世界初!特別養護老人ホーム「蟹ヶ谷」に自動運転モデルと自身で操作するスタンダードモデルを同時採用した「WHILLモビリティサービス」導入

〜ICT推進で包括的に施設内外の移動環境を整備:入居者の安心快適な暮らしと専門人材の省力化・業務効率化に貢献し、今後の「医療福祉」の形を先駆けて提示〜

WHILL株式会社

 湖山医療福祉グループ(所在:東京都中央区、代表:湖山泰成)とWHILL株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:杉江理、以下「WHILL社」)は2025年5月1日より、湖山医療福祉グループ 社会福祉法人 白山福祉会が運営する特別養護老人ホーム「蟹ヶ谷」(神奈川県川崎市)において、近距離モビリティWHILL(ウィル)の自動運転モデルおよび自身で操作するスタンダードモデルを同時採用した​「WHILLモビリティサービス」を導入することを発表いたします。本取り組みは特別養護老人ホームとしても、両形態の導入としても世界初です。ICT化を通じて包括的に施設内外の移動環境を整備することで、入居者様の安心快適な暮らしを一層支えると同時に、専門人材の省力化・業務効率化に貢献し、高齢化が加速する日本において持続可能的で誰もが幸せなこれからの「医療福祉」の形を先駆けて提示いたします。

 日本の高齢化率は29.3%と年々上昇(2024年時、注1)する中、地域包括ケアシステムや健康寿命延伸などをキーワードに、誰もが最後まで自分らしく暮らし続けられるようにしようという社会機運が高まっています。一方、こうした社会を目指そうとしても、特別養護老人ホームなどの施設では特に、人手・担い手不足が大きな課題として山積するほか、2024年4月からは医療従事者らの働き方が見直される法律も改正され、限られた中での人材の最適活用がより一層求められています。しかし現状は、蟹ヶ谷含め施設内で入居者様が車椅子や歩行で移動する場合、医療・介護スタッフが付き添うことが多く、時間や労力の面でスタッフに負荷が生じ、人にしか担えない業務などにリソースを十分に充てづらかったり、時には介護福祉の現場から人材が離れてしまったりといった問題が浮き彫りになっています。

        
 湖山医療福祉グループは全国各地で医療や介護などに関する事業を展開し、その規模は日本最大級を誇ります。うち一つの事業として展開する特別養護老人ホームでは「できる限り自分のことは自分でしたい」との入居者様の気持ちを尊重しながら、入居者様やそのご家族、ひいてはその場で働くスタッフ誰もが心身ともに安心できるような生活空間づくりを進めています。

蟹ヶ谷 地域交流スペース
蟹ヶ谷 屋上庭園

 今回の、両モデルを同時採用した形でのWHILLモビリティサービスの導入はその一環で、自動運転モデルは主に屋内の決められたルートに沿って、安全性を確保しながら入居者様の往復移動に伴う施設スタッフの業務効率化が実現できるとして採用されました。これにより、入居者さんの移動時の負荷軽減や転倒のリスク回避につながることや、スタッフの業務負荷の軽減や効率化を図れることから、結果として働き方改革の支援につながることが期待されます。

 もう一方のスタンダードモデルでは、ウィル製品群の中でも抜群の安定感と小回り、走破性などを兼ね備えるプレミアムな「WHILL Model C2」が選ばれています。主に屋外での散策利用を想定し、お見舞いに来たご家族などとの時間を過ごしていただく狙いです。入居者様を乗せてご家族が介助式車椅子を押して散策する従来の形態から、ウィルに乗って同じペースで顔を見ながら移動いただけるような機会を用意し、その場でのひとときの満足度を高めることで、さらなるQOL(生活の質)向上を目指します。

 なお、自動運転モデルとスタンダードモデルの二刀流形態でのWHILLモビリティサービスは、2025年9月に白山福祉会が新たに開業する特別養護老人ホーム「ラスール長沢」(川崎市)でも導入予定です。

