「葬儀トレンド2025上半期」調査発表

~一日葬が拡大、直葬はお盆・年末年始に増加、平均費用は30万円台へ~

LDT株式会社

■ 概要

LDT株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:白石和也)が運営するオンライン葬儀相談サービス「やさしいお葬式」は、2024年および2025年上半期(1月〜6月)の当社の依頼実績(施行日ベース)をもとに、2024年通年および2025年上半期(1~6月)のデータを集計・分析し、全国調査データと比較したレポート「葬儀トレンド2025上半期」を取りまとめました。本調査では、当社が取り扱った直近約1年半の受注実績を基に、葬儀形態の選択傾向や費用水準、季節要因による変動などを詳細に検証しています。その結果、鎌倉新書様「第6回 お葬式に関する全国調査(2024年)」(以下、全国調査)で示された傾向と比べても、一日葬の比率が拡大していること、直葬や火葬式が特定の時期に増加する季節性を持っていることなど、顧客の選択行動において差異が確認されました。これらの結果は、全国的な平均値だけでは捉えきれない現場平均の消費者動向を明らかにするものであり、葬儀市場が単純な「簡素化」だけではなく、複層的な変化を遂げていることを示しています。

■ 1. プラン構成の変化 ― 一日葬の拡大と直葬の季節性

当社データによると:

  • 一日葬比率は 2024年上半期の17.7%から、2025年上半期には25.0%へ(7.3ポイント増加)

  • 直葬/火葬式は 34.5%から25.7%へ(8.8ポイント減少)

  • 家族葬は12.5%から11.6%へ微減

当社の受注データによると、一日葬の比率は2024年上半期の17.7%から、2025年上半期には25.0%へと7.3ポイント増加しました。一方で、直葬/火葬式は34.5%から25.7%へと8.8ポイント減少し、家族葬も12.5%から11.6%へ微減する結果となっています。全国調査では、家族葬50.0%、一般葬30.1%、一日葬10.2%、直葬・火葬式9.6%と報告されており、当社顧客は全国調査と比べて直葬/火葬式の比率が2〜3倍高いことが特徴です。つまり、全国的にまだ一般葬や家族葬が中心である一方、当社顧客層はより早い段階で「儀式性は残しながらも簡素化を求める」動きが強まっているといえます。直葬は減少傾向にあるものの、依然として全国平均の数倍の規模を維持していることから、簡素型葬儀への支持は根強いと考えられます。結果として、当社は「低価格帯を重視する直葬層」と「儀式性を重視する一日葬層」の双方に対応できるサービス設計が強みとなっており、他社との差別化要因を形成しています。

■ 2. 季節性 ― お盆と年末年始に「簡素化」志向が集中

施行日平均の詳細分析では以下が明らかになりました。

  • お盆(8/10–20)

  家族葬:15.3%(平均11.9% → 3.4ポイント増加)

  直葬/火葬式:32.2%(平均27.6% → 4.6ポイント増加)

  一日葬:20.3%(平均23.1% → 2.8ポイント減少)

  • 年末年始(12/28–1/4)

  家族葬:11.9%(平均11.9% → ±0.0ポイント)

  直葬/火葬式:33.3%(平均27.6% → 5.7ポイント増加)

  一日葬:21.4%(平均23.1% → 1.7ポイント減少)

当社の施行日データを精査すると、お盆や年末年始といった特定の時期に、葬儀形態の選択に明確な傾向があることがわかりました。お盆期間(8月10日〜20日)では、家族葬が平均11.9%から15.3%へと上昇し、直葬/火葬式も27.6%から32.2%へと増加しました。一方で、一日葬は23.1%から20.3%へと減少しています。これは、帰省日程や火葬場・会館の混雑といった外部要因によって、利用者が「小規模」や「最小限」の葬儀を選びやすくなることを示しています。また、年末年始(12月28日〜1月4日)には、直葬/火葬式が27.6%から33.3%へと顕著に増加し、一日葬は23.1%から21.4%に低下しました。全国調査ではこのような季節変動は報告されていませんが、当社データからは「休日期間の制度的制約やスケジュール調整の難しさ」が葬儀形態の選択に直結していることが明らかです。すなわち、利用者は必ずしも意識的に簡素化を志向しているのではなく、環境的な制約から簡素型プランを選ばざるを得ない状況が多いと考えられます。

