インゲージ、コミュニケーションアセット管理を実現する新構想「コムアセット」を発表

〜AIエージェント時代の新しいビジネスインフラとして、コミュニケーションの資産化とAI活用により省人化を実現〜

株式会社インゲージ

株式会社インゲージ(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:和田 哲也、以下インゲージ)は、顧客対応クラウド『Re:lation(リレーション)』で培った知見と技術を基盤とした新構想「コムアセット」を発表いたします。この構想を通じて、多様化・増大するビジネスコミュニケーションの課題を根本的に解決し、企業におけるAI活用による業務効率化と省人化を強力に推進してまいります。

◆『Re:lation』が歩んできた道、そして「コムアセット」誕生の背景

株式会社インゲージは2014年の設立以来、顧客対応クラウド『Re:lation』を開発・提供してまいりました。『Re:lation』は、メール、電話、チャットなど多様なコミュニケーションチャネルを一元管理し、チームでの効率的な顧客対応を実現するクラウドサービスです。リリースから11年で導入社数は6,000社を超え(※1)、多岐にわたる業種・業界の企業にご活用いただいております。

昨今、ビジネスにおけるコミュニケーションの量と種類は飛躍的に増加し続けています。一方、企業視点では、「日々のコミュニケーション対応に追われ長期的な課題解決に手が回らない」「新しいツール導入や人材採用による追加コストが高騰する」といった、人手不足に起因する共通の課題に直面しています。また、過去のコミュニケーションデータが散在し、資産として活用しきれていない課題が存在します。

近年、AIを用いた業務効率化が期待されていますが、自社のコミュニケーションデータを類型別に学習させることの困難さ、専任人材のアサインが必要となるコストと時間の制約、そしてFAQやチャットボット等のツール導入後の運用段階での継続的な更新負荷などが障壁となり、即時的な業務効率化の実現は難しいことが現状です。

これらの課題を解決するため、インゲージは「コミュニケーションを資産化し、AIを活用して労働生産性を最大化する」という新たな視点に着目しました。ここに、企業内のあらゆるコミュニケーションを統合し、AIが活用できる「資産」に変える新構想「コムアセット」が誕生しました。

◆新構想「コムアセット」について

新構想「コムアセット」の概念図

「コムアセット」は、企業内のあらゆるコミュニケーションデータをインプットとして一元管理し、AIがこれを学習・資産化してアウトプットすることで、業務の効率化と省人化を実現するインゲージが提唱するAI時代の新しい概念です。本構想は、以下の3つのステップで企業の業務コミュニケーションを変革します。

1. コミュニケーションの一元管理

顧客対応クラウド『Re:lation』の使い慣れた画面はそのままに、AIメールエージェント、FAQ、AIチャットボット、アセットデータベースといった新機能を統合します。これにより、新たなツール導入や教育のコストを大幅に抑えながら、スムーズにAIを活用した業務効率化を実現します。これまで個別に管理されていたコミュニケーションを『Re:lation』上で一元的に集約し、AIが学習可能なデータとしてシームレスに蓄積・活用することが可能となります。

  • AIメールエージェント

受信したメールの内容をAIが自動で解析し、アセットデータベースから学習した内容を基に、最適な返信文案を瞬時に生成します。単体のAIツールとは異なり、メール以外の電話、チャット、社内メモなど、自社独自のあらゆるコミュニケーションデータからAIが最適なブラッシュアップを提案するため、より文脈に沿った質の高い提案が可能です。

  • FAQ

通常のFAQ機能に加え、アセットデータベースに蓄積されたコミュニケーション履歴をAIがアセットに変換し、適切な内容にブラッシュアップすることで、より自己解決を促すことができます。これにより、お客様が探している情報にたどり着きやすくなるだけでなく、FAQの運用担当者の更新作業の負荷も大幅に軽減します。

  • AIチャットボット

ウェブサイトやLINE等のチャネルに設置でき、顧客の質問に24時間365日自動で応答します。アセットデータベースに蓄積された独自の資産をAIが活用することで、より精度の高い回答を提供し、更新することが可能なため運用工数を大幅に削減します。

  • アセットデータベース

メールやチャット、社内メモなど、企業内のあらゆるコミュニケーションデータを一元管理・蓄積するデータベースです。このデータベースに蓄積された情報は、AIが学習し、AIメールエージェント/チャットボットの回答、FAQの生成や社内のオンボーディングに活用が可能です。

2. AIによるコミュニケーションのアセット化

一元管理された過去のコミュニケーションデータをAIが分析・学習し、企業の共通資産「コムアセット」として蓄積・活用します。これにより、これまで電話、メール、チャット等で個別に対応されていた業務が、AIが活用できるデータベースとなり、より迅速かつ質の高い対応が可能になります。

コミュニケーションの一元管理とアセット化によるメリット

3. 省人対応の実現

過去のコミュニケーションを資産として活用することで、少ないリソースで効率的な運用が可能になり、人手不足の解消に貢献します。AIが推奨案を提案するため、日々のコミュニケーション工数に加え、導入後にメンテナンスが必要なフォーム、FAQ、チャットボットなどの更新作業も含め大幅な省人化を実現します。

