有明高専内に「TDC半導体・集積回路デザインラボ」設立
九州から半導体・集積回路技術教育のプラットフォームを創ることを目指して!
マッチングラボとは
高専内に専用の研究室を設けて、企業名およびラボ名を学内に掲示し、産学連携で2年間の継続した研究を行います。マッチングラボは、教員・学生グループと企業のエンジニアが連携して研究を推進し、研究だけでなく人材育成を目的とした新しい共同研究システムです。企業においては高専施設を利用した共同研究に加え、高専関係者および学生へのPRの場になります。
TDC半導体・集積回路デザインラボ実施概要
名称:TDC半導体・集積回路デザインラボ
研究期間:2022年10月1日~2024年9月30日
設置場所:有明工業高等専門学校
ラボ主体企業:株式会社トッパン・テクニカル・デザインセンター:1989年に設立、東京・埼玉・北海道・京都・福岡に拠点を置く半導体・集積回路設計のエキスパート企業。2020年にはTSMCのVCA(Value Chain Aggregator 世界で8社 日本初)認定取得。
概要:「企業の実践的な集積回路設計とのシームレスな接続」と「集積回路設計を生業として得ることの喜びや楽しさを伝える教育」を通じて、企業で必要とする集積回路の先取りと、ものづくり・価値づくりを通した社会人素養を産学連携で育成します。
研究背景
有明高専では学問としての集積回路教育は従来から行っており、回路設計・レイアウト試作・計測検証という一連の流れを経験できる全国の高専でも珍しい教育・研究環境となっています。
現在、半導体産業に対する国内外の注目は急激に高まっています。それに伴い、半導体技術者育成の重要性が高まってきており、特にCAD・シミュレータによる設計及び開発ができる技術者の育成は急務となっています。この潮流を先取りし、2017年よりTDCと有明高専では「AIを活用した回路設計要件定義の効率化」というテーマで継続的に共同研究を実施してきました。
集積回路の設計、特にアナログ回路は匠の技が必要でありレイアウトに関しては美的感覚も重要となります。従って、本研究では、半導体産業の未来を予見して、高付加価値な集積回路を生み出すことのできるイノベーティブな人材の育成を目指します。
実施内容
①人工知能を用いた回路技術伝承を行います。
②実践的アナログ回路レイアウトの設計とビジネス思想を養います。
③デジタルバックエンド教育(デジタル回路についての教育)を実施します。
国際的サプライチェーンの脆弱性が引き金となり、半導体関連技術教育の重要性は高まっています。半導体を国内で設計・製造することは国際社会における日本のプレゼンスを高めます。既存のマッチングラボである国内唯一のCADベンダーである株式会社ジーダットや、既に連携している木村情報技術株式会社・株式会社ASKプロジェクトなどとの調和も取れており、九州から半導体・集積回路技術教育のプラットフォームを創ることを目指して研究・教育を共に行います。
【地域共同テクノセンター マッチングラボ】
URL:http://www.rc.ariake-nct.ac.jp/matchinglab/
【学校概要】
学校名:有明工業高等専門学校
所在地:福岡県大牟田市東萩尾町150
校長名:八木 雅夫
設立:1963年
URL:https://www.ariake-nct.ac.jp/事業内容:高等専門学校・高等教育機関
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