■ 3. 費用面のトレンド ― 平均費用は30万円台へ

当社データでは:

  • 2024上半期:約29.4万円 → 2025上半期:約30.4万円(前年比3.3%上昇)

当社の平均施行費用は、2024年上半期の29.4万円から2025年上半期には30.4万円へと約3.3%上昇しました(オプション含む)。これは直葬の比率が減少し、一日葬が拡大したことに起因しています。全国調査によれば、一般葬は161.3万円、家族葬105.7万円、一日葬87.5万円、直葬・火葬式42.8万円と報告されており、当社の平均費用は全国調査と比べて大幅に低いことが確認できます。すなわち、当社は「必要最低限ではなく、必要十分な儀式性を残しつつコストを抑えたい」という層に強く支持されています。

■ 4. 地域別・属性別の傾向

全国的には、

  • 都市部:直葬・一日葬比率が高い

  • 地方:家族葬や一般葬が維持

  • 高齢化率の高い地域:直葬比率が全国平均より高い傾向

全国的な傾向として、都市部では直葬や一日葬の比率が高く、地方では家族葬や一般葬が根強く選ばれています。さらに、当社のデータでは、75歳以上人口の割合が多いエリアでは直葬の比率が高まることが見られました。これは、地域特性や人口動態が葬儀形態の選択に強く影響していることを示しています。全国調査では一日葬比率は10.2%にとどまる一方、当社顧客は25.0%を占めるなど、都市部のニーズを早期に取り込んでいることも明らかです。

■ 5. 時期的特徴 ― 冬に需要が増加

  • 1月・2月の施行件数は平常月比で約1.3倍。厚生労働省の人口動態統計でも冬季死亡率の高さが報告されており、自社データと整合しています。

当社の施行件数は、1月・2月に平常月比で約1.3倍となっており、明確に需要が増加する傾向が確認されました。厚生労働省の人口動態統計においても冬季の死亡率が高いことが報告されており、自社データと整合しています。さらに、お盆や年末年始には直葬の比率が急増しており、これは「急ぎの依頼」「短納期対応」が求められる市場特性を如実に示しています。利用者は必ずしも葬儀の形式に強いこだわりを持っているのではなく、時間的制約や施設稼働状況に応じて直葬を選ぶケースが多いと推察されます。

■ 6. まとめ

今回の分析から、葬儀市場は単なる「簡素化一辺倒」ではなく、複層的な変化を遂げていることが確認できました。第一に、一日葬が拡大している一方で、直葬は季節的に急増する特徴を持ちます。第二に、費用水準においては直葬の減少と一日葬の増加により平均費用が上昇し、中間層の厚みが増す一方で二極化が進んでいます。第三に、地域別・属性別の特性が葬儀形態の選択に影響を与えており、都市部や高齢化率の高い地域では直葬が支持されやすい傾向が確認されました。さらに、冬季や休日期間といった時期的要因も、需要やプラン選択に強く作用しています。

■葬儀の種類について

火葬式とは

火葬式とは、通夜や告別式といった一般的な儀式を行わず、火葬のみを執り行う葬儀の形です。参列者はごく近しい家族に限られることが多く、所要時間も半日程度と短く済むため、経済的・身体的な負担が最小限に抑えられるのが特徴です。宗教儀礼を伴わないため、読経を依頼しないケースも増えていますが、必要に応じて僧侶に読経をお願いすることも可能です。費用は最も抑えられる一方、故人とじっくりお別れしたい遺族や、弔問を希望する親族・友人が多い場合には不向きとされます。近年は「葬儀に費用をかけすぎたくない」「大げさな儀礼を望まない」といった意向から選ばれることが増えており、都市部を中心に定着しています。

直葬とは

直葬とは、病院や自宅から故人を安置施設や火葬場に直接搬送し、通夜や告別式を一切行わずに火葬だけを執り行う葬儀形式を指します。火葬式とほぼ同義ですが、「直葬」という言葉は、葬儀社を経由せず病院から火葬場へ直行するイメージが強調される点が特徴です。参列者はごく少人数で、遺族とごく近しい親族が中心となります。費用は最も抑えられる方法で、時間も短く済むため、高齢の遺族やご家族に負担をかけたくない場合に選ばれることが多いです。一方で、弔問の機会を持てない親戚や知人から不満が出る場合もあり、事前に十分な説明や理解を得ることが大切です。社会的儀礼を重んじる層には合わないものの、合理性を重視する方々には近年支持が広がっています。