◆コムアセットが解決する課題

この「コムアセット」構想は、当社が実施した調査で明らかになった、企業が直面する以下の課題を解決し、ビジネスを前進させるための新しい一歩を提案します。

課題1:日々の業務に追われ、本来やるべき仕事に集中できない

調査結果1:AIを導入しているにもかかわらず、回答作成のための適切なテンプレートや過去の事例を探すのに時間を費やし、AIによる効率化の恩恵を受けていないと感じている人が約65%にのぼるという実態が明らかになりました 。

解決策1:コミュニケーションを資産化して「省人化」を可能に

日々発生するコミュニケーションを過去の資産として蓄積し、その活用をAIに任せることで、人々はより創造的で付加価値の高い業務に集中できます。これにより、リソースを戦略的な業務に振り向けられるようになり、ビジネスの成長を加速させます。

課題2:ツール導入や人材採用によるコストが高騰する

調査結果2:複数のツールを利用していることによる情報管理の課題を感じている人が約68% 、またマニュアル不足により新入社員の教育(OJT)が長期化していると感じている人が約63%にのぼるという結果が出ています 。これにより、ツールや教育にかかるコストが高騰していることが判明しました 。

解決策2:『Re:lation』1つで対応可能なためコストを抑制可能

複数のツールではなく、1つのツールでメール、電話、チャット、FAQ、AIチャットボット、AIメールエージェント等の機能を網羅することができるので、ツール自体のコストは勿論のこと、教育にかかるコストを大幅に抑えることができます。

課題3:過去のコミュニケーションデータが活用されず、属人化が進んでしまう

調査結果3:約68%の回答者が専門部署の知識やノウハウが組織全体で再利用可能な形で蓄積されていないと感じており 、文書化されていない「暗黙の了解」が多いことがAI導入の障壁になっていると回答した人も約68%にのぼりました 。さらに、特定の社員しか知らない業務(属人化)が、AI活用の推進を妨げていると感じている回答者が約62%に達しており 、属人化が大きなボトルネックとなっていることが示されました。

解決策3:過去のデータに加えて「最新の知見」も活用可能に

これまでバラバラに管理されていたメールやチャット、社内メモなどをAIが学習し、企業の共通資産として一元管理します。これにより、担当者しか知らない情報(属人化)を防ぎ、組織全体の対応力を底上げします。

◆調査結果のまとめ

今回の調査を通じて、企業のAI活用は、単なるツール導入にとどまらず、コミュニケーションアセット管理という組織的な課題の解決が不可欠であることが明らかになりました。情報の点在、属人化、マニュアル不足といった課題は、業務の非効率化を招くだけでなく、AIの学習精度向上を妨げ、すべての社員がAIによる効率化の恩恵を十分に受けられない状況に繋がっています。今後、AIと人材活用の両面から、組織全体のアセットを体系的に整備する必要性が示唆されました。

▼本調査のレポートダウンロードはこちら

URL:https://ingage.jp/relation/download/bizcommai/

◆調査概要

調査名称:ビジネスコミュニケーションツールとAI活用調査

調査方法:オンライン調査

調査期間:2025年8月8日~同年8月22日

有効回答:スクリーニング2,000名、本調査452名

※合計を100%とするため、一部の数値について端数の四捨五入の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

※本調査レポートは、回答データを要約・整理したものであり、実際の回答とは若干異なる表現となる場合があります。

◆『Re:lation』について

『Re:lation(リレーション)』は、メール、電話、チャット、FAQなどあらゆるコミュニケーションを一元管理し、資産化し、AIを用いて効率的な対応をチームで行う「コムアセット」を実現するサービスです。これにより、担当者しか知り得なかった情報の属人化を防ぎ、組織全体の対応力を底上げするとともに、少ないリソースで効率的な運用による省人化を実現します。

『Re:lation』は、幅広い業種・業界で使われ、リリースから11年で導入社数は6,000社(※1)を超えました。使いやすさを追求したデザインは高く評価され、グッドデザイン賞を受賞しています。

『Re:lation』サービスサイト: https://ingage.jp

(※1) トライアル利用を含みます。

◆株式会社インゲージについて

所在地: 大阪府大阪市北区芝田一丁目14番8号

代表者: 代表取締役社長 和田 哲也

事業内容: クラウドサービスの開発・提供、コミュニケーションプラットフォーム『Re:lation』の開発・提供

コーポレートサイト: https://ingage.co.jp

◆本リリースに関するお問い合わせ先

担当者: 株式会社インゲージ 広報担当 西澤

TEL: 050-3116-8373

E-mail: pr@ingage.jp

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会社概要

株式会社インゲージ

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https://ingage.co.jp
業種
情報通信
本社所在地
大阪府大阪市北区芝田1-14-8 梅田北プレイス
電話番号
-
代表者名
和田 哲也
上場
未上場
資本金
10億9338万円
設立
2014年01月