・メディア、サービス、パブリックセクターなどのインダストリーに対し、幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
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