「ヘルシンキ・スタートアップエコシステム交流プログラム」実施のお知らせ
~SLUSH参加を通じて、スタートアップの海外展開を支援~
京都リサーチパーク株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長:門脇あつ子、以下、KRP)は、海外展開を目指すスタートアップを支援するため、「ヘルシンキ・スタートアップエコシステム交流プログラム」を実施しました。本プログラムでは、北欧最大級のスタートアップイベント「SLUSH」への参加に加え、現地企業誘致・支援機関との交流を通じて、ヨーロッパ市場進出の足掛かりを提供しました。
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背 景
フィンランドの首都ヘルシンキ市は、スタートアップやイノベーション活動が盛んな先進的な都市です。同市では、成長を支える充実したスタートアップエコシステムが構築されており、特に毎年11月に開催される「SLUSH」は世界的にも注目されるイベントです。このイベントには、起業家、投資家、大企業、政府関係者など世界中から約13,000人が集まり、セッションやネットワーキングを通じて革新的なアイデアの共有や新たなパートナーシップが生まれています。
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目 的
今回、京都のスタートアップを対象に、「SLUSH」への参加に加え、ヘルシンキ市の企業誘致・支援機関「ヘルシンキ・パートナーズ」などとの交流を通じて、現地のスタートアップエコシステムと直接つながる機会を提供しました。この取り組みは、参加企業が国際的な視野を広げ、新たなビジネスチャンスを創出し、海外市場進出の足掛かりを築くことを目的としています。
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概 要
期 間:2024 年 11 月 18 日(火)~23 日(土) 6 日間 (現地 2泊)
渡航先:フィンランド、ヘルシンキ市
参加社:KRP 地区入居スタートアップおよび「HVC KYOTO」アルムナイより 3社
内 容:SLUSHへの参加:ミーティング、ステージプログラム、サイドイベント、ブース見学
ビジネス・フィンランドやヘルシンキ・パートナーズとの交流 (スタートアップ支援制度の説明) 等
主 催:京都リサーチパーク株式会社
後 援:京都府、京都市、ジェトロ京都、フィンランド大使館商務部/Business Finland
スタートアップイベント「SLUSH」HP
Slush | The Most Founder-Focused Event On Earth | Nov 20–21
ビジネス・フィンランド HP
For Finnish customers - Business Finland
ヘルシンキ・パートナーズ HP
Helsinki Partners - Welcome to Helsinki!
4. 行 程
11/18(火) |
出 国 |
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11/19(火) |
Japan-Finnish Community Brunchへの参加 |
11/20(水) |
SLUSH Day1 |
11/21(木) |
SLUSH Day2 |
11/22(金) |
Business Finlandとの交流 |
11/23(土) |
帰 国 |
5.参加企業様について
企業名 |
事業概要 |
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ビデオゲーム技術を活用したADHDなど発達障害に関連する認知機能特性を明らかにする製品の研究 開発 |
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GeO2半導体、超広帯域バンドギャップ(UWBG)半導体の研究開発及びその製造販売 |
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心拍変動解析(HRV 解析)技術をベースとしたてんかん発作予知アルゴリズム等の研究開発 |
6.視察プログラムでの様子
11月20日と21日には、北欧最大級のスタートアップイベント「SLUSH」に参加しました。各自、事
前にSLUSH専用のマッチメイキングツールを活用し、投資家や連携候補企業とのアポイントを複数設
