【イベントレポート】筑波大学のバスケットボール部に向けた、キャリア支援パネルディスカッションを実施

〜学生アスリートの未来を切り拓く主体的なキャリア形成に向けて〜

 企業のDXを促進するアルサーガパートナーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO/CTO:小俣泰明、以下「アルサーガパートナーズ」)は、2025年1月25日(土)、筑波大学のバスケットボール部に向けたキャリア支援パネルディスカッションを実施しました。

本公演では、学生アスリートが自身の可能性を広く捉え、より主体的にキャリアを考えるきっかけとなるよう、弊社取締役である渡邉らが学生時代やこれまでのキャリアを振り返り、その時の学びや気づきをパネルディスカッション形式で提供しました。

登壇者紹介

アルサーガパートナーズ株式会社

取締役 渡邉 純平

2012年筑波体育体育専門学群を卒業。在学中はバスケットボール部に所属。卒業後は実業団のバスケットボールチームに入団。

2012年に日系自動車部品メーカーへ入社し、品質担当として新規製品の立上げや海外プラントの立上げプロジェクトに従事。

2016年に外資系総合ファームへ転職し、製造業や官公庁など幅広い業界に対し、企画から実行までのコンサルティング支援を実施。

2022年、アルサーガパートナーズに入社し、上級執行役員を経て取締役に就任。2年で80名超の組織を構築し、2024年には筑波大学男子バスケットボール部とスポンサー契約を締結し、学生のキャリア支援を推進。

アルサーガパートナーズ株式会社

コンサルティング本部 シニアマネージャー 近江 秀明

筑波大学体育専門学群を卒業。学生時代は陸上競技部(十種競技)に所属。2014年には筑波大学大学院体育学専攻を修了し、その在学中にNPO法人でのインターンシップを経験。修了後は、農業生産法人にて生産・出荷管理業務に従事し、業務の電子化を推進。その後、外資系総合ファームで国内大手小売企業向けに需要予測システムの導入や業務改革支援に携わる。2024年にアルサーガパートナーズに入社し、生成AI領域におけるセールスからデリバリーまで幅広く担当。AIを活用した企業変革を推進し、強固な組織・事業の構築に尽力。

筑波大学

体育系 特任助教 仲澤 翔大

筑波大学体育専門学群を卒業後、同大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻で修士(体育学)を取得とコーチング学学位プログラムで博士(コーチング学)を取得。

2021年11月より筑波大学体育系特任助教として勤務し、2025年1月からは筑波大学男子バスケットボール部の監督に就任。また、U22バスケットボール男子日本代表のアシスタントコーチも務める。

パネルディスカッション①:仕事の実態

華やかな仕事の裏にある努力

アルサーガパートナーズ 渡邉(以下、渡邉):

様々なプロジェクトを経験しましたが、わかりやすいのでいうと、大手自動車メーカーとのプロジェクトがあります。世の中にない車を考え、ラスベガスで開催されるCES(Consumer Electronics Show)に出展するという仕事をしていました。華やかで面白いプロジェクトに見えますし、かっこいいと思いますよね。

でも実際には、車に対する深い理解やこだわりのある専門家たちと一緒に働く中で、私たちコンサルタントがアイデアを出し、形にしていくのは想像以上に困難でした。このようなクリエイティブな仕事ほど地道な努力と改善の積み重ねが必要です。単なるアドバイスではなく、実際に課題に向き合い、改善を積み重ねることで、本質的な価値を生み出すことがコンサルタントには求められます。

アルサーガパートナーズ 近江(以下、近江):

現在は、生成AIなどの高度な技術を駆使するプロジェクトもありますが、実際の仕事は地道な積み重ねが大きな役割を果たします。

前職では、需要予測のプロジェクトに携わり、時系列分析や回帰分析を行って将来の売上予測を立てていました。当時はディープラーニングもさほど進展していなかったので、理論とデータを基にして予測モデルを作り上げていきました。

コンサルティングの仕事は、最初から華やかなものではなく、現場での積み重ねや論理的な構築を重ねた先に、大きな成果が生まれます。そして、その成果を仕組み化していくことが、コンサルタントの役割だと思っています。最初は無駄だと思うようなことでも、目の前の小さな努力が積み重ねが大きな成果に繋がるのはスポーツとも似ているかもしれません。

「好き」を貫く仕事とスポーツ指導の両立

筑波大学 仲澤先生(以下、仲澤先生):

教員の仕事は授業だけでなく、事務作業や科目調整、名簿作成など多岐にわたります。朝はそれらの業務をこなしながら授業を見守り、放課後は部活動の指導。週末も試合や練習があり、休みはほとんどありませんが、指導自体が好きなので大きな負担には感じていません。

