『全員出場』がルール!? 選手・スタッフ全員が輝く 第14回ユニバーサルフロアホッケー西日本大会(エフピコ杯) 開催レポート
ボランティアスタッフ 運営の裏側インタビュー
2025年9月6日(土)、広島県福山市のエフピコアリーナふくやまにて、「エフピコ杯 第14回ユニバーサルフロアホッケー西日本大会」が開催され、障がいの有無、年齢、性別を超えた多様なアスリート18チーム約300名が参加しました。
本大会は、特定非営利活動法人日本フロアホッケー連盟とエフピコグループで構成される実行委員会が主催・主管を務める、本大会は、「全員が必ず出場する」ユニバーサルスポーツとしてのフロアホッケー競技を通じ、障がいの有無・年齢・性別を超えた交流と成長を目指す取り組みです。
多くのエフピコグループ社員が運営ボランティアとして参加した中、実行委員 大塚さんへ大会運営の裏側を伺いました。

「チーム全員出場」がルールのユニバーサルスポーツ!
フロアホッケーは、スペシャルオリンピックス※の競技の中で最も古い競技の一つです。
障がいの有無、年齢、性別を超えた多様なアスリートが1つのチームとなり、全員が必ず出場するというユニバーサルスポーツとしてのルールが特徴の「互いの違いを認め合う」チームスポーツです。1チームは最低11名から最大16名で構成され、ゴールキーパーを含む6名のプレイヤーがコートで競技を行います。直径20cmの穴の空いたパックをスティックで操り、相手側のゴールに入れる点数を競います。




エフピコでのフロアホッケー活動は、グループ社員が障がいの有無を超えて交流することを目的として2010年に始まり、現在では全国9拠点14チームで約400名が活動しています。(うち障がいのある社員約200名)。
※スペシャルオリンピックスは、知的障がいのある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じて提供している国際的なスポーツ組織です。
ボランティア社員が創り上げる 大会運営の裏側
今回の大会では、アスリートたちの熱いプレーを支えるため、多くのエフピコグループ社員が運営ボランティアとして参加しました。
グループ社員は大会前日からコート準備や会場設営に尽力し、当日はアスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるよう運営全体をサポート。1〜3年目のグループ社員が中心となり、チームに分かれて準備を進め、素晴らしい大会を開催することができました。




大会前日準備の様子は動画でもご覧頂けます。
インタビュー:障がいの有無を超えた社員の交流と成長

フロアホッケー 実行委員 大塚さんに大会運営についてお話を伺いました。
―――フロアホッケーという競技の魅力や、他のスポーツにはない特徴を教えてください。
フロアホッケーの特徴は、「誰もが安全に楽しめるスポーツ」ということです。パックはフェルトでできているので、万が一体に当たっても痛くなく、安心してプレーできます。
パックはドーナツ状になっているため、スティックを差し込んで走るだけで自然にドリブルができ、特別な技術も必要ありません。接触やケガにつながる行為は禁止されているので、安全性も十分に確保されています。そのため、老若男女や障がいの有無に関係なく、誰でも一緒にプレーできる競技となっています。
また、フロアホッケーの魅力は、「全員が参加して、全員が輝ける」という点です。チーム内の選手は平等に試合に出場するルールとなっており、特定の人だけがずっと出場することはありません。誰もが活躍のチャンスがあります。大会では、予選の結果を踏まえてグループ分けを行い、同じくらいの力を持ったチーム同士で順位を決めます。
今回の大会でも、出場チーム18チームが3チームずつのグループに分かれてリーグ戦を行い、出場した全チームが1位から3位となり、参加者全員が表彰されました。
全員表彰という形で練習の成果が認められるため、誰もが達成感を味わいながら楽しめます。この点は、他のスポーツにはない大きな魅力だと思います。
―――フロアホッケー運営に携わって10年目、これまで大会の準備にあたって、課題や工夫はありましたか?
毎年、大会準備で大きな課題となるのがボランティアの確保です。エフピコグループの社員だけでなく、地域の大学や市の職員の方々にもご協力いただいています。社外の方へのボランティアの役割説明については、説明動画を用意し、都合の良いときに視聴していただくなどの工夫を行いました。
さらに、参加チームの中から看護師資格を持つ方に事前に依頼し、有事の際には救護ボランティアとしてサポートしていただく体制も整えています。また、実行委員はそれぞれ通常業務の合間を縫って準備を進めているため、限られた時間のなかでの準備はとても大変でした。
全員で集まって打ち合わせを行うことが難しい中でも、こまめにメールで情報を共有しながら進め、役割分担を明確にして各自が責任を持って動くことで、滞りなく準備を進めることができました。


―――ボランティアの若手社員にとって、この活動がどのような成長や経験につながると考えていますか?
大会運営は、多くの人との協力が欠かせません。協調性やコミュニケーション力が身につきますし、
選手や他のボランティアと関わる中で、それぞれの立場や考え方の違いに触れることができます。
障がいの有無に関わらず一緒に多くの人と活動する中で、相手の立場を考えた行動や柔軟な対応を身につけつつ、自分の役割が大会全体に影響することを実感することで、責任感や主体性も育まれると思います。
―――今回の大会を振り返っていかがでしたか?
まずは無事に大会を終えることができて安堵しています。選手の皆さんが笑顔でプレーしている姿を見ると、「開催してよかった」と心から思います。
特に嬉しかったのは、あるチームの方から「練習の成果を発揮する場を提供してもらえて、とてもありがたい」と言っていただけたことです。
成果を披露できる場として、この大会が貢献できていることを実感し、とても励みになりました。
どのチームも最後まで全力を尽くし、表彰の場面ではみんなが誇らしそうにしているのが印象的で「全員が参加して、全員が輝ける」競技。その魅力を改めて感じる大会になりました。
支えてくださった多くの方々に感謝し、今回の経験を次につなげ、さらに良い大会にしていきたいと思います。
エフピコは、持続可能な社会の実現に向けて、社員・地域・社会をつなぐスポーツ活動を継続し、今後もさらなるインクルージョン推進に取り組んでまいります。
開催概要
名称:エフピコ杯 第14回ユニバーサルフロアホッケー西日本大会
開催日時:2025年9月6日(土)
開催場所:エフピコアリーナふくやま(福山市総合体育館・広島県福山市千代田町1丁目1-2)
主催・主管:特定非営利活動法人日本フロアホッケー連盟、第14回ユニバーサルフロアホッケー西日本大会実行委員会(構成団体:特定非営利活動法人日本フロアホッケー連盟 / エフピコグループ)
フロアホッケー大会情報:https://www.fhjapan.jp/tournament/
<株式会社エフピコについて>
株式会社エフピコは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで使用される簡易食品容器の製造販売メーカーです。「トレーtoトレー」「ボトルto透明容器」のリサイクルによる地上資源の循環およびCO2排出量削減、環境負荷の低い容器の開発による省資源化などを通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。

所在地:東京都新宿区西新宿6丁目8番1号 新宿オークタワー36階
代表者:代表取締役会長 佐藤守正/代表取締役社長 安田和之
設立:1962年7月
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