日本財団「海と灯台プロジェクト」における碁石埼灯台利活用プロジェクト 有識者検討会を開催しました
2025年8月28日 【場所】大船渡市プラザホテル
碁石埼灯台利活用コンソーシアムは、碁石埼灯台(岩手県大船渡市)の新たな観光資源発掘ならびに周辺地域の活性化に向け、8月28日(木)に「灯台×郷土の偉人×漁業の礎」という仮説に関し、さまざまな立場や観点から、その専門的な知見を共有することを目的として、有識者検討会を開催いたしました。
このイベントは、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」の助成を受けて実施したものです。

イベント概要
<イベント名>
碁石埼灯台利活用プロジェクト 有識者検討会
<開催概要>
碁石埼灯台(岩手県大船渡市)の新たな観光資源発掘ならびに周辺地域の活性化に向け、「灯台×郷土の偉人×漁業の礎」という仮説に関し、さまざまな立場や観点から、その専門的な知見を共有することを目的とした有識者検討会を開催しました。
<日程>
2025年8月28日(木) 11:00~12:00
<開催場所>
大船渡プラザホテル「鳳凰の間」(岩手県大船渡市大船渡町茶屋前7-8)
<参加者>
・古内 弘一(大船渡市商工港湾部 観光交流推進室 次長)
・富山 智門(大船渡市商工港湾部 観光交流推進室 係長)
・佐藤 幸夫(釜石海上保安部 交通課 専門官)
・中村 正幸(釜石海上保安部 交通課 安全対策係長)
・甘竹 勝郎(気仙歴史文化研究会 会長 / 元大船渡市長)
・小松 茂藏(元わかめ養殖漁業者 / 前大船渡漁業用海岸局長)
・熊上 安夫(わかめ養殖漁業者 / 碁石観光遊覧船組合 組合長)
・野村 誠一(野村海産株式会社 代表取締役社長)
・阪口 大輔 / 阪口あき子(海と灯台プロジェクト事務局)
・碁石埼灯台を大船渡市の観光・産業振興につなげるための検討会を実施!

各分野の専門家にお集まりいただき、碁石崎灯台を新たな観光資源と捉え、地元の偉人である水上助三郎氏と、豊かな漁業の歴史を組み合わせたプロジェクトを構想し、これらの要素を結びつけ、教育プログラムや体験コンテンツを通じて地域振興と観光資源の開発を図るべく、意見交換を行いました。
開会にあたり、大船渡市商工港湾部 観光交流推進室の古内次長は、昭和33年の点灯以来、地域の漁業を見守ってきた碁石埼灯台への理解を深め、碁石海岸から市全体の観光振興へと繋げていきたいと期待を語ったほか、海と灯台プロジェクト事務局の阪口氏より、本事業の企画趣旨や灯台の歴史、碁石埼灯台がもつ可能性についての説明、そして、碁石埼灯台利活用コンソーシアムからは、碁石埼灯台が大船渡の漁業の発展を支え、その中で養殖業を確立したのが水上助三郎氏であるという説明と、灯台を活用した地域の観光振興ならびに、大船渡市の基幹産業の一つである漁業の振興について、有識者各位に幅広な意見を求めました。
まず、釜石海上保安部の佐藤専門官より、碁石埼灯台の歴史を中心に、日本の灯台の歩みについて解説し、元大船渡市長であり現在は気仙歴史文化研究会の会長を務める甘竹さんより、碁石崎灯台が大船渡市民にとって特別な存在であること、灯台の光が航海の安全を示すように、郷土の偉人である水上助三郎氏が、養殖業という新たな漁業の方向性を示した「灯台」のような存在であったとお話しいただきました。
さらに、小松さんからは父である大船渡におけるワカメ養殖法の先駆者「小松藤藏」さんの功績、大船渡におけるワカメ養殖の成り立ちについて、ワカメ養殖漁業舎である熊上さんからは、ワカメ養殖と灯台の関係についてをお話しいただきました。
最後に、市内でアワビをはじめとする海産物の加工・販売を行っている野村海産株式会社の野村社長より、自身の経験と、水上助三郎に代表される地域の漁業における先駆者についてのお話、「吉浜アワビ」がブランドとして確立した経緯などについてお話しいただきました。
・次回のワークショップで今回の意見や内容を検証し、再確認する
今回、皆さんから頂いた各種ご意見を精査し、9月に予定しているワークショップに向け、「灯台」「郷土の偉人」「漁業の礎」に関するさらなる調査を行い、この3つのキーワードを結び付け、碁石埼灯台のさらなる利活用および、ここ大船渡市におけるシビックプライドの醸成および観光・産業振興寄与の可能性を探るための検証を実施いたします。また、10月には親子向けの教育・体験プログラムを実施予定です。
・碁石埼灯台とは(岩手県大船渡市)
リアス式海岸の代表的な景勝地・碁石海岸の突端に建つ灯台。太平洋を望む断崖に位置し、沖を航行する船舶の安全を守る航路標識として設置されています。現在は周囲が公園として整備され、遊歩道から間近に灯台を眺められるほか、碁石海岸の奇岩や広大な海を一望できる展望スポットとして訪問客に親しまれています。

<団体概要>
団体名称: 碁石埼灯台利活用コンソーシアム
活動内容: 碁石埼灯台の利活用を通じた観光振興および地域振興に資する取り組みを実施する。

海と灯台プロジェクト 新たな灯台利活用モデル事業
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、灯台を中心に地域の海の記憶を掘り起こし、地域と地域、異分野と異業種、⽇本と世界をつなぎ、新たな海洋体験を創造していく「海と灯台プロジェクト」。その取り組みのひとつである「新たな灯台利活用モデル事業」は、持続可能な灯台利活用事業の開発を実施する団体に対して資金面および企画運営の助言等のサポートを行う事業です。灯台を訪れる人を増やし、海や周辺地域への興味関心を高めることを目的とした単体または複数の灯台を活用する事業企画を対象とします。
海と日本プロジェクト公式サイト https://uminohi.jp/
海と灯台プロジェクト公式サイト https://toudai.uminohi.jp/
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