筑波大学では部活動が大学のアイデンティティの一部となっており、多くの教員がその価値を認めています。私もボランティアとして指導を続けていますが、何より「好きなことを仕事にする」という信念が、今の働き方を支えています。

パネルディスカッション②:学生時代の経験・キャリアの考え方

キャリアにつながる学生時代の学びとは

渡邉:

社会人になった当初は、「同期より早く出世したい」「どんどんチャレンジして活躍したい」という気持ちが強かったです。皆さんも、キャリアをどう積みたいかはまだ明確ではないかもしれませんが、成長を意識することはとても大事です。

成長において私が大切にしていたのは、「どうすれば短期間で成果を出し、組織に貢献できるか」 を考え続けることでした。この考え方は、学生時代のバスケットボール部で培ったものです。筑波大学のバスケットボール部では、Aチームに入るのも試合に出るのも簡単ではありません。そこで私は、限られたチャンスの中で最大限アピールできるよう、「戦略的に」動くことを意識しました。

例えば、毎日の練習量を増やすのではなく、本番のパフォーマンスを最大化するために適切に休むことを選びました。疲労が蓄積すると練習の質が落ちるため、回復を優先し、試合で結果を出すことにフォーカスしたのです。これと同じように、社会に出ても「がむしゃらに頑張る」のではなく、どうすれば効率的に成果を出せるかを考え、行動することが重要になります。

仲澤先生:

学生時代、どうすればチームに貢献し、試合に出られるかを常に考えていました。その過程で、プレーだけでなく、さまざまな立場の人とコミュニケーションを取る力が自然と身につきました。

現在の仕事では、バスケットボールの指導だけでなく、幅広い業務を担当しています。こうした経験を通じて、競技にこだわるだけでなく、多様な視点を持つことの重要性を実感しています。

筑波大学の体育学生を見ていると、皆さんは目標を明確にし、達成に向けて逆算しながら努力できる力を持っていると感じます。この姿勢は、社会に出たときにも大きな武器になります。多くの場面では、才能だけでなく、多様な人と対話し、異なる立場の人と協力する力が求められます。

スポーツの世界でも、個の力だけでなくチームの連携や戦略が不可欠ですよね。社会でも同じで、自分の強みを活かしながら周囲と協力し、柔軟に対応することが成功の鍵になります。

近江:

私自身、学生時代は競技に打ち込んでいましたが、今振り返ると、それ以上に価値があったのは競技以外の経験です。

皆さんも競技会の運営や広報、会計など、競技以外の役割を担うことがあると思いますが、これは他では得難い貴重な経験です。社会に出ると、宿の手配やチームでの業務分担など、基本的なことができずに苦労する人も多いですが、スポーツを通じて自然と身につけていることに気づくはずです。

また、社会に出ると本音をぶつけ合う機会は減ります。だからこそ今、仲間と切磋琢磨できる環境は貴重です。

そして、社会に出て改めて感じたのは、知識や学力だけでなく「コミュニケーション能力」や「チームで仕事を進める力」が重要だということです。スポーツを通じて培った対話力や協調性は、社会に出たとき大きな武器になります。

質疑応答

質問①:

コンサルタントを目指すなら、他の業界で経験を積んでから転職した方が良いですか?

渡邉:

私は必要ないと思います。できるだけ早くコンサルティングの仕事を経験することをおすすめします。私はメーカーからコンサルティング業界に入りましたが、新卒で入ったメンバーに追いつくのに非常に苦労しました。一方でコンサルティングの経験があればその後事業会社でも活躍できると思います。

なぜコンサルのスキルが事業会社でも有利に働くのか。それは、論理的思考力や課題解決力、データ分析力といった汎用性の高いスキルが身につくからです。コンサルタントとしての経験があれば、問題を構造的に捉え、効率的に解決へ導く力を発揮できます。結果として、経営企画や新規事業開発といったポジションで活躍する機会も広がるでしょう。

質問②:

バスケが好きなのですが、好きなことを仕事にするべきか悩んでいます。

近江:

スポーツが好きな気持ちには、目標に向かって努力することや、チームで協力して成果を上げることの楽しさが含まれていると思っています。これらの要素は例えば、「営業」の仕事にも応用できます。営業チームで目標を達成することにやりがいを感じるなら、そのスタイルに適した仕事を選ぶことができるかもしれません。

スポーツをしてきた人は「自分はバスケしかやってこなかった」と思いがちですが、実はその中で培ったスキルや特性は他の仕事にも活かせることが多いのです。自分では気づかない部分もあるので、周りの人に「自分の得意なことは何か?」と聞いてみるのも重要です。他人から「君ってこういうこと得意だよね」と言われることで、自分の強みを知るきっかけになります。

質問③:

プロジェクトを成功させるために、意見や方向性を揃える際に大事していることは何ですか?

