書道の研鑽を積む高校生に「菅公賞」贈呈、第49回全国高等学校総合文化祭(かがわ総文祭2025)書道部門特別賞から選出~賞状は制服生地に文字を刺繍で施したオリジナル~
菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾崎 茂 以下:カンコー学生服)は、 第49回全国高等学校総合文化祭(かがわ総文祭2025)(以下、総文祭)書道部門において菅公賞に選ばれた5名に制服生地に文字を刺繍で表現した賞状を10月より順次贈呈し、受賞者からの喜びのコメントが届きましたのでお知らせいたします。

総文祭は、各都道府県代表高校生による芸術文化活動の文化の祭典です。「かがわ総文祭2025」書道部門は、坂出市立体育館(香川県坂出市)にて2025年7月26日(土)~7月30日(水)に開催され、約300点の作品が展示されました。出展作品のうち、特別賞5点が「菅公賞」に選ばれました。
総文祭書道部門における「菅公賞」は2013年に設立し、今年で13年目となります。各受賞者へは、カンコー学生服の社員が学校を訪問し、賞状を贈呈させていただきました。賞状は、制服に用いられる生地に、選考理由のコメントを含めた文章を金糸と銀糸の刺繍で表現したものです。
カンコー学生服は、子どもたちの夢と学びを応援する活動を行ってまいりました。これからも、「未来に、エールを。」をスローガンに、学生と学生生活を支えるすべての人に寄り添い、エールを送り続けます。
■第49回全国高等学校総合文化祭香川大会書道部門における菅公賞受賞者
〇市立函館高等学校 3年 太田 幸太朗 「寒巖の地霊」 〔漢字仮名交じりの書〕
〇山梨県立都留高等学校 3年 小林 朋笑 「建」 〔漢字の書〕
〇岡山県立倉敷工業高等学校 2年 渡邉 葉留奈 「小倉百人一首より」 〔仮名の書〕
〇佐賀県立佐賀北高等学校 3年 西原 瑞葉 「臨 楊峴」 〔漢字の書〕
〇鹿児島県立屋久島高等学校 3年 内田 美心 「島崎藤村詩」 〔漢字仮名交じりの書〕
■第49回全国高等学校総合文化祭香川大会書道部門における菅公賞受賞作品、受賞理由、受賞者のコメント
〇市立函館高等学校 3年 太田 幸太朗 「寒巖の地霊」 〔漢字仮名交じりの書〕
厳冬の海岸に悠然と立ち巌に宿る霊的な存在を、豊かに表現した作品。
・受賞者のコメント
このたびは菅公賞をいただき大変感激しています。地元函館の、立待岬の巖に降る雪の情景をイメージして書きました。出品するまで350枚ほど書き、悔いのないものにできたので良かったです。総文祭では仲間達と作品制作の過程などを交流でき、書道を心の底から愉しいと感じることができました。これからも書道を続ける中で、先生や仲間との縁を大切にしていき、後輩の手本となれるよう精進していきたいと思います。

〇山梨県立都留高等学校 3年 小林 朋笑 「建」 〔漢字の書〕
用具用材の特徴を活かし、文字の造形や線質の工夫により立体感を表現した作品。
・受賞者のコメント
講評会では自分の作品が取り上げられたことへの驚きと同時に、自分の作品が講師の先生の目に留まってもらえたことに喜びを感じました。また他の作品の講評を聞いていると、どの作品も法帖から感じ取った印象や解釈を自分なりに表現したと述べてられており、あらためて総文祭に出場した人の表現力や芸術性の高さを実感しました。菅公賞という素晴らしい賞をいただけたことや、全国から集まったさまざまな書に触れたことで、書道に対する意識や意欲に良い変化が生まれました。今後は自分が苦手な書体や、取り組んだことのない書体にも積極的に挑戦していきたいです。

〇岡山県立倉敷工業高等学校 2年 渡邉 葉留奈 「小倉百人一首より」 〔仮名の書〕
古筆の学習を生かして、余白を工夫し、優美な字形と流麗な連綿線で表現した作品。
・受賞者のコメント
この度は菅公賞をいただきありがとうございます。工業高校でテキスタイルを学んでいる私が、地元岡山の企業から素晴らしい賞をいただき大変光栄に思っています。百人一首から好きな歌を選び、美しい料紙に仮名の持つ雅な世界を表現しました。専門科での学びを書に生かした今回の作品が評価いただけたことはこれからの高校生活の糧になると確信しています。今後も流麗な仮名の美を追求していきたいと思います。

〇佐賀県立佐賀北高等学校 3年 西原 瑞葉 「臨 楊峴」 〔漢字の書〕
楊峴隷書の特徴を捉え、独特な字形と伸びやかな波勢で表現した作品。
・受賞者のコメント
この度は菅公賞を受賞できたこと心から光栄に思っております。私は作品を制作する中で多くの情熱を注ぎました。楊峴を臨書するにあたり楊峴の良さを潰さないよう意識しました。楊峴の魅力は「完璧でない美しさ」だと私は考えます。その魅力をどのようにして表現するか、筆使いはもちろん構成や表装など細かい部分までこだわりました。この作品制作は自身に大きな成長を与えてくれました。この経験を胸にさらなる成長が出来ればと思っています。

〇鹿児島県立屋久島高等学校 3年 内田 美心 「島崎藤村詩」 〔漢字仮名交じりの書〕
詩文の持つ情景を大切にして、漢字と仮名の調和を工夫し、表現した作品。
・受賞者のコメント
今回、全国総合文化祭において菅公賞を受賞させていただき心からうれしく思っています。集大成となる作品でしたので、海に囲まれた屋久島の環境で育った私が共感したこの詩を選びました。顧問の先生による丁寧なご指導と部員のサポートがあってここまでこれたと感謝しています。全国大会で作品の見方や書道の奥深さを知りました。このような貴重な経験での学びを後輩に伝え、これからも書を楽しむ気持ちを忘れずに努力を続けていきたいです。

■菅公学生服の社名の由来
カンコー(KANKO)は、学問の神様である菅原道真公の呼び名「菅公」に由来します。菅原道真公は「学問の神様」として広く親しまれていますが、同時にその文字の美しさから、空海・小野道風と共に「書の三聖」として称えられ、「書道の神様」としての信仰も広まっています。学者でありながら政治の道を志し、世の中のために尽力した道真公のように、私たちも夢や目標への強い信念を持って道を切り開いていきたいという思いを込めています。
■菅公学生服株式会社
1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服を通じて、子どもたちと学生生活を支えるすべての人々に寄り添い、さまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニーです。
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