大阪芸術大学と韓国の姉妹提携校・弘益大学校が「第34回 日韓交流作品展」を対面開催！

■相互の作品の制作方法やテーマについて意見を交換！対面交流を通じて日韓両校の美術文化の振興に寄与

　大阪芸術大学（所在地：大阪府南河内郡、学長：塚本 邦彦）は、韓国・弘益大学校にて「第34回 日韓交流作品展」を開催いたしました。1972年の姉妹提携以来継続してきた本展は、今回はコロナ禍を経て中断されていた対面交流が復活し、大阪芸術大学より4名の教職員と9名の本学グループ出品者がオープニング式典参加のため弘益大学校を訪問。作品の制作方法やテーマについて直接意見交換を行うなど、芸術を通じた日韓交流をより一層深める機会となりました。また、帰国後11月28日（金）には引率教職員よる報告会が実施されました。

■日韓交流作品展について

　本展は、1972年の姉妹提携以来、大阪芸術大学と弘益大学校が交互に会場を提供し開催している美術作品の交流展です。国際化社会において若い芸術家たちが創造力とエネルギーを一層発揮できる機会を提供し、両国の美術文化の発展へ貢献することを目的としています。

　第34回を迎えた今回は、弘益大学校（韓国ソウル特別市）を会場に開催されました。近年は新型コロナウイルス感染症の影響により人的な往来が制限されていましたが、今回は訪問と直接的な交流が実現。本学からは4名の教職員と9名の本学グループ出品者が現地を訪れ、オープニング式典への参加や、作品の制作手法・テーマに関する積極的な意見交換を行いました。

■交流作品展を経た学生の様子

　参加した学生からは、「弘益大学校の学生たちの、自身のルーツを大切にしながらも新しい表現に挑戦する姿勢に強い刺激を受けた」「言葉の壁を越え、図面や筆致を通じて意図が伝わった瞬間の感動が、現在の制作の糧になっている」といった声がありました。また、現地で交換した連絡先を通じて、帰国後もSNS等で互いの制作状況を報告し合うなど、継続的なコミュニティが形成されています。本学では、本作品展を通じて深まった学生たちの意欲を活かし、次回開催に向けた新たなプロジェクトを始動させています。

■学校法人塚本学院 大阪芸術大学 理事長・学長・学院長 塚本 邦彦のコメント

　芸術は、国・人種・時空をこえて普逼的に輝くものであります。美を追求するマインドやソウルを持った両国学生たちの国際美術交流展が、両国間の芸術文化交流の要となり、さらなる文化交流の充実、発展をもたらす契機とならんことを祈念いたす次第であります。弘益大学校とは、1972年より作品展だけではなくさまざまな交流をしてまいりました。韓国の名門大学である弘益大学校との交流は、私たちのほこりとするところであります。弘益大学校の今後のますますのご発展をお祈りいたしますとともに、この国際美術交流展の開催のためにご尽力いただきました、弘益学園、李勉榮理事長はじめ日韓両国の各関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

■学校法人 弘益大学院 理事長 李勉栄（イ・ミョニョン）氏のコメント

　弘益大学と大阪芸術大学が共に主催する第34回韓日美術交流展の開催を心よりお祝い申し上げます。大阪芸術大学は、弘益大学が最初に姉妹校提携を結んだ国際的な友好校であり、1972年の提携以来、実に53年間にわたり変わらぬ友情と信頼を基盤として、芸術を通じた深い交流を続けてまいりました。半世紀にわたるこの歩みは、両校が芸術に対する情熱と信念をもって築き上げた貴重な結実であり、教育と芸術の力が国境を越えて持続できることを示す、意義深い証といえるでしょう。

　芸術は、国や文化、世代の垣根を越えて人々を結びつける架け橋です。今回の実り豊かな展示が、両校の長きにわたる友情をさらに深め、韓日両国の芸術文化交流を一層活性化させる創造的な協力の場となることを確信しております。

　展示に出品された作品は、両国の学生たちがそれぞれの文化的背景と芸術的創造性を基に研鑽を重ねた芸衛的努力の結晶です。学生たちもまた、互いの作品を鑑賞し、新たなインスピレーションを得て芸術的視野を広げ、世界の舞台で輝く主役へと成長していくことを心より期待しております。

　これからも両大学が、芸術と文化の発展を共に担うパートナーとして協力し、さらなる飛躍を遂げることを願っております。今回の交流展の成功に尽力された両校の関係者の皆様に深く感謝申し上げますとともに、卓越した才能と情熱で展示を彩ってくださった両校の学生の皆様に心からの敬意と拍手を送ります。

■学校法人 弘益大学院 総長 朴商周（パク・サンジュ）氏のコメント

　1972年に交流が始まってから2025年の今日に至るまで、弘益大学と大阪芸術大学は、半世紀を超える長きにわたり、変わらぬ友情と芸術的な連帯を育んでまいりました。両校が共に築いてきた交流の歴史は、単なる展示の協働にとどまらず、互いの芸術世界を尊重し合い、共に成長してきた貴重な歩みです。このような友情が「芸術」を通じて結ばれてきたことにより、それはより一層意義深く、かけがえのない遺産となっています。本交流展は、この長い時間の結実を振り返りつつ、芸術が国境を越えて両校をつなぐ重要な言語であることを再確認できる意義深い機会です。

　芸術は常に時代の変化を映し出す鏡であり、新たな可能性を模索する実験の場でもあります。Alをはじめとする先端技術が急速に普及する現代において、人間の創造力と感性は、これまで以上にかけがえのない価値として注目されています。かつて写真の登場が絵画の表現領域を広げ、テレビ技術の発展がビデオアートという新たな芸術形式を生み出したように、今日の若き芸術家たちも技術の進歩を恐れることなく、それを芸術的想像力の新たな道具として活用すべきでしょう。今回の展示が、変化の激しい時代のただ中において若手作家たちがそれぞれの視点から現実を見つめ、新たな芸術言語と感受性を見出すきっかけとなることを願ってやみません。

　本交流展は、両大学の若い世代が互いの文化を理解し、未来の芸術世界を共に模索する場です。異なる文化や言語の中にあっても、芸術を通じて結ばれる共感の力は、より深い連帯を可能にします。この展示が両校の長年の友情をより強固なものとし、今後も持続的な協力と交流の礎となることを心より期待しております。さらに両校が芸術のカを通じて世界と対話し続け、若き作家たちが互いの文化の中から新たなインスピレーションと想像力の源泉を発見する機会となることを願っています。

　最後に、今回の展示のために尽力された弘益大学校と大阪芸術大学の教職員の皆さま、そして創造的な作品を披露してくれた学生アーティストの皆さまに、心から感謝の意を表します。

■開催概要

タイトル  ：第34回 日韓交流作品展

会場        ：弘益大学校（韓国ソウル特別市）