渡邉:

企業やチームにはビジョンや目標がありますが、それを本当に実現するためには、全員が共通の意識を持つことが非常に大切です。

もし「今年の目標」に対して疑念を抱く人がいるのであれば、その目標を見直すべきです。目標に向かって全員がモチベーションを高めることで、良い結果が生まれます。それはチーム全員、どの立場でも求められることです。もし、それができないなら、違う環境を選ぶことも一つの選択肢です。チームの目標を達成するためには、全員が同じ気持ちで進むことが欠かせません。

今後のアドバイス

渡邉:

今、皆さんができることは「試合に出るためにどうするか」、そして試合に出られない場合でも、「チームの中でどのように貢献できるか」を考え、行動することです。この「考えて行動する力」は、社会に出てから成果を出す力と本質的に同じです。

例えば、スポーツの世界ではケガや急な補充の機会があり、思わぬチャンスが巡ってくることがあります。そのときに万全の準備ができているかどうかが、次のステップを決めます。一瞬のチャンスをつかむためには、日々の努力を積み重ねることが不可欠なのです。

これは、社会に出ても同じです。プロの道を進む人もいれば、企業に就職する人もいるでしょう。しかし、どちらの道を選ぶにせよ、一生懸命になれる興味のある会社や業界を見つけ、実際に行動を起こすことが大切です。結果がどうであれ、エントリーし、挑戦し、経験を積むこと自体に大きな価値があります。

私自身、学生時代は部活動に熱中していました。その経験は後々役立ちましたが、振り返るともっと早く広い視野でキャリアを考えておけばよかったとも思います。

社会に出てから多くの仕事や価値観が存在することに気づきました。皆さんも早いうちから業界や職種について情報収集を始めることをおすすめします。現在は、YouTubeやさまざまなオンラインツールを活用すれば、手軽に情報を得ることができます。興味のある分野があれば、調べたり、インターンに参加したりすることで視野が広がるでしょう。

「まだ先のことだから」と思わずに、今から少しずつ行動してみてください。そうすることで、より面白く、納得のいくキャリアを選ぶことができるはずです。

近江:

スポーツを続けることは、PDCAを回す力を養うことにもつながります。試合に向けて努力し、結果を受け止め、改善を繰り返すことは、仕事においても同様に求められるスキルです。

さらに、人生においてはキャリアだけでなく、結婚や生活の選択も重要です。地元に戻りたいのか、都会で暮らしたいのか、その理由を深く考えることで、自分の価値観が明確になります。これらの判断をするためには、日頃から考え続けることをぜひしてみてください。

仲澤先生:

今日のキャリア相談会では、さまざまな価値観に触れる機会があったと思います。自分に近い考え方があれば、それを参考にすればいいし、「これは違うな」と思うものがあっても、それもまた学びになります。

自分に合ったものを選び取る力を身につけることが大切です。社会に出ると、多くの意見に触れることになりますが、その中で自分のスタンスをしっかり持つことが重要になります。

最終的に、どのようなキャリアを選ぶにせよ、目の前のことに全力を注ぐことが未来につながります。試合があるなら試合に向けて、練習があるなら練習に集中する。それが積み重なって、より良い結果につながるはずです。

最後に

今後もアルサーガパートナーズは、学生や若い世代が自らのキャリアを切り開く支援を続けてまいります。今回のようなセミナーやサポートを通じ、情報提供やキャリア形成の機会を創出し、社会の変化に柔軟に対応できる人材を育成することで、持続可能な社会の実現を目指します。

コンサルタント採用ページ:https://www.arsaga.jp/recruit/consulting/

アルサーガパートナーズ株式会社

アルサーガパートナーズ株式会社

アルサーガパートナーズは、成長し続ける流行の発信地“渋谷”に拠点を置く総合ファームです。「日本のDXを世界で誇れる産業へ」をビジョンに掲げ、DXサービスをワンストップで提供するため、コンサルティングからシステム開発、保守・運用までの体制を整えています。「最高品質を最速で」をスローガンに掲げ、お客さまに寄り添いながらビジネスの成功をより確実なものへと導きます。

本社    :東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー18階
熊本支社  :熊本県熊本市南区江越2丁目24-1
福岡支社  :福岡県福岡市中央区天神一丁目10番20号 天神ビジネスセンター7階
代表者   :代表取締役社長 CEO/CTO 小俣泰明
設立日   :2016年1月
資本金   :14億3,470万円(資本準備金等を含む)
従業員数  :492名(SES含む、2025年1月末時点)
事業内容  :ワンストップDXソリューション事業
Web     :https://www.arsaga.jp/

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会社概要

URL
http://www.arsaga.jp
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー18階
電話番号
03-3461-3028
代表者名
小俣泰明
上場
未上場
資本金
14億3470万円
設立
2016年01月