カーボンナノチューブの合成・評価・機能と応用に関する近年の研究開発動向を紹介した書籍『カーボンナノチューブの研究開発と応用』が2月28日に発売!!

株式会社シーエムシー出版

株式会社シーエムシー出版(本社:東京都千代田区神田錦町1-17-1、代表取締役:金森洋平)は、 『カーボンナノチューブの研究開発と応用』(定価:税込60,500円)を、2025年2月28日に発売いたします。 本書籍は当社ECサイトおよび全国の書店にてご購入いただけます。

目次などの詳細については以下をご覧ください。

刊行にあたって

 「カーボンナノチューブは夢と希望にあふれた材料だ」と書くと、陳腐な表現に思われるかもしれません。多くの物質に同様の表現が使われてきたからです。しかし、多くの場合、一つか二つの夢が語られ研究が時には爆発的に進むことがあっても、やがて熱狂は静まっていきます。

 カーボンナノチューブの発見は1991 年ですからすでに30 年以上が経過していますが、夢や希望に突き動かされたものがいまだに熱狂の中で研究を続けています。この間、同じ夢が語られ続けたわけでも、同じ人々が語り続けたわけでもありません。たくさんの新しい夢が誕生し、新しく夢を追いかける人が誕生し、夢や希望が進化し続けているのがカーボンナノチューブです。発見当初はナノチューブを手にできる人は限られていたこともあって、理論計算の研究が先行する形でナノチューブ研究が進みました。多くの材料研究では実験的に興味深い現象が見つかって、その原因を調べるために理論計算が行われてきたのとはとても対照的です。この理論研究により多くの夢が見つかりました。ナノチューブはグラフェンシートをどう巻き上げるかで金属にも半導体にもなりうるということも当初は俄かには信じがたいという方も多かったと思います。合成技術が進んで、多くの実験科学者が研究に参画するようになると次々と理論予測が実験的に確かめられていきました。

 本書はその魅力あふれるカーボンナノチューブの合成・評価・応用について、学術・産業界の著名な研究者の方に最新の研究・開発状況を解説していただきました。現時点の研究・開発動向を理解し、今後の展開を考えるために、本書は必読の一冊です。ぜひ手に取っていただければ幸いです。

 (本書「巻頭言」より)

目次

第1章 カーボンナノチューブの作製/成長
1 種々のカーボンナノチューブ合成法の特徴と課題
2 非金属ナノ固体成長核からのカーボンナノチューブ合成
3 カーボンナノチューブ構造体の作製とその応用
4 気体放電を利用したカーボンナノチューブフィラメントの作製
5 プラスチックからカーボンナノチューブへの変換技術

第2章 分離・分散と複合材料
1 糖鎖化学を利用したカーボンナノチューブの分散・分離技術
2 カーボンナノチューブの液中解繊と分散液の評価技術
3 大阪ガスケミカルのカーボンナノチューブ造粒品およびコンパウンド
4 複合材料における界面へのCNT適用

第3章 機能と応用
1 錯体化学の概念を駆使したカーボンナノチューブのp型ドーピング
2 プラスチックフィルムへのナノチューブ配線技術
3 カーボンナノチューブを活用した赤外線センサ
4 カーボンナノチューブの化学修飾によるカラーセンター形成と新たな近赤外発光特性の発現
5 カーボンナノチューブ(CNT)の分散技術開発とフレキシブル電極への応用
6 プルシアンブルー類似体ナノ粒子と単層カーボンナノチューブを用いた新しい正極構造の構築
7 単層カーボンナノチューブのヨウ素内包を利用した二次電池,太陽光水素生成
8 分子接合によるカーボンナノチューブ紡績糸の低熱伝導率化と布状熱電変換素子
9 半導体カーボンナノチューブを用いた塗布型半導体デバイスの開発
10 カーボンナノチューブとその細孔内に制約された水溶液との界面に形成される強酸性吸着層
11 身近な材料とカーボンナノチューブを組み合わせた複合材料とその応用展開
12 有機修飾単層カーボンナノチューブ界面膜に対するバイオ分子の吸着固定化とその活性維持
13 TUBALL™単層カーボンナノチューブの特徴と活用

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会社概要

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URL
https://www.cmcbooks.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田錦町1-17-1 神田高木ビル2F
電話番号
03-3293-7051
代表者名
金森洋平
上場
未上場
資本金
3200万円
設立
1961年10月