日経BP「第6回ESGブランド調査」 トヨタが首位に復活、全部門で1位に
日経BP(本社:東京都港区、社長CEO:井口 哲也)は10月3日、企業のESG(環境・社会・企業統治)活動に対するイメージを調べた「第6回ESGブランド調査」の結果を発表しました。トヨタ自動車が総合首位に復活し、2位にパナソニック、3位にはサントリーが入りました。
この調査は、2025年5月29日~6月29日にインターネットで実施したものです。ESGの要素である「環境(E)」「社会(S)」「企業統治(G)」に、良い会社のイメージである「インテグリティー(誠実さ)」を加えた全4部門で、主要560企業ブランドを対象に一般の消費者やビジネスパーソンの評価を聞きました。2万1000人から有効回答を得ています。調査結果の概要をご紹介します。
■ESGブランド調査総合順位(2025年)

順位 |
昨年順位 |
企業・ブランド名 |
指数 |
1 |
6 |
トヨタ自動車 |
97.0 |
2 |
9 |
パナソニック |
81.5 |
3 |
10 |
サントリー |
79.9 |
4 |
45 |
スターバックス コーヒー ジャパン |
78.9 |
5 |
16 |
良品計画(MUJI) |
76.2 |
6 |
17 |
味の素AGF |
76.0 |
7 |
1 |
イオン |
73.9 |
8 |
8 |
花王 |
72.4 |
8 |
2 |
ソニー |
72.4 |
10 |
27 |
資生堂 |
72.1 |
トヨタは昨年の調査で、型式指定の不正問題の報道を受けて総合6位まで順位を落としましたが、今年は完全復活を遂げたかたちです。全部門での1位は第4回に続き2度目になります。環境部門のスコアが特に高く、「気候変動問題(カーボンニュートラル、脱炭素)の対応に努めている」「省エネの推進、再生可能エネルギーの利用に積極的」「従業員の環境教育に力を入れている」の項目で1位になりました。
総合2位には昨年の9位から順位を上げたパナソニックが入りました。環境で3位、社会4位、企業統治で13位、インテグリティーで3位と全部門で高順位を獲得しました。個別項目では、「省エネの推進、再生可能エネルギーの利用に積極的」「リモートワークの推進や労働時間削減など働き方改革を進めている」「法令を順守している」などで高い評価を受けました。
総合3位はサントリーで、昨年の10位から順位を上げました。サントリーもトヨタと同じく環境に関する評価が高く、環境部門で2位に入りました。個別項目では「大気や水、土壌などの汚染を抑制している」「自然保護、生物多様性の保全に努めている」のスコアが1位でした。
ESGブランド調査の概要は、「日経ESG」 2025年11月号(10月8日発行)の特集記事で紹介します。企業のESG活動に対する消費者の関心度なども紹介します。ぜひお読みください。
■日経ESG経営フォーラムについて
社会や産業におけるESG経営の理解を図ることを目的に2018年4月に発足、日経BPが事務局を務める。247社(2025年10月1日現在)の会員企業・団体と共同で、ESG経営に関する研究や調査、情報収集・情報発信などの活動に取り組む。
※日経ESG経営フォーラムのWebサイト
https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/esg/
【本リリースに関するお問い合わせ先】
本調査に関するお問い合わせは、日経ESG経営フォーラム事務局(電話:03-6811-8803、メール:esgf@nikkeibp.co.jp )にお願いいたします。取材のお申し込みは、日経BPのコーポレートサイトお問い合わせページ( https://www.nikkeibp.co.jp/faq/ )からお願いいたします。
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