定。業界別のスタートアップを対象としたパネルディスカッションやピッチイベントの会場に積極的
に出向き、各業界の動向を把握し、ネットワークを広げました。中には、連携を検討する大学教授に
直接製品デモを行うなど、実りあるミーティングが進展しました。
22日には、ヘルシンキ・パートナーズとのミーティングが行われ、3社がそれぞれのビジネスを紹介
するピッチを実施。現地のスタートアップ支援担当者から、各社のニーズに応じた具体的な連携先の
紹介を受けるなど、今後の海外展開に向けた重要な一歩となりました。
7.参加企業アンケート
<Almaprism合同会社>
参加経緯:各国のヘルスケア市場および、ビデオゲーム市場をまたがる領域に対しての市場把握
参加企業の声: 「個別ミーティングにおいて、現地大学の児童精神科の研究室を実際に訪問し、プレ
ゼンをしたことにより、国際共同研究、グラント申請などの今後の開発にもつながるチャンスを得る
ことができました。全く繋がりのなかった北欧地域に対して、具体的な共同研究の可能性といった直
近的な次のステップから、Business Finlandにおけるスタートアップに関するミーティングに立ち会
ったことにより、包括的な国際展開のイメージが持てました。」
<Patentix株式会社>
参加経緯:当社が研究開発している二酸化ゲルマニウム半導体の紹介とネットワーク作り
参加企業の声: 「AI関連のセッションが多く、特にAI×医療では、現在の最先端が融合したアプリケ
ーションが多かったことから、AIとパワー半導体の関連性を検討してみたいです。また、セミコンダ
クター分野の戦略アナリストとの方との交流を経て、海外半導体メーカーとの連携も考えられそうで
す。」
<クアドリティクス株式会社>
参加経緯:ヘルシンキのヘルスケアエコシステムの学習と現地パートナー企業や投資家とのネットワ
ーキング
参加企業の声: 「充実したSLUSHサイドイベントでは、患者データを収集し、開業医などのディシ
ジョンサポートを行う企業と面談を行うことができました。彼らとは、我々のスクリーニング技術な
どを安価に提供するビジネスの可能性を模索したいと考えています。てんかんの啓発や支援を目的と
した団体がフィンランドには3つもあるとご紹介いただきましたので、やはりニーズが強いと再認識
しました。欧州マーケットへの入口として今後の連携を期待しています。」
9.交流プログラムを終えて
今回の交流プログラムは、当社の海外ネットワークである北欧最大級のインキュベーターであるMaria01やヘルシンキパートナーズなどの支援機関との連携を活かして、参加企業にスタートアップエコシステムを体験していただき、欧州等の海外市場への進出の感触を得ていただくことを目的にしていました。
Slushでは3社それぞれが有意義なミーティングを行い、現地のスタートアップエコシステムに触れる中で、多くの発見と学びを得ることができました。特に、フィンランドはスタートアップに対する様々な支援メニューがあり、海外企業にも門戸を広く開いている点が印象的でした。この現地訪問で得られた知見が、参加企業の今後の海外展開の糧となり、さらなる成長に繋がることを期待するとともに、今後も当社の海外ネットワークを活用して、スタートアップの海外進出や海外との連携を支援する取り組みを行っていきたいと考えています。
■北欧最大のスタートアップイベント「SLUSH」とは:
毎年11月にフィンランドの首都ヘルシンキで開催される世界最大級のスタートアップとテクノロジーのイベントです。起業家、投資家、企業、政府関係者、学生など約13,000人が集まり、スタートアップの成長支援、資金調達、パートナーシップ構築を目的としたセッションやネットワーキングが行われます。その特徴的なデザインや熱気あふれる雰囲気から「スタートアップのためのフェスティバル」とも呼ばれ、グローバルなイノベーションの拠点となっています。
■京都リサーチパークとは:
全国初の民間運営によるサイエンスパークとして1989年に開設。京都府・京都市の産業支援機関などを含めて510組織・6,000人が集積。オフィス・ラボ賃貸、貸会議室に加え、起業家育成、オープンイノベーション支援、セミナー・交流イベント開催など、新ビジネス・新産業創出に繋がる様々な活動を実施。「ここで、創発。~Paving for New Tomorrow~」をブランドスローガンとして、イノベーションを起こそうとする世界中の方々に、魅力的な交流の舞台、事業環境を提供することを通じて、世界を変える新たな事業が生まれることに貢献します。
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