アソビュー、約15億円の資金調達を実施（融資枠を含む）

累計調達額は約88億円に。観光立国日本の発展に向けて事業推進を加速。

アソビュー株式会社

2023年7月12日 10時00分

　アソビュー株式会社（所在地：東京都品川区、代表取締役：山野智久、以下、当社）は、第一生命保険株式会社、みずほキャピタル株式会社を引受先とした第三者割当増資に加え、商工組合中央金庫、静岡銀行など金融機関からの借入（融資枠を含む）により総額約15億円の資金調達を実施いたしました。本調達により、当社の累計調達額は約88億円となります。
　観光立国日本の発展に向け、遊びの予約サイト「アソビュー！」事業ならびに観光・レジャー・文化施設向けDXソリューション「ウラカタシリーズ」事業を拡大し、ユーザー機能の拡張や利便性の向上を強化いたします。

資金調達の概要

◆調達金額：約15億円

◆調達方法：

・第三者割当増資（約5億円）

・借入（約10億円／融資枠を含む）

◆主な引受先および金融機関

・引受先（順不同、敬称略）

　第一生命保険株式会社

　みずほキャピタル株式会社

・借入先

　商工組合中央金庫

　静岡銀行

　三菱UFJ銀行

　三井住友銀行

　みずほ銀行

資金調達の背景・目的

　当社は、“遊び”が衣食住に並ぶ人生を豊かに彩るものとしてWell-Beingな社会の実現を目指し、休日の便利でお得な遊びの予約サイト「アソビュー！」、大切な人に思い出を送る体験ギフト「アソビュー！ギフト」、観光・レジャー・文化施設向けDXソリューション事業を提供しています。

　コロナ禍には、新型コロナウイルス感染対策ガイドラインに則った施設・イベントの運営サポート、政府や各自治体による観光需要喚起施策に対応。日付・時間単位での入場人数制限機能による非接触型のシステムを開発することで、安心・便利にお出かけを楽しめる環境の提供に向けてプロダクトを強化してきました。現在では遊びの予約サイト「アソビュー！」の会員は1,000万人を超え、観光・レジャー・文化施設向けDXソリューション「ウラカタシリーズ」は現在4,000以上を超える事業者にご利用いただくサービスへと成長しました。日本の観光・レジャー業界では需要回復の一方で、コスト上昇による収益圧迫や人手不足などの課題を抱えており、今後ますますDX化のニーズが高まっていくと考えられます。

　各種サービスをより一層充実させ、業界の更なる発展に寄与するため、この度資金調達を行いました。今回調達した資金は、拡大するインバウンド需要の対応、更なる顧客利便性の向上を目的に、既存サービスの強化や新規開発への投資に充ててまいります。

投資先からのコメント

【引受先】
第一生命保険株式会社オルタナティブ投資部長片岡正史様

　弊社では、社会課題の解決やイノベーションの創出に挑戦するスタートアップ企業を支援していくことは、長期の資金供給が可能な生命保険会社の重要な役割と考えております。
　アソビューは、「生きるに、遊びを。」をミッションとして遊びを通じた心の豊かさ、well-beingの実現に取り組んでおり、同社が提供するサービス、ソリューションを通して、多くの人々の遊び体験がより良いものになることに大きな期待を抱き、今回出資させていただきました。コロナ禍を経て、観光・レジャー業界におけるDX化推進の加速は必須と考えられる中、同社の今後の更なる成長を大いに楽しみにしております。

みずほキャピタル株式会社　投資第７部　松本光正様

　遊びのオンライン予約サイト「アソビュー！」と旅行・レジャー事業者向けのDXソリューション「ウラカタシリーズ」、それぞれのプロダクトを持つことで、ユーザー側・事業者側双方に国内最大級のユーザー数を持ち、誘客や業務効率化だけに留まらず、事業者の経営を支援できるアソビュー社は唯一無二の企業であり、コロナ過のピンチをチャンスに変え乗り切った経営チームを評価し投資をさせていただきました。顧客を第一に、スピード感を持ったプロダクト開発力に期待し、この度みずほ銀行と共にみずほグループのリソースを活用し、更なる成長を支援していきたいと考えております。

【借入先】
株式会社商工組合中央金庫　副都心営業部　安福睦実様

　商工中金では地域経済にとって必要不可欠な中小企業の価値向上を、地域金融機関や関係機関と連携しサポートすることで、地域活性化に貢献しています。また、近時はファイナンスを通じたスタートアップ企業の支援にも注力しております。

　この度、綿密な対話を重ねる中で、地域の課題に寄り添いながら今後もますますの成長を遂げられるチームと感じ、微力ではありますがご支援させていただけたことを嬉しく思います。引き続き、過疎化、人手不足といった観光・レジャー業の課題を解決し、観光立国日本の再建に向けて一丸となって取り組むチームを陰ながら支援してまいります。

株式会社静岡銀行　常務執行役員東京営業部長　滝和彦様

　観光・レジャー業界は、デジタル化による効率的な事業運営、お客様へ質の高いサービスの提供を求められるなど、新たな時代を迎える転換期にあります。当行では2022年よりアソビューと戦略的パートナーシップを締結し、地域の観光振興に取り組んできました。事業の成長性への期待だけでなく、静岡の活性化に必要不可欠なパートナーとしても期待が大きく、追加で融資実行をさせていただきました。コロナ禍により大きな影響を受けながらも、事業を急成長させ、同時に社内体制の整備に着実に取り組まれてきたアソビューの皆さんとともに未来に向けた挑戦を続けていきたいと思います。

代表取締役山野智久より

　前回2021年12月にシリーズEラウンドで30億円を調達し、今回、大部分を金融機関各社によるデット調達が占める、融資枠込み総額約15億円の調達が実現しました。累計調達額は約88億となります。約1年半の間に経営・執行体制の強化を測り、事業成長と同時に、収益化にも取り組んでまいりました。その実績が評価され今回の調達に至ります。

　現在日本の観光・レジャー産業は需要が急回復する一方、人手不足や生産性の低さが課題となっています。今回調達した資金は、こうした課題解決を図るべく既存サービスの強化に活用します。具体的には、訪日外国人集客・顧客管理の対応、生成AIの実装によるユーザー体験の向上を行います。今回の調達を基にレジャー・観光業界のデジタルシフトを更に推進し、観光立国日本の発展に向けて、貢献してまいります。