 湖山医療福祉グループとWHILL社は今後も、WHILLモビリティサービス普及を通じ、医療介護福祉業界におけるさらなるサービス向上やスタッフの業務効率化を進めることで、持続可能的なこれからの「医療福祉」の形を実現してまいります。

◼️蟹ヶ谷 WHILLモビリティサービス 概要

運用開始日

2025年5月1日

導入モデル

①自動運転モデル

②スタンダードモデルのWHILL Model C2

走行可能範囲

①屋内:1F、メインは各お部屋と浴室を結ぶ往復ルート

②屋外:施設周辺

利用内容

①スタッフによる手配機能で機体をWHILLステーションから各部屋へ

呼び寄せ、入浴場など特定の目的地までを自動運転にて案内。

降車後は、状況に応じて待機、または無人運転により元の場所まで返却。

  

②お見舞いなどに来たご家族と一緒に、片手で操作できる電動のウィルを

使って、施設周辺を散策。

利用対象

蟹ヶ谷に入居する方々

蟹ヶ谷について:https://hakusan-fukushikai.com/facility/kanigaya 

※内容は予告なく変更となる場合がございます。

 

注1:総務省統計局「統計からみた我が国の高齢者」 https://www.stat.go.jp/data/topics/pdf/topics142.pdf 

■WHILLモビリティサービスについて

安心安全設計の近距離モビリティと、保険/メンテナンス・機体管理システムなどをセットに、施設内外に導入できる法人向けサービスです。施設特性や客層、ニーズに応じて自動運転モデルまたは自分で操作するスタンダードモデルから選択可能です。詳細:https://whill.inc/jp/mobility-service  

フォームでの問い合わせ:https://whill.inc/jp/mobility-service/contact 

■WHILL自動運転モデルについて

自動運転・自動停止機能などを搭載したモデルで、広い施設内の特定の目的地まで自動走行で移動できます。あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせながら自動走行し、降車後は無人走行で元の場所に返却されます。WHILL自動運転サービスは現在、慶應義塾大学病院や横浜市立市民病院などで導入されているほか、羽田空港など国内外の空港でも活用が広がっています。​詳細:https://whill.inc/jp/mobility-service/how-it-works/autonomous-drive 

■スタンダードモデルについて

ウィルは免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティです。直感的に自身で操作できるもので、Model C2は高いデザイン性と5cmの段差乗り越え、後輪を軸にその場で一回転できる小回り能力、リアサスペンションを採用した滑らかな乗り心地などを特長としています(写真右下)。

製品について:https://whill.inc/jp/model-c2 


<湖山医療福祉グループについて>

湖山医療福祉グループは、1983年7月に、銀座の地で民間病院(現銀座医院)を創業し、基本理念である「自らが受けたいと思う医療と福祉の創造」をミッションとして、全国31法人(社会福祉法人、医療法人、株式会社、NPO法人)266拠点625事業所にて事業展開しており、特別養護老人ホームについては、国内最大のベッド(5,961床)を保有しています。

湖山医療福祉グループは、社会が抱えている問題や地域ニーズと向き合い、医療、福祉(高齢者事業、障がい者事業)、保育事業を中心に、住み慣れた街で、安心して暮らし続けられる地域社会を創り上げていきます。公式HP:https://www.koyama-gr.com  

 

<WHILL社について>

WHILL社は、2012年5月に日本で創業し、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとして、約30の国と地域で近距離移動のプロダクトとサービスを展開しています。主な事業は、高いデザイン性や操作性などが特徴の近距離モビリティ ウィルの開発・販売、およびウィルを活用して気軽な移動体験を提供するモビリティサービス(法人レンタル/自動運転)です。WHILL社は2事業を柱に、近距離の中でも、他の移動手段では行けなかった、歩行領域(歩道・屋内外)の移動をカバーすることで、誰もがどんな場所にもつながる世界を構築します。公式HP:https://whill.inc/jp/ 

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会社概要

WHILL Inc

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URL
https://whill.inc/jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都 品川区東品川2丁目1-11 ハーバープレミアムビル 2F
電話番号
080-0800-4338
代表者名
杉江 理
上場
未上場
資本金
700万円
設立
2012年05月