3Dプリントが生み出す、新しい支援ツール
3Dプリント技術を活用した人間工学デバイスが、サポートを必要とする人々の快適性をどう向上させるのか?
株式会社システムクリエイト(本社:大阪府東大阪市荒本新町、代表:川上正義)は、フランスのLynxter社が提供した3Dプリントによるカスタマイズデバイスの事例を紹介します。
Lynxter社は、プロのビデオグラファーであるマリオン・ムチャグ氏が手の使い勝手を改善するために、人間工学に基づいたカスタマイズされたカメラハンドルを3Dプリント技術で作成しました。この革新的なアプローチにより、マリオンはカメラをより快適に持ち、撮影作業を効率的に行えるようになりました。この事例を通じて、3Dプリント技術が身体的なニーズに応じたデバイス作成にどのように貢献できるのかをご紹介します。
プロの映像クリエイターのためのオーダーメイドハンドル
Lynxter社は、フリーランスの映像クリエイターであるマリオン・ムチャグ氏のために、彼女の手に最適なカメラハンドルを製作しました。市販のハンドルでは持ちづらさを感じていた彼女のために、3Dプリント技術を活用したカスタム設計が行われました。
まず、スマートフォンを使用してマリオン氏の手を3Dスキャンし、そのデータをもとに複数のデザイン案を作成。その後、CADソフトで最適な形状を設計し、PETG素材を用いてS300X – FIL11|FIL11プリンターで出力しました。PETGは強度がありながらも適度な柔軟性を備えており、長時間の撮影でも快適に使用できる素材です。
迅速な試作と改良を可能にする3Dプリント
試作を繰り返しながら、マリオン氏が自然に握れる形状に微調整し、最適なグリップを実現。3Dプリントの特性を活かすことで、従来の製造方法では難しい迅速な改良が可能となり、ユーザーのニーズに応じた製品開発が実現しました。
「これは明らかにすべてを変えるでしょう!」とマリオン氏は語り、従来のハンドルでは得られなかった使いやすさを実感しています。
3Dプリントが生み出す新たな可能性
この事例は、3Dプリント技術が個別のニーズに応じた製品開発に大きな可能性を持つことを示しています。既製品では対応できないケースにおいて、オーダーメイドの選択肢が広がることで、より快適で機能的なデバイスの提供が可能になります。
また、Lynxter社はシリコン3Dプリント技術も活用し、より柔軟で弾力性のあるデバイスの開発にも取り組んでいます。こうした技術の発展により、さまざまな分野での応用が期待されており、3Dプリント技術がさらなる革新をもたらす可能性があります。
システムクリエイトは、今後も最新技術を活用し、ものづくりの新しい可能性を広げるソリューションを提供していきます。
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