塩野義製薬、ピクシーダストテクノロジーズ、東北ケーブルテレビネットワーク東北発・CATV×ガンマ波サウンド™で認知症に挑む!
- テレビをつけるだけの新しい健康習慣を提案 東北から全国・世界へ広がる取り組みに-
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長CEO:落合陽一、代表取締役社長COO:村上泰一郎、以下「PxDT」)と塩野義製薬株式会社(本社:大阪府大阪市中央区、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功、以下「塩野義製薬」)は、株式会社東北ケーブルテレビネットワーク(本社:山形県山形市、代表取締役社長:吉村和文、以下「TCN」)と連携し、新しい健康習慣を提案する「CATV×ガンマ波サウンド™」プロジェクト(以下「本プロジェクト」)を開始いたします。
本プロジェクトは、PxDTと塩野義製薬が研究・開発したテレビなどの日常のあらゆる音をリアルタイムに変調することで、生活をしながら認知機能をケアできる可能性がある音「ガンマ波サウンド™」を組み込んだ放送コンテンツをCATVで提供することにより、視聴者が日常生活の中で無理なく認知機能の維持・改善を図ることができる社会の実現を目指します。東北地域における高齢化の進展に伴う認知症をはじめとした高齢化社会の課題に対し、誰もとりこぼさない新たな健康習慣のモデル構築を目標とした取り組みです。

プロジェクト発足の背景:東北だからこそできる新しいモデルに挑戦
日本では、高齢化に伴い認知症患者の増加が社会課題となっており、政府の推計では2025年には日本全国で約730万人(65歳以上の5人に1人)1 が認知症を発症するとされています。中でも東北地方の高齢化率は全国平均を上回る、2019年時点で32%に達しており、2045年には65歳以上の割合が43.7%に達する見込みです。2
このような状況を踏まえ、東北地域に根差したCATVの活用を通じて、より多くの幅広い年齢層の方が継続的に取り組むことができる新しい健康習慣を創出することを目的として、本プロジェクトが発足いたしました。
プロジェクト概要:東北のCATVを活用した、誰もが参加できる健康習慣の仕組み
CATVは、地域に密着した情報提供手段として広く普及しており、高齢者をはじめとした誰にとっても等しく利用しやすいメディアです。本プロジェクトでは、TCN加盟の15社17局のうちまずは10局にご参画頂き、「テレビを視聴するだけで認知機能の維持・改善が期待できる環境」の実現に取り組んでいきます。ガンマ波サウンド™を活用した放送コンテンツを、CATVを通じて提供することで、地域住民が日常的に触れられる環境を整備いたします。
今後の展開:東北から全国へ、さらには国際展開を視野に
本プロジェクトを通じて、東北地域の健康習慣に貢献するとともに、以下の構想に沿って全国および世界の高齢化社会における新たなモデルの確立を目指してまいります。
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地域における科学的エビデンスの知見に基づいた社会実装の実施:
CATVを通じたガンマ波サウンドを利用した社会実装を行い、エビデンスの構築に取り組んで参ります。
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全国CATV事業者との協力:
東北地域での成功事例をもとに、全国のCATV事業者と連携し、全国的な展開を目指します。
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国際的な展開の可能性を探る:
高齢化が進む各国への導入可能性を検討し、国際的な課題解決に貢献することを目指します。
以 上
<ガンマ波サウンドについて>
40Hzの周波数は、ヒトが記憶や推論などの問題解決型の思考をしているときに現れる脳波「ガンマ波」と同じ帯域であり、認知機能障害の特徴の一つとして、脳内で認知機能を発揮するのに必要な脳の特定のリズム活動(ガンマ波)が低下していることなどが報告されています。3また、40Hz周期の音の呈示によって、マウスの認知機能が改善した研究結果や4、ヒトを対象とした臨床試験においても40 Hz周期の音と光を用いて認知機能悪化の抑制や脳萎縮の抑制を示唆する研究結果が得られており5、40Hz周期の音は世界的に注目を集めています。
一方、これまでの研究に用いられてきた40Hz周期の音は音声情報などを含めることの出来ない単調なパルス音であり、毎日聞き続けるのは難しく、日常生活の中に取り込みづらい可能性がありました。PxDTと塩野義製薬は「より生活に溶け込んだ形で、自然に五感を刺激することによって長期的な介入を可能とし、認知症の予防や認知機能ケアを実現する」というコンセプトを掲げ、テレビやラジオなどの音をリアルタイムに40Hz変調を施すことができる特殊な技術、ガンマ波変調技術を用いた「ガンマ波サウンド™」を開発しました。
■塩野義製薬株式会社
塩野義製薬は、取り組むべきマテリアリティ(重要課題)の一つに「社会生産性向上・健康寿命の延伸」を特定しています。引き続き、アンメットメディカルニーズの高い認知機能障害に対する画期的な治療法を患者さまにお届けできるよう努力し、精神・神経系疾患を抱える患者さまとそのご家族のQOLの向上に貢献してまいります。
URL:https://www.shionogi.com/jp/ja/
■ピクシーダストテクノロジーズ株式会社
ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学(コンピュータサイエンス)と、音や光などを自在に操る独自の波動制御技術の融合により、コンピュータと非コンピュータが不可分な環境を構築し、言語や現象、アナログとデジタルといった二項対立を循環的に超えていく「デジタルネイチャー」の到来を見据えています。 私たちは、現在、波動制御技術をメカノバイオロジーや視覚・聴覚・触覚への介入・補助をする「ヘルスケア&ダイバーシティ」領域と、メタマテリアル(材質ではなく構造で特性を生み出す技術)やオフィス・工事現場等の課題解決のために適用する「ワークスペース&デジタルトランスフォーメーション」領域の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開しています。 急速に進化していくコンピュータに対して、私たち生物の身体(ハードウェア)の進化は非常に遅く、その差はますます開こうとしています。ピクシーダストテクノロジーズはこの両者の間をうまく調停し、生活に対してよりよい価値を生み出し続けます。
■株式会社東北ケーブルテレビネットワーク
東北ケーブルテレビネットワークは、2006年(平成18年)4月25日に、広域ネットワークによる付加価値の創出を促進し、あわせて新規事業の開発を推進することを目的として設立しました。東北地域に所在する都市型CATV局が連携し、スケールメリットを活かした事業を展開、コンテンツの共同物販やナショナルクライアントの獲得による広告営業、山形国際ムービーフェスティバルの開催、共同番組の制作等に取り組んでいます。
■参考
1. 日本における認知症高齢者人口の将来推計に関する研究
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/23685
2.東北経済産業局 東北の現状と課題(データ編)
https://www.tohoku.meti.go.jp/kikaku/vision/22chuki.html
3.Herrmann, C. S., & Demiralp, T. (2005). Human EEG gamma oscillations in neuropsychiatric disorders. Clinical neurophysiology, 116(12), 2719-2733.
4.Cell. 2019 Apr 4;177(2):256-271.e22.
5.Da, X. et al. (2024). Noninvasive Gamma Sensory Stimulation May Reduce White Matter and Myelin Loss in Alzheimer’s Disease. Journal of Alzheimer’s Disease 97, 359–372.
※ガンマ波サウンド™及び関連するロゴは、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社の商標又は登録商標です。
※記載されている会社名、ロゴ、システム名、商品名、ブランド名などは、各社の商号、登録商標、または商標です。
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