【ブランド立ち上げに関する実態調査(衣服・ライフスタイル製品)】ブランド立ち上げ・継続には商品企画や開発ノウハウ、工場との関係性が重要
〜クリエイターエコノミーの広がりを受け、"非アパレル業種"のブランド立ち上げが増加〜
昨今、消費者の趣味趣向の細分化により、D2Cブランドや、コンテンツやキャラクターなどのIP(知的財産)を軸にしたものづくりをする企業が増加しています。またクリエイターエコノミーの広がりによって、ブランドを立ち上げる個人も急増するなか、どのような課題があるのか調査を行いました。
調査結果サマリ
①新たに衣服・ライフスタイル製品のブランドを立ち上げる予定がある、検討している人は約10.8%。そのうち、非アパレル企業は97%以上。
②ファッションブランドの立ち上げに関して、不安・課題に感じていることの1位は「希望通りの工場と取引できるかどうか」。
③これまでファッションブランドの立ち上げに携わった経験がある人は約1割。
④立ち上げたファッションブランドが今は継続していない人は約23.7%。事業継続が困難になった理由の1位は「希望通りの工場と取引できなかった」。
ファッションブランドの立ち上げに関する実態調査 調査結果
新たに衣服・ライフスタイル製品のブランドを立ち上げる予定がある、検討している人は約10.8%。そのうち、非アパレル企業は97%以上。
「Q.新たに衣服・ライフスタイル製品のブランドを立ち上げる予定はありますか?」と質問したところ、「1年以内に立ち上げを検討している」4.2%、「数年以内に立ち上げを検討している」3.7%、「時期は決まっていないが、立ち上げを検討している」2.9%という結果になり、1割以上の人がファッションブランドの立ち上げを予定・検討していることがわかりました。
また、「1年以内に立ち上げを検討している」、「数年以内に立ち上げを検討している」、「時期は決まっていないが、立ち上げを検討している」を回答した人に対して業種を質問したところ「アパレル」と回答した人は2.7%、「アパレル以外」と回答した人が97.2%で、非アパレル企業や個人がファッションブランドを立ち上げる傾向が顕著に表れていました。
ブランドの立ち上げを検討している人に対し、どのような商品を取り扱う予定ですか?と質問したところ、「アパレル小物(靴下・キャップなど)」69.4%、「洋服」38.9%、「カバン」38.9%、「インテリア(カーテン・クッションなど)」27.8%という結果となりました。
ファッションブランドの立ち上げに関して、不安・課題に感じていることの1位は「希望通りの工場と取引できるかどうか」。
ファッションブランドの立ち上げを予定・検討している人に対して「Q.これから立ち上げるにあたり、不安や課題に感じていることがあれば教えてください。」と質問したところ、1番多かった回答は「希望通りの工場と取引できるかどうか」で38.9%でした。
また、続いて多かった回答は「希望通りの工場をそもそも見つけられるかどうか。」「他社との差別化が図れるかどうか」が続きました。
これまでファッションブランドの立ち上げに携わった経験がある人は約1割。
「Q.ファッションブランドの立ち上げに携わった経験はありますか?」という質問に対して「5年以内に携わった経験がある」と回答した人は4.3%、5〜10年前に携わった経験がある」3.3%、「10年以上前に携わった経験がある」2.0%という結果となり、約1割の人がブランドの立ち上げに携わった経験があることがわかりました。
立ち上げたファッションブランドが今は継続していない人は約23.7%。事業継続が困難になった理由の1位は「希望通りの工場と取引できなかった」。
「Q.立ち上げに携わったファッションブランドは今も事業を継続していますか?」という質問に対し、72.4%が「継続している」と回答。23.7%は「継続していない」と回答しました。
また上記の質問で「継続していない」と回答した人に、「ファッションブランドの事業継続が困難になった理由を教えてください。」と質問したところ1番多かった回答は「希望通りの工場と取引できなかった」61.1%、続いて「商品企画・開発のノウハウが不足していた」50.0%、「希望通りの生地・資材メーカーが見つからなかった」27.8%という回答でした。
これにより、ファッションブランドをこれから立ち上げようとしている人たちが1番不安に感じている「希望通りの工場と取引できるかどうか」が、事業継続に大きな影響を与えていることが明らかになりました。
今回の調査結果から、ファッションブランドの立ち上げにおいて重要なポイントが明らかになりました。ひとつは、商品企画やアイテム生産のノウハウが十分にあるかどうか、ということです。
新たにファッションブランドを立ち上げる企業が増加しているにも関わらず、衣服・ライフスタイル業界は多重構造が常態化して、アイテム生産のノウハウや知見、コネクション等がないと、参入障壁は高いのが現状です。
シタテルはこのような課題を解決し、高品質なオリジナル製品がECで簡単に制作・購入できる「sitateru MARKET」を提供しています。これを活用することで、非アパレル企業でノウハウがなくても、簡単に、他社と差別化できる高品質なものづくりの環境を構築することが可能になります。
また既存のブランドが事業を継続するうえで重要な課題のひとつは、希望通りの工場や生地・資材メーカーを見つけ、取引することです。これはシタテルが提供している衣服・ライフスタイル製品生産の業務効率化・生産体制の強化を支援する「sitateru CLOUD」を活用することで、課題を解決することが可能です。シタテルプラットフォームに登録している約2,600社の工場の中から、自社に最適なパートナー工場と繋がることが可能になり、生地・附属メーカの商品をクラウド上で必要な量を購入することができます。
このように、シタテルプラットフォームを活用することで、ファッションブランドの立ち上げや事業継続時に直面する課題を解決することが可能です。
今後もシタテルではプラットフォームの提供を通して、衣服・ライフスタイル産業が抱える課題を解決し、業界の未来を築いてまいります。
●調査概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2023年8月2日〜2023年8月3日
調査地域:全国
調査対象:過去5年以内にアパレルブランドを立ち上げた経験のある企業の経営者・役員・ 担当者と直近1年以内にアパレルブランドを立ち上げる予定のある企業の経営者・役員、担当者100名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100になりません。
【シタテル株式会社について】
衣服およびライフスタイル製品生産のプラットフォームサービスを提供。生活者のライフスタイルの急速な変化に伴う課題や環境問題に対し、衣服を中心に「ひと・しくみ・テクノロジー」により形成された、新しいプラットフォームを構築している。アパレル産業のサプライチェーンに関わる全ての人々が、場所に依存することなく、円滑にコミュニケーションを取り、スムーズに事業を行える環境を提供する。
シタテルはプラットフォームを通じて、これまで極めて閉鎖的だった業界をオープンにすることを掲げている。また、長きに渡りアパレル産業の課題とされている環境問題についても、環境負荷軽減に資する仕組みを通じて、アパレル事業者全般を広く支援する。その基盤となるシタテルのサプライチェーンネットワークには、現在国内を中心とした約3,200社の縫製工場・生地メーカー等と、約23,800社のブランドや企業が登録している。(2023年8月時点)
<提供サービスサイト>
・sitateru CLOUD https://sitateru.com/
・sitateru MARKET https://market.sitateru.com/
・i/MAG https://imag.sitateru.com/
●シタテル会社概要
会社名:シタテル株式会社
代表取締役:河野 秀和
事業内容:衣服・ライフスタイル製品のデジタル生産プラットフォームを提供
従業員数:63名(2023年8月時点)
設立:2014年3 月
本社:〒862-0956 熊本県熊本市中央区水前寺公園28-23 2F
東京支社:〒105-0001 東京都港区虎ノ門1丁目2-11 ザ・パークレックス虎ノ門2F
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