家族葬とは

家族葬とは、遺族や親しい親族・友人のみが集まり、通夜や告別式を一般葬より小規模で行う葬儀形式です。一般参列者を招かずに故人と落ち着いてお別れできる点が最大の特徴で、形式としては一般葬と同様に通夜・告別式・火葬を行うものの、人数が数名から数十名程度と限定されます。費用は一般葬より抑えられますが、花祭壇や読経を伴う場合もあり、内容により幅があります。メリットは遺族が弔問対応に追われず、故人を偲ぶ時間を大切にできる点です。一方で「なぜ参列できなかったのか」と周囲に誤解や不満を生むリスクもあるため、事前の周知や後日の「お別れの会」開催などが望まれるケースもあります。近年では日本全国で主流となりつつある葬儀スタイルです。

一日葬とは

一日葬とは、通夜を省略し、告別式と火葬を一日で行う葬儀形式です。通夜の準備や参列対応が不要となるため、遺族の心身的な負担や費用が軽減される一方、告別式を行うことで宗教儀礼や故人とのお別れの時間は確保できます。参列者は家族・親族に加えて友人や知人が参加する場合も多く、家族葬と一般葬の中間的な位置づけと言えます。費用は一般葬より安価ですが、火葬式よりは高めになる傾向があります。メリットは「儀式はしっかり行いたいが、2日間は負担が大きい」という要望に応えられる点です。一方で、通夜がないため「十分にお別れできなかった」と感じる方もおり、参列希望者の理解を得ることが大切です。都市部や核家族世帯を中心に急速に広がっている葬儀スタイルです。

■出典

LDT株式会社 プラットフォーム事業責任者:多田裕也のコメント

葬儀は「安さだけ」ではなく、儀式としての安心感を求める声が増えていることがわかります。一日葬が広がる一方で直葬も必要に応じて選ばれており、社会的背景や時間的制約もある中で利用者の事情に合わせた柔軟な選択が進んでいます。今後は費用と儀式性のバランスを重視する動きがより強まるでしょう。私たち「やさしいお葬式」では利用者様の様々なニーズに耳を傾けながら、最良なプランをご提供できるようお客様満足度の向上に尽くして参ります。

■LDT株式会社概要

会社名:LDT株式会社

代表者:代表取締役CEO 白石和也

設立:2019年9月20日

所在地:

<本社>

東京都渋谷区渋谷2丁目3-5 COERU渋谷二丁目3階

<福岡支店>

福岡県福岡市中央区舞鶴1丁目1-3 リクルート天神ビル4階

<佐賀支店>

温泉ワーケーションLabo嬉野

佐賀県嬉野市嬉野町大字下宿乙738 和多屋別荘内

事業内容:

AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業

AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業

AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

Webサイト:https://le-tech.jp/

■葬儀社向けサービス

・クラウド型葬儀顧客管理システム

「スマート葬儀」(https://smartsougi.jp/

・葬儀業界専門の転職・求人・人材紹介サービス

「スマート葬儀ジョブ」(https://smartsougi-job.jp/

■一般のお客様向けサービス

・ライフエンディングプラットフォーム

「やさしいお葬式」(https://y-osohshiki.com/

・僧侶派遣サービス

「やさしいお坊さん」(https://y-osohshiki.com/obousan

・介護職の求人募集、転職情報

「ケアジョブ」(https://www.mjc-carejob.com/

・看護師の求人募集、転職情報

「ナースジョブ」(https://www.mjc-nursejob.com/

・有料老人ホーム紹介

「有料老人ホーム情報館」(https://www.careproduce.jp/showroom.html)

・自宅、老人ホームへの訪問マッサージ

「なごみ治療院」(https://www.nagomi-rehabilimassage.com/

■企業のお客様向けサービス

・スキマバイト対応人材マッチングシステムを自社ブランドで簡単構築できるサービス

「マッチドライブ」(https://matchdrive.jp/)
・介護・看護のスキマバイトマッチングサービス

「ケアシフト」 ( https://careshift.jp/ )

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会社概要

LDT株式会社

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URL
https://www.le-tech.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷2丁目3-5 COERU渋谷二丁目3階
電話番号
03-5843-8505
代表者名
白石和也
上場
未上場
資本金
6115万円
設立
2019年09月