ハイブリッドクラウド環境のデータ保護においてVeeamとの協業を強化し、企業のレジリエンス向上を日立がワンストップで支援
株式会社日立製作所(以下、日立)は、ハイブリッドクラウド環境のデータ保護において、さまざまなクラウドのデータ保護でグローバルな実績が豊富なVeeam® Software(以下、Veeam)との協業を強化し、サポートサービスに関する契約を締結しました。これに伴い、日立は、「Veeam Backup & Replication™」(以下Veeam製品)を、日立のワンストップなサポートサービスとあわせて、本日より提供開始します。また、従来から推進していたVeeam製品と日立ストレージや運用管理ソフトウェアとの連携検証の成果も活用し、データ保護を実現するシステムの構築から運用まで一貫して支援し、企業のレジリエンス向上に貢献します。
不確実性の高まりを背景に、企業のITシステムには、絶えず変化する事業環境への適応に加え、サイバー攻撃などの脅威から迅速に回復できるレジリエンスが求められています。基幹システムについても、オンプレミスとクラウドを適材適所で柔軟に活用できるハイブリッドクラウド環境の利用が進み、今後、モダナイズによりシステム配置の可搬性が高まることが予想されます。企業のIT部門には、このような変化を前提としたハイブリッドクラウド環境に適したデータ保護を実現し、問題発生時に迅速な回復をすることが求められています。
日立は、2021年5月より、Veeam製品を活用した「仮想マシン移行ソリューション」を提供しており、基幹システムのクラウドへの移行、およびハイブリッドクラウド環境の構築を支援してきました。移行後のデータ保護においても、オンプレミスとクラウド間で柔軟にライセンスが利用できるVeeam製品を継続利用したいニーズに応え、このたび、変化するシステム環境での迅速な回復を支援するサポートサービスを強化しました。
■強化のポイント
(1)日立のワンストップなサポートサービスにより、障害発生時の原因究明と回復を迅速化
複雑化したシステム環境と巧妙化する脅威に企業のIT部門が対応するためには、技術力の高い専門家の支援が必要不可欠です。
今回、日立のサポートサービス「日立サポート360」において、Veeam製品を活用したデータ保護に関する問い合わせを、日立がワンストップかつ24時間、週7日で受け付けます。日立の技術者は、国内サポート体制を強化したVeeamとの連携により、迅速な問い合わせ対応や、万が一の障害発生時には、複合的な要因の切り分けや原因究明を行い、システムの迅速な回復を支援します。
(2)オンプレミスとクラウドにまたがる基幹システムのランサムウェア対策を支援
巧妙化するランサムウェア攻撃への対策は、侵入されることを前提とした対策も必要であり、定期的なバックアップの実施とそのバックアップデータをランサムウェアから守ることが重要です。Veeam製品を活用して、オンプレミスとクラウドのどちらにも書換不可エリアにバックアップデータを保管でき、長期潜伏型のランサムウェアにも対応できます。万一、本番環境で感染が発生した場合には、バックアップデータの感染確認や、本番環境とは隔離されたエリアにバックアップデータから高速にシステムを回復するなど、多彩な復旧手段が利用できます。さらに、Veeam製品と日立ストレージのスナップショット機能の連携により、バックアップ時に本番環境への負荷を抑えることができるほか、ストレージのスナップショットを活用した高速なシステム回復も可能です。なお、グローバルで基幹システムを支えている日立ストレージは、従来からVeeam製品の連携に関する検証やプラグインを提供し、利用実績を重ねているため、日立のノウハウをもとに安心して利用可能です。
(3)ハイブリッドクラウド環境全体の監視やバックアップ運用の負担を軽減
ランサムウェアなどの脅威に備える上で、ハイブリッドクラウド環境全体にわたる監視や、定期的なバックアップが正しく実行できているかといった運用の監視も重要です。日立の統合システム運用管理「JP1」を活用することで環境全体を監視し、バックアップ処理の異常やインシデント発生時の影響範囲を迅速に把握できます。また、業務実行状況とバックアップ実行の連動や、復旧手順の登録、実行制御も可能です。これらにより、システム全体の監視や復旧の確実かつ効率的な実施を支援し、運用負担を軽減します。
日立は今後もVeeamと連携し、ハイブリッドクラウドソリューション EverFlex from Hitachiにおけるデータ保護に関するAs a Service型メニューの拡充など、企業のレジリエンス向上に貢献していきます。
価格と提供開始時期
情報提供サイト
・日立の取り扱うVeeam製品の情報
https://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/soft1/veeam/index.html
ビジネスパートナーからのコメント
・Veeam Software CRO John Jester 氏
ビジネス環境における不確実性やサイバー攻撃の脅威の高まりに加え、加速するクラウド化などビジネス環境の変革が急がれる中、企業にとって、ハイブリッドクラウド環境におけるデータ保護はますます重要となっています。これは日本だけではなくグローバルにおいても抗うことができない大きなトレンドとなっており、私たちのビジネスを拡大するためのまたとない機会だと捉えております。グローバルにおいても高い信頼と確かな実績を誇る日立とのこの度の協業強化により、Veeamが掲げるデータ保護とランサムウェアリカバリソリューションを一層力強く企業に提供できることを大変光栄に思います。
・ヴィーム・ソフトウェア株式会社 執行役員社長 古舘 正清 氏
圧倒的なデジタル技術とグローバル規模で確かな実績を持つ日立の製品に、Veeamが培ってきた世界水準のデータ保護ソリューションを組み合わせ、ワンストップで新たに提供できることは、両社のパートナーシップをさらに深めることであるとともに、国内外の企業のサイバーセキュリティ強化をいっそう力強く支援できるものと、大変嬉しく思います。ランサムウェアやサイバー脅威への対策がビジネス継続に欠かせない今、両社協力のもと、お客様の堅牢なデータ保護戦略を実現する一助となれるよう精進してまいります。
商標注記
・VeeamⓇ、Veeam Backup & Replication™はVeeam Software International Ltd.の米国またはその他の
国における商標または登録商標です。
・その他記載の会社名、製品名などは、それぞれの会社の登録商標もしくは商標です。
お問い合わせ先
株式会社日立製作所 クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット デジタルプラットフォーム事業部
https://www.hitachi.co.jp/it-pf/inq/NR/
以上
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